すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

スピリチュアルな夜

2009-03-14 23:44:13 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは素直である。テレビで何かいいことを言うと、それはいいことだとすぐに納得し、実行してみようとする。
 今夜はテレビ「オーラの泉」を一緒に見ていた。キヨちゃんは江原さんがどういう人かは勿論知らない。ただ、話している内容から
 「きっと神仏とかに関係ある人なんだろう」
くらいには理解していた。
 辺見えみりちゃんと浅草を探索する企画で、神社での作法を紹介していた。
 まず、鳥居をくぐる前に一礼する。今から神様の聖地に足を踏み入れるのだから、敬意をしめすのだ。キヨちゃんは信心深いほうだし、私も神仏は信じる方だが、これはしていなかった。
 「そうかあ、鳥居さんくぐる前におじぎするんかあ・・・。」
キヨちゃんはしきりに感心していた。
 それから、本殿までは真ん中は歩かない。中央は神の通り道だそうだ。もちろんキヨちゃんも私も、今まで意識もせずに真ん中を通っていた。
 「あちゃあ、真ん中はいかんのじゃ。」
 「うん、神様の通り道じゃって。」
ふたりして感心していた。その後の「二礼二拍手一礼」は知っていたが、江原さん流の解釈
 「まず、守護霊さまやご先祖さまがいて、大神様に直接お願いが届くのではなくつたえていただく。」
と言う話には、さらに感心していた。
 それからロケは浅草の町を歩きながら、美味しい物を食べる企画へ。立ち寄った店先で大きなシュウマイを立ち食い。大きいのでえみりちゃんはかじっていたが、江原さんは一口でぽ~んと口に放り込んでいた。
 「一口でいきましたね~。」
と言いながら、えみりちゃんも思い切って一口で。まあ、美味しそう・・・と思っているとキヨちゃんはまたまた感心して、
 「そうかあ、シュウマイは一口で食べないかんのか。」
と言った。
 スピリチュアルな夜。キヨちゃんはどこまでも素直だった。

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お供え三昧

2009-03-12 18:57:52 | ひとりごと
今日は休みだったので、歯科に行ったり入院した友人を見舞ったりした。キヨちゃんは別行動で髪を染めに出掛けてから庭の手入れをした。
買い物の時に父の好きな豆いりのせんべいと蒸しパンを買ったが、同じ事をキヨちゃんも考えたらしく、豆いりの飴とカステラが供えてあった。 夕飯は炊き込みごはんにしたら、叔母が父の好物だからと赤飯を蒸してきてくれた。
さらに郵便さんまでがお供えしてと、これたま父の好物のお団子を持ってきてくれた。
お陰で今夜の父の仏壇はお供え三昧である。仏壇に手を合わせながら、有り難いなと親戚や他人様にも手を合わせた。
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続くんだろうなあ・・・忙しさ

2009-03-11 22:21:24 | ひとりごと
 以前上司がいきなり辞めた話を書いた。実はその上司は独立して会社を作ったのだ。それはすごいことだけれど、お陰で暇というか忙しいというか・・・。
 何故、この矛盾したことになるかというと、辞めてから馴染みの顧客が彼の事業所に移ったわけで、彼の顧客をそのまま引き継いでいた私は閑古鳥ということになる。もっとも、何年も育んできた関係があるので彼についていくのはあり得ることだ。そこは気にはならないのだが、顧客の方もちょっと気まずい雰囲気で申し訳なさそうに話すことが気の毒だ。
 そして、忙しい方は前にも書いたように、引き継ぎもろくになく分からないなりに同僚と二人でやっている仕事のせいだ。それだけでも忙しいのだが、この時期会社のパソコンが総入れ替えになるのだ。
 パソコンが入れ替わると言っても、データ移せばやり方さえ習えばなんとかなると思っていたのだ。しかし、もとのパソコンが古すぎてデータがほとんど移せないと言う。だから、新しいパソコンにデータを打ち直す仕事と、古いパソコンで進行形の仕事を続けることが必要なのだ。
 しかも、関係者の方は知っているだろうが4月からいろいろと介護保険関係の改正がある。どこまでどんな風になるのかまだはっきりしないのに、時間だけが過ぎていく。利用者様に説明できる段階でもない。
 今日も残業覚悟では行ったのだが、自分の予定していた仕事にとりかかることすら出来なかった。その手前の仕事で終わってしまったのだ。18日までにデータ入力と言われているのだが・・・・で、出来るのだろうか・・・・。

