すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

善通寺参り~栗林公園散策

2011-12-04 19:03:12 | うちのキヨちゃん
 今日は従兄弟がせっかくだからどこかに観光に行こうと提案した。近くでは土柱もあるが、年寄り二人を連れて山道歩きは厳しいので、親友ナースに相談すると、歩く事は歩くけれど、栗林公園なら足場も悪くないのでどうだろうと言う。叔母も従兄弟ももう何十年も行ってないと言うので、行く事にした。
 すると朝になってキヨちゃんが
 「せっかくだから、善通寺参りしてから行こう。」
と言う。今日は従兄弟が運転手。私がナビだが、善通寺には友人の運転で4年前に行ったきりだ。
 「道教える自信が無い。」
と言うと
 「母ちゃん、何べんお四国回っとると思うんぞ。」
と、八十八箇所参りの経験から、自信満々に言った。
 ところが走り出してみると、キヨちゃんと叔母はおしゃべりに夢中。その上、山を見つけて
 「なあなあ、あれ眉山?」
などと信じられない発言をする。いくら私が物を知らなくても、方向音痴でも香川県に向かって走っていて、徳島市内の眉山は見えないとすぐ分かる。
 「なあ、母ちゃん道分かるって言いよったんちゃうん?」
 「お前なあ、母ちゃんが善通寺行ったの何年前ぞ。分からん。」
・・・。おいおい。
 まあ、キヨちゃんや私が頼りなくとも、従兄弟がしっかり連れて行ってくれた。
 旅の楽しみ、買い食い。焼き栗。あつあつ、ほっくほくで皆絶賛。




 善通寺名物、かたパン。味は瓦煎餅のようで美味しいのだが、それこそ瓦煎餅並みに固いので、キヨちゃんと叔母には不評。


 

 善通寺ではまるでキヨちゃんが添乗員のように先頭を切って歩いた。ただし、道を覚えているわけではなく、ただ前しか見ていないのだ。歩くのが遅い叔母との距離がどんどん開く。そのたびに呼び止めたり、探したりする。
 その後、栗林公園へ。紅葉も見ごろでそれは見事だった。






 ところが、ここは結構広く、途中うどんを食べたりしたが、結局2時間近く公園内にいた。途中従兄弟の万歩計が、1100歩を越えていたので、コンパスの違うキヨちゃんは、倍は歩いているだろう。平坦な道ばかりでもなく、石段もあったが、出来るだけ平坦な道を選び、短めに歩いてこれだ。
 帰り着くのは夕方と分かっていたので、帰っておさんどんをする手間を省いて御寿司などを買って帰った。
 明日私が出勤した後、叔母たちは帰路につく。同級生の店(モンガトウ)から取り寄せた、コンフィチュールをお土産にした。





 明日仕事から帰ったら、きっと抜け殻になったキヨちゃんがいる事だろう。会議もあるけれど、出来るだけ早く帰ってやろうかな。

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コメント (4)
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