

妻:オハヨ~、また「敬老の日」がやってきたわね。
夫:歳をとるにつれて、一年があっという間に過ぎて行くように感じるよ。
アレッ、去年も同じことを言ったかな?
妻:ウン、言った、言った。ハイ、今年のプレゼントはこれよ。
夫:ワ~、ボディーバッグじゃないか!若者の間で流行っているよね。
このあいだから、ミシンで何かを作っていると思ったら、僕へのプレゼントだったの
か。嬉しいな。
妻:去年はまだお勤めをしていたから、A4版の書類が入るようにと、大きめのショルダー
バッグを作ってプレゼントしたけど、リタイヤしてからは、お散歩が日課になった
でしよ。だから、小さめのボディーバッグが便利かな?と思ったのよ。
夫:どれどれ、こういうふうに肩から斜め掛けにするんだよね。
妻:そうそう、なかなかイイじゃないの。歳をとるとつまずきやすいでしょ。
転びそうになった時のために、両手が自由に使えるようにしておくのが一番よ。
夫:ハイハイ、転ぶ時のことまで配慮してくれて、アリガトウ。
布製のバッグは軽いし、体にフィットするからいいよね。
ネエ、これって昔の人が旅に出かけるときに、荷物を風呂敷でくるんで背負った格好
に似ていないかい?
妻:そう言われれば、確かにそうだわ。「旅人さん、どちらまで?」なんちゃってね。
掛け心地はいかが?
夫:大きさも色も、形もベリー・グッドだよ。早速、今日の散歩から使ってもいいかい?
妻:モチロン、いいわよ。両手をしっかり前後に振って歩けば、自然に歩幅が広く
なるし、見た目も軽快になるわね、きっと。かなり遠くまで歩いて行けるかもしれな
いわ。
夫:そうだね。今日は一万歩コースを目指そうか。
妻:そろそろ彼岸花が咲く頃だから、ちょっと遠出をしましょうよ。
夫:それがいいな。昼ごはんを食べたら、すぐに出かけようね。