すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃんの携帯変更

2012-04-14 18:19:14 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは携帯電話が使えない。世のお年寄りにはメールまで出来る人もいるというのに、取ったりかけたりも殆ど出来ない。
 「携帯同士はタダなんよ。」
ともったいない党党首のキヨちゃんには、甘い誘い文句であるにもかかわらず、家の電話からかけてくる。一つには携帯の音では会話が聞き取りにくいというのもある。
 しかし、この携帯は父の形見であるから、手放したくないという理由だけで、使っていたのだが、どうも使用回数を考えても料金が無駄である。まあ、支払いは私だから気づかない。
 そこで、携帯を変える事にした。父の携帯は「カメラ」もしくは、オブジェとして思い出に取っておこうという事で納得した。
 携帯を変える前に、車の一ヶ月点検があり車屋さんにいた。会社の同僚から電話。急な仕事がらみの連絡だったが
 「ごめんなさい。家にもかけたので、お母さん心配するかもしれません。」
と言っていた。
 それからだいぶ経ってキヨちゃんから電話。
 「さっき、会社から電話あったよ。」
 「うん、こっちにもあった。」
 「ほ~か~。母ちゃんすずに電話したらな(家の電話のワンタッチダイヤル)、九州の姉さんにかかってな。話が通じんと思うたわ(笑)。ほんで、退屈なけん、そのまま話しよった。」
 ・・・。まあ、緊急の連絡は出来ない人である。
 それから電話やさんへ。これがその携帯・・・というより、見守り携帯である。



 子供が持つ警報ブザーと変わらないが、ハンズフリーで話が出来る事、勝手に着信できるように設定できる事など、キヨちゃん使用にぴったりである。机に置いていても、首から提げていても話が出来る。そのかわり内緒話やバカ話は出来ない。
 そして、ついでに
 「久しぶりに見ましたその携帯。もうありませんよね。」
とまで言われた私の携帯も、一緒に機種変更。今夜はその設定に時間がかかりそうだ。
 まあ、何にしてもキヨちゃんの携帯は一件落着。


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コメント (5)
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