すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

だいこん足の悲哀

2007-08-29 19:09:36 | ひとりごと
 すずしろが大根を意味するからと言って、「大根足」ですと公言しているわけではない。もともとは芝居でいう所の「大根役者」から来ている。私が大根役者であることと、人生に置いての不器用さを兼ね備えた名前である。
 ところが、残念なことに私の足は、その名の通り「大根足」である。長いことつきあってきた足であるから、分かってはいるのだが、実際にフィッティングルームに入るとがっかりすることが多い。太股が入らないとかお尻が入らないとかのレベルではない。ふくらはぎが入らない場合がある。
 いとこには実は美人がいる。オペラ歌手で学生時代はモデルもしていた。その彼女が10年くらい前に、ジーンズをくれたことがあった。まさか私に入るはずもなかったが、当時は一番痩せていた時期で、無理すればはけたのだ。
 そのピッチピチのジーンズで、ある日私は上司のお宅に行くはめになった。正座をし、神妙に話を聞き、ようやく解放されて立ち上がった途端、見事に血の気の引いた足は崩れ、転倒し足首捻挫。そのまま病院に運ばれたのだった。
 去年はスキニージーンズなんてものが流行した。私だってブーツインしてみたいが、それは不可能である。第一ブーツが入らない場合があるのだから・・・。
 さて、お店で買う場合は「恥」をかくことは否めないとしても、必ずはけるものが買える。問題は通販である。そこで初めてサイズを測ってみることにした。
 「渡り幅って何?裾幅は分かる・・・。」
など独り言をいいながら、太股、ふくらはぎ、足首まわり・・・と計ってみた。
 結果は想像以上に私を打ちのめした。カタログのウエストが私の太股にいた・・・。彼女の太股が私のふくらはぎにいた・・・。彼女のふくらはぎが私の足首に・・・。
 「ぎゃー!!」
 絹を引き裂く女の悲鳴。それはうちのめされた「すずしろ」のだいこん足の悲鳴である。

・・・・・。仕事に足も腕も必要なのよ!・・・・BY 心のいいわけ

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コメント (8)
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