ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

お姉さま事件です! パート5

2013-03-18 08:09:55 | 日記



第19話 夢と消えた表彰状

 妹:お姉さま、事件の予感です!窓の外を見てごらん。怪しい人物がウロウロしてい

    るわ。ほら、隣の家を覗いている。あっ、うちに向かってくる。

    空き巣の下見かもしれないわ。証拠の写真を撮っておこう。これで警察から表

    彰状を貰えるぞ。新聞にも載るかもしれないな。

 姉:何言ってるの、空き巣の下見ですって?どれどれ。あっ、青山の伯父さんだわ。

    新しい家が周囲にいっぱい建ったから、迷ってるのよ。

 妹:そっか、まずいマズイ。帽子をかぶってたから、顔がよく見えなかったのよ。

    お手柄だと思ったのに、表彰状も夢と消えたか。お姉さま、空き巣と勘違いし

    たことは伯父さんにナイショにしといてね。お願いよ。


第20話 ヨガの最中に・・・

 妹:お姉さま、事件です!助けてちょうだい。足が、足が、早く・・・

 姉:何を言ってるの。どうしたの、その格好は?あら、あんた、泣いてんのね~♪

 妹:お姉さまの冗談に付き合ってる状態じゃないわ。ヨガの最中に、コムラ返りが

    おきて動けなくなったのよ。

    あまりの痛さに後ろにひっくり返ったら、今度は起きられなくなっちゃったの。

    イタタタ・・・助けて~

 姉:ヤレヤレ、相変わらずドジな妹だわ。助けてあげようかな、どうしようかな?

 妹:本当に痛いんだから、組んでる足を早くほどいてよ。お願い。

 姉:分かった。ちょっと我慢しててね。ヨイショ、ホラ解けた。ど~お、だいじょうぶ?

 妹:あ~、痛かった。ありがとう。だけど、お姉さまの心の中にも、意地悪な悪魔が住ん

    でいるのね。今日、初めて知ったわ。

 姉:ヤレヤレ、楽になったとたん、いつもの憎まれ口が出たわね。

    だけど、これでひと安心よ。
コメント
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