前述の「ここに 未来はありますか」について、少し書いてみたい。
うちは田舎の老人ホームで、高齢の嘱託医がいた。ドクターは実に昔の「町医者」で、入所者からも愛されていた。腕の程は、大きな病院のドクターには及ばないかも知れないが、どんな時間の呼び出しにも応じてくれて、常にお年寄りの事をひとりひとり把握していた。来た日には必ず手をとって、声をかけて、文字通り「手当」をしてくれたのだ。
そのドクターもよる年並みには勝てず、転倒から引退に追いやられた。折しも田舎に僅かしかない病院のドクターが、高齢で次々他界。近隣のドクターに嘱託医をお願いしても、受け手がいない。利益が少なく、しんどいだけなのに、責任があるから。
医者の倫理観や正義感を考えたら、世間からブーイングが出そうだが、医者も人、そういわれれば仕方ない。
ようやく嘱託医が決まっても、「夜間の呼び出しは禁止」と先制攻撃。カルテは見ても患者は診ない。それでも、ありがたがらなければならない。
介護職も人手不足。志がなければ、こんな職場では続かない。志があっても達成感がなければ、本当にしんどい。どんなにきつくても、やりがいがあるから続くのだ。お金が少なくても、達成感があればやっていける。しかし、職場が後ろ向きだと、心がきしきししてくる。
正直お金がたくさん欲しいわけではない。けれど、それすらなければ、人は増えない。増えなければ、負担が増えて、「やさしいひと」までいらいらする。
「使えない新人」が入っても、厳しく指導したら続かない。命の現場だから、責任感のない人には辞めて欲しいくらいだ。しかし、次が入らない。
一番の被害者はお年寄りだ。だからこそ、がんばりたいのだ・・・。
ここをクリックしてお立ち寄りください。
うちは田舎の老人ホームで、高齢の嘱託医がいた。ドクターは実に昔の「町医者」で、入所者からも愛されていた。腕の程は、大きな病院のドクターには及ばないかも知れないが、どんな時間の呼び出しにも応じてくれて、常にお年寄りの事をひとりひとり把握していた。来た日には必ず手をとって、声をかけて、文字通り「手当」をしてくれたのだ。
そのドクターもよる年並みには勝てず、転倒から引退に追いやられた。折しも田舎に僅かしかない病院のドクターが、高齢で次々他界。近隣のドクターに嘱託医をお願いしても、受け手がいない。利益が少なく、しんどいだけなのに、責任があるから。
医者の倫理観や正義感を考えたら、世間からブーイングが出そうだが、医者も人、そういわれれば仕方ない。
ようやく嘱託医が決まっても、「夜間の呼び出しは禁止」と先制攻撃。カルテは見ても患者は診ない。それでも、ありがたがらなければならない。
介護職も人手不足。志がなければ、こんな職場では続かない。志があっても達成感がなければ、本当にしんどい。どんなにきつくても、やりがいがあるから続くのだ。お金が少なくても、達成感があればやっていける。しかし、職場が後ろ向きだと、心がきしきししてくる。
正直お金がたくさん欲しいわけではない。けれど、それすらなければ、人は増えない。増えなければ、負担が増えて、「やさしいひと」までいらいらする。
「使えない新人」が入っても、厳しく指導したら続かない。命の現場だから、責任感のない人には辞めて欲しいくらいだ。しかし、次が入らない。
一番の被害者はお年寄りだ。だからこそ、がんばりたいのだ・・・。
ここをクリックしてお立ち寄りください。