

秋。いつもの散歩途中にある栗林の前に佇む夫婦。
栗の木を見上げながら、話が弾んでいる様子です。
夫:緑色のイガイガがパックリと割れて、クリクリ坊主がヒョッコリと顔を出してるよ。
妻:ホントだ!可愛いね。
緑のイガイガ パックリ割れて
中からヒョッコリ クリクリ坊主
イガの衣(ころも)を 脱いだ途端
いきなり開けた 明るい世界
冷たい空気が 頬なでて
ビックリ シャックリ 止まらない
おまけに ハッ ハッ ハクション
大きなクシャミ
イガごと ポッタリ落っこちた
夫:フ~ン、即興の言葉遊びだね。
妻:・・・ックリとか・・・ッキリとかっていう言葉は結構あるよね。
夫:そうだね。歩きながら「言葉のクリ拾い」で遊んでみようか。
妻:いいわね。まずはクリ。ザックリ・ギックリ・ゴックリ・ソックリ・ガックリ。
夫:ユックリ、シックリ、信州の田舎料理にオヒョックリというのがあったと思うな。
妻:次はキリ。
夫:クッキリ・ドッキリ・カッキリ・スッキリ・テッキリ・メッキリ。結構あるね。
妻:ポッキリにシャッキリ。短い言葉で状況をストレートに表わせるから便利だわ。
夫:♪ コレッキリ、コレッキリ、これっきり~ですか~ ♪
妻:他にもグッタリ、ベッタリの「ッタリ」や、デッパリ、サッパリの「ッパリ」なんかも
あるわね。
夫:そうだ!秋の夜長に言葉拾いをしてみるのも悪くないな。
妻:今夜はお月様を眺めながら、言葉遊びを楽しんでみましょうか。
夫:ヤッパリ、お茶と団子がなくっちゃね。シッカリ準備しといてね。