すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

貧血、低アルブミン、低血糖・・・

2007-10-10 08:07:15 | ひとりごと
 父の介護をしていて、気になるのは血液検査の結果である。
 父は貧血がひどく、アルブミンが極端に低い。そして、たまに起こす低血糖も恐い。アルブミンはタンパクに由来する数値である。つまり、栄養がぜんぜん足りないのだ。
 たんぱくは、腎臓が悪ければ普通高いのがあたりまえで、蛋白摂取は制限されるのが普通だ。しかし、腹膜透析を始めると、血液透析と違い、毒素と一緒にたんぱくなどの栄養素も流れてしまうらしい。だから、食の細い父にとっては、かなり頑張らなければ栄養が追いついていかないのだ。父の場合、腎臓が悪ければ制限されるはずのカリウムも不足していて、薬でおぎなっている。同じ病気の血液透析の人に「くだものが食べられていいなあ」とうらやましがられる。
 また、たまに起こす低血糖は本当に恐い。今はインスリン投与はしておらず、ごくたまに過血糖の時だけ投与している。しかし、その後気を付けなければ、一気に血糖値が下がってしまうことがある。そして、投与していなくても、突然起こすこともある。
 先日の通院日。食後2時間の血糖値が148.この数字で低血糖を起こすなんて思わなかったが、念のために缶コーヒーを半分ほど飲んで貰っていた。思いの外受診が早く終わったので、食事は帰りに食堂でとることにして、スーパーへお買い物に。疲れるので、父は車で待ってもらった。これも、いつも通りだ。
 さっさと買い物を終えて戻ると、父が
「父ちゃん、あんパンが食べたい」
と言う。
「あげパンならあるけど?」
「いや、あんパンが食べたい」
その言いぐさに危機感が無く、そのままコンビニであんパンを買って渡したが、実はその時父は低血糖を起こしていたのだ。低血糖を起こすと目が見えにくくなり、手もしびれてうまく動かせなくなる。私たちが店に入るやいなや、症状に気づいた父は、かばんから手探りでブドウ糖と茶を探し当て、震える手で口に運んだらしい。それでも心許なかったので、「あんパン食べたい」になったのだった。この際、あんパンだあげパンだと言っている場合じゃないと思うのだが・・・。
 この時から、父を一人にする時は、ブドウ糖と水分を手に持たせて離れることに決めた。
 食べて貰う事も大事。手を替え品を買え提供してみる。低血糖や過血糖も恐い。貧血も栄養不足も困る。まだまだ問題はあるけれど、気長に頑張っていこう。なにより、父が頑張っているのだから。

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コメント (3)
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