すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

いたちごっこ

2020-07-16 19:04:44 | うちのキヨちゃん
 昨日の夜も親友ナースに手伝ってもらって、くろべえの最後の皮下注射を終えた。注射の水分は本当に劇的に効いているが、後はくろべえが自力で水分やご飯をしっかり食べてくれなくては・・・。
 さて、昨日はいつも以上にキヨちゃんが待ったなしだった。天ぷらを揚げていた一昨日よりも・・・である。とにかく帰りついたら、
 「母ちゃん、何でもええけん、ちょっと食べて寝る。」
と言う。
 「あのな、今日もKちゃん来てくれるんよ。くろべえの注射せないかんけん、ちょっとだけ待てる?まだ6時じゃし。」
 「ラーメンが食べられそうな気がする。」
・・・聞いてないな。
 ほどなく親友ナースが到着したが、キヨちゃんの様子を見て、
 「今夜は家族にもすずちゃんの家にいるって言うてるし、時間は大丈夫やけん、先にご飯してあげたら?」
と言ってくれた。
 なので大急ぎでリクエストのラーメンを作ると、
 「あほ~よ~。こんなに食べられるか~。お前らと一緒にいくか、母ちゃんちっとでええ。」
と言う。
 「分かっとるけどな、ちっとばあ(少しくらい)作れんのよ。かんまんけん(いいから)残して。」

 それから親友ナースの手伝ってもらって注射を終え、母屋に戻ると、のびきったラーメンが残っていた。きっと後でお腹すくだろうと、おにぎりを作って枕元に置いた。
 彼女も時間は許すようだったので、作り置きして冷凍していたお好み焼きを一緒に食べた。
 親友ナースが帰った後、くりりんに電話すると、
 「お母さん、すでに1杯やってたんと違うか?」
と言う。
 実はキヨちゃんの焼酎は飲みすぎるので、今は台所の高い位置に置いてある。くりりんが帰ると下ろして晩酌や寝酒は出来るようにしていたのだが、この前書いたように料理酒に手を出したりもしていた。
 しかし、料理酒も飲みきって今残りは少ないが減っていない。そして、私の帰る時間がくりりんよりは遅いので、結果下ろしておけない状態が続いていたので、飲むも飲まないもないのだ。
 と、思っていたのだが、夜中にくろべえがおしっこしたので、おむつを替えて母屋にいくと、私が置いていたおにぎりを夜食に食べていたキヨちゃん。寝室にしっかり焼酎の水割りが入ったコップがあった。
 見ると高い位置にあったはずの焼酎は定位置に下りており、すでに空に近い状態だった。やられた・・・。おそらく昨夜のうちに飲んだのではないだろうから、椅子などに乗って下ろして飲んでは、元に戻していたに違いない。たまたま昨夜は戻し忘れたのだろう・・・。
 キヨちゃんとの焼酎問題はいたちごっこである。

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コメント (2)
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