すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

近所のおばちゃんの四十九日。

2025-01-20 08:44:41 | うちのキヨちゃん
 昨日はキヨちゃんも義理のある近所のおばちゃんの四十九日だった。元々は一人暮らしをしていたのだが、周辺のお友達が相次いで亡くなってから、寂しくなって自ら施設に入っていらした。
 元々多少めまいなどはある人だったが、基本お元気な方でパワフルでもあった。キヨちゃんといつも、
 「姉さんは100歳までは間違いないな。」
と話していたほどである。なので、亡くなったと聞いた時は本当に驚いた。
 おばちゃんは人づきあいが多く、町内でお葬式に行くと大抵おばちゃんの姿や花輪があったし、デイなどでもクリスマスや何かにはケーキを皆にご馳走してくれたり、人の集まる場所の座布団を新調してくれたりしていた。
 急な事だったのと、おばちゃんの御身内が遠かったのでお葬式には近所の人は行けなかったのだが、四十九日や納骨は地元でしてくれたので参加することとなった。
 さて、年始からインフルエンザで寝込んでいた我が家のこと。私はすっかり治ったものの、今年の傾向として時々思い出した様に咳が出る。続いてうつってしまったキヨちゃんは、トイレに一人で行けるように回復したが、まだ食事が以前にもまして減っている状態。そして、大晦日に入って以降お風呂も入れていなかったのだ。
 熱も無いとは言え、お風呂に不安が無いわけではなかったが、入ればサッパリするのも確かで、土曜日の夜に私が付いて入り介助した。
 時間がかからないこと、身体が冷えない事を一番に考え、湯船に浸かった状態で洗身も洗髪も行った。体が温かい内に暖かいベッドに戻ってもらう。お風呂はキヨちゃんが出てから一度掃除して沸かし直した。
 幸いお風呂の後も変わりなく、昨日はとにかく冷えないように沢山重ね着して参加することにした。
 法要はお寺で行われたのだが、残念ながらお寺はどこから行っても歩く以外に方法が無い。階段があるか段差があるかで車いすも歩行器も使えないのだ。なので、一番近い道に車を止めたまま、手引きで歩いてもらったが、久しぶりに歩いた割に頑張ってくれた。
 法事には親戚や近所の人などが大勢いた。おばちゃんには子供さんがいなかったが、御妹弟さんたちや甥御さんたちなどが来られていて、また近所でも今は人がすんでいない家(つまりおじさんやおばさんが亡くなり、子供さんたちはよそで暮らしている家)のご家族なども来ていたので、キヨちゃんには懐かしい嬉しい再会が多く、声を掛けられる度に涙ぐんだ。
 おばちゃんは派手な事が好きで人との付き合いも好きだった。きっとおばちゃんも喜んでいるだろうし、おばちゃんのお陰でキヨちゃんも人と会うことが出来た。
 享年99歳。キヨちゃんには負けずに100歳超えを目指して欲しい。


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