嬉しい来客。

　今日はキヨちゃんの姪っ子、つまり私の従姉がお孫ちゃんを連れて遊びに来てくれた。前に来た時はまだ子供だったと思うお孫ちゃんも成人して綺麗なお嬢さんになっていた。時は流れる・・・。
　来ると決まってからキヨちゃんは待ち遠しく、
　「ジャガイモ掘って持たせてやらないかん。それまでに育つだろうか？」
　「あの子は煮しめが好きじゃけん、ようけ作っておいてくれ。」
など色々話していた。
　M姉ちゃんが甘いものが好きなのは知っていたので、この前習ったばかりの桜餅を作ることにした。量の調整が難しいので結果的に４０個ほど作ってしまう・・・。

　　　　　

　姉ちゃんたちが到着したのが１１時前。お茶に桜餅を出し、続いてお煮しめでお昼ご飯にした。姉ちゃんは元々「飯場（はんば）の飯炊き」（土木工事現場などの宿泊施設での給仕担当・今はそういう呼び方はいけないということで、宿舎というようだ）をしていたので、キヨちゃん同様料理上手だ。そんな人に私の料理など・・・と思っていたら、
　「ことうない。あの子は何でも美味しいと言って食べる。」
とキヨちゃん(笑)。
　姉ちゃんは喜んで食べてくれ、
　「母ちゃん（キヨちゃん）の味になったねえ。」
と感想を漏らした。そんなもんなのかな・・・、一緒に暮らしていると。
　キヨちゃんは相手の話は半分以上聞こえないので、話したい昔の話を繰り返していたが、姉ちゃんは根気良く付き合ってくれた。
　姉ちゃんが来たことで、また元気を一つ貰ったキヨちゃん。
　「１００歳まで頑張る。」
と言っていた。
　うん、頑張れ！



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