すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

人がいない、資源が無い、需要があってもサービスが組めない

2015-10-06 20:59:13 | ひとりごと
 介護現場はいつでも人不足と、今までも何度も嘆いてきたが、今は本当に末期的な様相である。
 それは、うちの会社に限った事ではないようで、ケアマネが集まって話をすれば、どこも似たり寄ったりだと分かる。
 募集をかけても人が来ない。条件のいい所や少し便利な街中でもそうなのだから、うちのような山間部は来なくて当然かもしれない。
 人がいないので、利用したい人がいても受け入れ出来ない。人がいないので、シフトが組めない。それでも、困っている人を見過ごしに出来ないで無理もする。余裕が無いから、職員間の空気が悪い。
 リハビリ目的なのに、週1回しか受け入れが出来ないデイがある。施設なのに、お風呂を中止にせざるを得ない時がある。部屋があっても、受け入れたら職員がパンクする。
 どんなサービスを受けたいですか?どこのデイを使いたいですか?どこの施設に入りたいですか?ヘルパーさんは週に何回来て欲しいですか?
 そんな当り前の選択肢を持てない。モニタリングの時に、安易に希望を聞けないのだ。
 「今までヘルパーさん週1回でしたが、十分ですか?」
 「いや、掃除が十分一人で出来ないので後1回来て欲しい。」
そんな会話が成り立たない。希望があったら、そこからまず、どこからねん出するか相談しなくてはならない。
 困った時にサービスが使えない。そう厳しいクレームを頂いた事があるが、本当にそうなのだ。ギリギリのところで踏ん張っている職員たちも、事故が起きたら元も子もないので、出来れば無理はしたくない。それでも、無理しないと倒れる家族もいて、場合によっては無理もする。そして、また人が辞める・・・。
 どんなにきつくても、昔は笑っていられた。きついよ~、しんどいよ~と言いつつも、心には余裕があった。
 なんで・・・こうなっちゃったのかなあ・・・。

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