田舎に限った事ではないのかもしれないが、おばちゃんの間違い電話がとても多い。本人は間違えるつもりは毛頭ないのだろうが、目が薄かったり、指が勝手に違うところを押していたり・・・とけっこうな確率で間違える。
うちのキヨちゃんにしてみても、1212という番号を見ながら、「1212」と復唱しながら指は1122と押しているのだから、ほかのおばちゃんたちも似たり寄ったりだろう。
先日うちに間違い電話がかかった。
「あ、うちです。カットして欲しいんやけど・・・。」
話し方から行きつけの美容院にかけたいらしいことは解った。
「すいません。うち美容院じゃないんです」
「まあ、すいません」
ここまでは、どこでも同じ光景だろう。しかし、田舎のおばちゃんはここからが違う。まず、結構な確率で後数回かかってくる。3回目くらいにはついついこちらからアプローチをかけてしまう。
「え・・・っと、どこにかけたいんですか?」
「A美容院。」
「それは何番ですか?」
「22-1122」
「えっとねえ。それは確かにうちの番号ですねえ。書き写し間違えてませんか?」
「いや、確かにこの番号にかけたし、いつもこれで繋がるんじゃ」
まちがうけれど、結構な確率で、おばちゃんはそれに気づかない。なんとか解ってもらったら、今度は質問される。
「何番にかけたらええんだろう?」
「104できいてみてくれますか?」
しかし、これで安心してはいけない。結構な確率で、もう一度かかってくる。だから、念のために、こちらでも美容院の電話番号を調べておく。
案の定、またかかってきた。
「あれ、おかしいなあ。104で聞いたらな、1112じゃって言うんよ。で、そうかけたのに、またあんたが出た。」
「そうみたいですねえ・・・。たぶんねえ、指がね1122って押してるみたいですよ~。もう一回、ゆっくり押してみてもらえますか?」
こんなやりとりがあって、ようやくおさまるのである。
ところが上には上がいたものだ。会社の同僚がこんな話をした。
「間違い電話があってな。お店と間違えたらしいん。でな、『去年送ってもらったスダチが美味しかったので、送ってください』って言うんよ。で、うちは違いますし、そのお店はもうありませんよ。って言うたらな、『どこかお店知りませんか?』って言うんよな。聞いたら県外の人でな。でも店とかそんなん知らないし、冷蔵庫見たらうちのスダチと栗があったけんな、送りましょうかって話になったん。で、準備しよったらな、また電話。『主人に怒られました。見ず知らずの人にご迷惑なって』って言うん。でも、もう荷造りしとったけん、送ることになったん。」
おばさんは、間違い電話でも転んだままでは終わらない。そして、田舎の若者はおばさんの間違い電話に寛容である。そしてお人好しである・・・。
ここをクリックしてお立ち寄りください。
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先日うちに間違い電話がかかった。
「あ、うちです。カットして欲しいんやけど・・・。」
話し方から行きつけの美容院にかけたいらしいことは解った。
「すいません。うち美容院じゃないんです」
「まあ、すいません」
ここまでは、どこでも同じ光景だろう。しかし、田舎のおばちゃんはここからが違う。まず、結構な確率で後数回かかってくる。3回目くらいにはついついこちらからアプローチをかけてしまう。
「え・・・っと、どこにかけたいんですか?」
「A美容院。」
「それは何番ですか?」
「22-1122」
「えっとねえ。それは確かにうちの番号ですねえ。書き写し間違えてませんか?」
「いや、確かにこの番号にかけたし、いつもこれで繋がるんじゃ」
まちがうけれど、結構な確率で、おばちゃんはそれに気づかない。なんとか解ってもらったら、今度は質問される。
「何番にかけたらええんだろう?」
「104できいてみてくれますか?」
しかし、これで安心してはいけない。結構な確率で、もう一度かかってくる。だから、念のために、こちらでも美容院の電話番号を調べておく。
案の定、またかかってきた。
「あれ、おかしいなあ。104で聞いたらな、1112じゃって言うんよ。で、そうかけたのに、またあんたが出た。」
「そうみたいですねえ・・・。たぶんねえ、指がね1122って押してるみたいですよ~。もう一回、ゆっくり押してみてもらえますか?」
こんなやりとりがあって、ようやくおさまるのである。
ところが上には上がいたものだ。会社の同僚がこんな話をした。
「間違い電話があってな。お店と間違えたらしいん。でな、『去年送ってもらったスダチが美味しかったので、送ってください』って言うんよ。で、うちは違いますし、そのお店はもうありませんよ。って言うたらな、『どこかお店知りませんか?』って言うんよな。聞いたら県外の人でな。でも店とかそんなん知らないし、冷蔵庫見たらうちのスダチと栗があったけんな、送りましょうかって話になったん。で、準備しよったらな、また電話。『主人に怒られました。見ず知らずの人にご迷惑なって』って言うん。でも、もう荷造りしとったけん、送ることになったん。」
おばさんは、間違い電話でも転んだままでは終わらない。そして、田舎の若者はおばさんの間違い電話に寛容である。そしてお人好しである・・・。
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