すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

利用者にも働き手にも優しい介護保険であってほしいけど・・・

2017-04-07 22:24:45 | ひとりごと
 これほど高齢者が増えれば、財政がパンクしそうなのは分かる。介護保険でなくても、年金でも何でも、収める人や働き手と比べて、高齢者が多いのだとは思う。しかし、あの方たちは今まで働いてきたのだ。そして納めてきたのだ。さらに、今も納めているのだ。
 この仕事を始めて、1割で考えればわずか200円程度のお金でヘルパーさんが家事を手伝ってくれる事が、どれほど有難いことかと感謝の言葉もよく聞いた。
 しかし、色んなところで何とかしようと思うのだろう。持ってる人は2割負担。確かに2割払える人はそうはいない。しかし、持ってるからってどうなのだろう?
 いや、それこそ200円程度の保険料が400円になってもそれほど痛くない。しかし、要介護5の施設でしか生活できない人の負担が、ある日から2割になったらと思うとぞっとする。
 そして、介護度も厳し目だ。いや、いたずらに高い介護度を出して、利用者さんの負担を大きくしたいわけではない。けれど、絶対に必要なサービスがあって、介護度が足りないと自己負担が出る。それこそ保険外だ。
 嘘をついて、虚偽の介護度を出してもらおうと思っているのではない。せめて、本当に状態にあった介護度を出してほしいのだ。
 その為に、立ち会いもすれば普段の状態をスタッフが懇切丁寧に説明する。しかし、仕事が多すぎるのか、閲覧した調査票は穴だらけだ。中には人を取り違えているのではと思うほど、本人とはかけ離れた記載がある。
 働き手にも生活があるし、モチベーションの問題もある。なるべく利用者さんに負担がいかないように、実費など取っていなかった事業者も、徐々に交通費などの名目で徴収するようになってきた。出来れば、利用者さんからではなく、国から貰いたい。きっと本音はそうだ。
 国に無駄は無いのだろうか?現場を見ずに特養には蓄えがあると本気で思っているのだろうか?お金も人も底をつきそうな、一人倒れたらそうだ俺になりそうな現場だらけではないか。
 ゴミ置き場の4000万円、落とし主がいないなら、福祉に役立ててほしい。

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コメント (2)
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