あ、我が家のさくらんぼが咲きました。


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生き甲斐

2009-03-09 22:52:42 | じいとんばあ
 ほんでなあ 父ちゃん
 呼んでから ふと母さんは口ごもる
 何でだろう この頃 すぐに呼んでしまう

 ゆうべなあ おじきが夢で
 あめ玉 食いたい言うたけん
 そう言って お墓に供えてくれるいとこ

 父さん みんなね
 みんな いつも父さんを感じてるんだね

 私はずっと 薄情なくらいに冷静で
 心穏やかに過ごしてきたの
 だけど 何気ない瞬間に
 たまらない 喪失感がやってくる

 あなたのために 録り溜めたチャンバラ
 あなたのために 取り寄せたおいしいもの
 あなた仕様の 生活用品
 それらが 用を足さなくなっても
 ふと見たテレビで あなたの好物が写ると
 ああ・・・食べさせたかったって悔しくなる

 仕事がしんどくても しんどい仕事の後に
 まだ あなたの介護があっても
 少し あなたが食べられたら
 少し あなたが笑顔だったら
 それで幸せだった

 充実しているようで 毎日忙しい仕事の中で
 お休みから お休みを待ちわびて時が過ぎる
 こんな風に 過ぎてしまっていいのだろうか

 父さん あなたは私の
 生き甲斐でした

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新しい美容院

2009-03-08 22:35:01 | ひとりごと
先日隣り町に新しい美容院がオーブンした。いつも買い物に行くエリアだったので、試しに行くことにした。
私は決してお洒落な方ではないし、髪型もこだわりがあるわけではないが、それでも美容院で納得のいく髪型に仕上がることはあまりない。
数少ないお気に入りの店は車で一時間かかったり、市内まで出なければならないので、もし感じ良ければラッキーと考えたのだ。
美容院はスタッフも内装も感じのいい店だった。デジタルパーマなんて初めてかけたが、たんぱく質入れるトリートメントだとか丁寧な行程が続き、何だか不思議な感覚だったが仕上がりはなかなか良かった。
ところでその最中雑誌の代わりにエステのチラシを見せられた。ロットを巻いてる最中だったので、雑誌に変えられず繰り返しそれを見ていると食い付きがいいと勘違いされ、かなり勧められた。 しかしまずまず近くにいい店が出来た事は収穫だった。
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久しぶりの温泉、そしてパコ

2009-03-07 23:00:43 | ひとりごと
 上司が辞めてから、慣れないせいもあって残業することが多い。それがほぼ当たり前になっていたので、今日久しぶりに定時であがったら、何だか間違えたような変な気分だった。
 今日は昨日からキヨちゃんと温泉に行く約束をしていたのだ。家に戻って食事を済ませてから、久しぶりに温泉に向かった。
 温泉はいつもの近所の温泉なのだが、ホテルの改装で2月一杯休みだったのだ。温泉も壁などの塗り替えがしてあるようだったが、特に変わった様子はなかった。ちょっと期待していたので拍子抜けした。しかし、湯は以前より「濃い」感じがした。気分の問題だろうか。
 温泉を楽しんでから家に帰り、キヨちゃんとDVDを見ることにした。私が見たかったのは「パコと魔法の絵本」だった。しかし、映像の派手さとテンポにキヨちゃんが付いていけなかった。正直私も最初の数分でくじけてしまったほどだ。やむなく映画鑑賞はあきらめた。
 しかしキヨちゃんが眠ってから、続きを見ることにした。もともと舞台の作品がもとらしい。そう考えると納得がいく。舞台なら面白いだろうなあ・・・と思う立ち回りや台詞がたくさんあった。舞台・アニメ・映画・ドラマはやはり同じようで違うジャンルの物であると思う。同じ作品を作っても味わいが違っていて、それが成功することも失敗することもある。
 この作品も「ああ、舞台で見たかった。失敗だった。」と半ばあきらめて見ていた。しかし、物語が進むにつれてどんどん作品に引き込まれ、笑ったり泣いたりしている私がいた。パコの無垢な演技のせいかもしれない。個性的な俳優陣のせいかもしれない。何にせよ、私は笑い、泣き、そして大泣きしていた。
 キヨちゃんにも見せたいが、きっとついていけないだろうな。
 

