ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

都内へ桜満喫ツアーに出かけました

2018-04-02 14:23:53 | 日記


「今年は例年より10日早く都心の桜が満開です」の報道を聞いて、桜の名所めぐりに
出かけました。良く知られたところを選んで行ったので、どこへ行っても人・人です。
これまでは人混みにもまれての桜見物なんかへ行くものかと、混雑する名所を避ける
方でしたが、人生の終末期の扉の存在を遠くに感じるようになった年齢が後押しして
くれました。

<飛鳥山公園の桜>

ここの桜見物には縁がなくて初訪問。飛鳥山は標高25mの都内で一番低い山。かつて
徳川8代将軍・吉宗が桜をこの地に植え、庶民に開放したことに始まる桜の名所です。
園内には約600本の桜の他、約1万5000株のツツジと約1300株のアジサイも植えられ
ています。無料のモノレール「アスカルゴ」が人気。園内は広く、午前中でしたので
ゆっくりと桜見物を堪能できました。お弁当を広げるのに最適な公園です。昼近くに
なった帰り際にはアスカルゴに長蛇の列ができていました。児童公園があるので子供
たちの元気な声が聞こる桜見物です。

<皇居・乾門の通り抜け>

ここは混雑を嫌って来ていませんでした。2年ぶりに一般公開された皇居「乾通り」
の桜。およそ600mの並木道で、4年前に天皇陛下の傘寿を記念して、サクラやモミ
ジが美しい時期の一般公開が始まりました。ここでは30品種を超える100本余りの桜
を楽しむことができます。手荷物検査、身体検査で長い行列ができました。歩いてみ
ると確かにここは桜の種類の多さと、桜と皇居との景観のマッティングが良かったで
す。又、皇居内を歩くことは普段あり得ないので、内堀の景観や宮内庁の施設など桜
以外でも見るもの全てが新鮮でした。でも検査待ちから乾門の出口までトロトロと進
むのでかなり疲れます。

<千鳥ヶ淵緑道の桜>

ここは桜満開時に来ています。皇居西側の千鳥ヶ淵に沿う全長約700mの遊歩道です。
ソメイヨシノやオオシマザクラなど約260本の桜は遊歩道を歩く人の頭上に咲き、ま
るで桜のトンネルの中を歩いているようです。魅力は緑道から眺める石垣と可憐な桜
の対比がなんともいえず美しい場所、そしてお堀にせり出す枝先に咲く桜が印象的な
ところです。夜になるとライトアップされ、お堀の水面に桜が映し出されるのも情緒
があります。それにしても、やたらと外国語が私の耳を行き交う緑道でした。

<上野恩賜公園の桜>

ここも桜満開時に来ています。何といっても春に限らず一年中、耳障りな外国語が耳
に入って来る場所です。上野公園一帯には約1200本の桜があります。約400年前に、
寛永寺を創建した天海僧正が吉野山から桜を移植させ、以来、江戸一番の桜の名所と
して今日に及んでいます。公園内には800個ものぼんぼりが灯され、夜桜も堪能でき
ます。開花状況にあわせて不忍池周辺で骨董市が催されるなどイベントが多いこと、
歴史的建造物と桜のコラボレーションも楽しめるなど、桜以外の楽しみが多いのがこ
この特徴です。

<六義園の夜桜>

ライトアップの夜桜を見物しようとやってきました。徳川5代将軍徳川綱吉の側用人、
柳沢吉保が7年の歳月を費やして完成させた回遊式築山庭園。六義園のシンボルであ
るしだれ桜は、高さ約15m、幅は約20mに及び、滝のように流れ落ちる花の様子が圧
巻。春の陽光に照り映える昼の姿と、夜空に浮かび上がる姿、どちらも見ごたえ十
分です。しだれ桜の寿命は300年、この木はまだ60年でとても若い木です。これま
で桜満開のピークを外していましたが、今回はバッチリでした。ここでも入園まで
にかなり待たされました。しだれ桜の周辺はそれほど広くないので大変な混雑でした。

今回は五ヶ所の都心の桜めぐりをしました。こんな桜見物ツアーはこれが最初で最後
になるでしょう。人生の思い出とは「ひたすら歩き、汗をかいて得るものなり」と考
え、重い腰を上げた一日でしたが、良い桜見物の思い出になりました。
コメント
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