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キヨちゃんの進化

2009-03-05 22:05:51 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんが買い物メモを書くと謎解きになることは、何度か紹介した。
 例えば「ベンババア」(さて、覚えてるかな?)。どう読めばそうなるのか、未だに疑問だがこれでキヨちゃん的には「トイレットペーパー」と読む。 
 それから「たんこぶ」「王子」「乳牛」。(さあ、思い出してみよう。)
 この「乳牛」の時に友人に指摘を受けたのが、「牛肉」は「牛ニク」と書けると言うことだ。牛肉の牛が理解できているのだから、牛乳は牛が初めだろうと何故気づかないのだ?と。
 もっともな指摘だったので、その時もキヨちゃんに伝えたが、大笑いして終わった。
 その後、キヨちゃんのメモは相変わらずだったが、先日劇的な進歩があった。「牛」である。牛乳を乳牛と書いても牛肉は牛ニクと書けるので、入れ替えればいいのだ・・と言うことを思い出したらしい。キヨちゃんのメモには「トーフー」「ナスピー」などお馴染みの商品に混ざって
 「肉牛」
と書かれてあった。残念、入れ替える方を間違えている。また、わたしの車には乗らない買い物である。


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春の雪

2009-03-03 21:33:00 | ひとりごと
 今朝目覚めると雪が降っていた。梅は見頃で、桜も膨らんできたのに雪である。さすがに今の雪なので、積もるほどではなかったけれど、それでも祖谷から来たのかすれ違う車には、雪の降り積もったものもあった。昼からは雨になったが、寒い一日だった。
 仕事を終えて帰ろうかな・・・というところに、担当さんの家族から電話。とにかくパニックになっている様子だったので家に向かった。担当さんは普段は独居である。認知症状が出ているので、食事と服薬確認のためにヘルパーが行っている。お風呂も最近は入れていない様子だったが、風呂は夜でないと入らないと言い、介助などさせてはくれない。娘さんが戻ったときにでも入れて貰うしかないと話し合っていたところだ。
 ところが行ってみると、風呂に入れようと服を脱がせると手のひらほどの幅で背中から胸にかけて半分近く、皮膚にただれがある。浸出液や血で下着が張り付いている状態だった。先週ご自分で洗濯して干していた下着はしみもなかったので、ここ一週間以内のことだろう。
 とにかく主治医に電話してもらう。明日受診が決まったが患部を清潔にするためにシャワー欲だけして来いとの話だった。娘さんだけでは誘導に大変そうなので、介助を手伝った。中にはいり娘さんに介助して貰おうとすると
 「どうしていいか分からない。」
と困惑する。本来出来ないし、するべきでもないのだろうが放ってもおけず、結局シャワー浴して戻った。
 家に帰ると布団の中で丸くなっていたくろべえが飛び出してきた。
 「先にお風呂に入れて!」
私もとにかくお風呂に直行した。
 部屋に戻るとくろべえは膝に乗り、友人と電話する私の口元にニャーニャーと割り込んでは頭をすり寄せた。お陰でくろべえはぬくぬくだが、不意打ちをくらった私は靴下も履けず寒い思いをする。
 明日のお天気はどうだろう。ちょっと、いややりたいことがたくさんあるのだけれど・・・。暖かい日だといいな。

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ちょっと忙しかった休日

2009-03-01 22:03:44 | ひとりごと
 今日は休日だったが、どうしても今日でなければ都合のつかない担当さんのご家族とふたつ約束があった。午前中は仕事のつもりで、ついでにキヨちゃんをケアハウスに入居している昔なじみに会わせる段取りをした。こんな風に休みの日でもなければ連れていけないし、休みに職場に行くのは何だかしんどいので、こういう時しかない。
 キヨちゃんをおばさまの部屋へ連れていくと、昨日までちゃんと「すず」と覚えていたおばさまはまた
 「ア!たま子の母ちゃん」
と「たま子」に戻っていた。(ご存じない方は過去のブログへ)
 二人が昔話に花を咲かせている間に、一人目のご家族と会い、その後二人目の方と。二人目の方は施設主任とのカンファレンスになった。主任も夜勤明けでの対応である。おおざっぱな私には対応の難しい、とても細やかなそして知識の豊かなご家族で、緊張のしっぱなしだった。
 午前中に何とか仕事を終え、キヨちゃんを迎えに行った。ホームに入っている友人にも会いたいというので、誘導した。彼女には父の死を知らせていなかったので、キヨちゃんの報告で泣きながら
 「お前は何も言わんけん!」
と怒った。
 「おばちゃん・・・泣くと思うて。」
そう言うのが精一杯だった。
 お昼時には家に着いたが、タマ子のおばさまにバナナだ饅頭だといただいた私たちは、お腹がへるでもなく、せっかくのお天気に仕事しなけりゃ・・・と同意見。昼抜きでキヨちゃんはじゃがいもを植えに、私はシーツと毛布の洗濯、家の拭き掃除。こんなお天気のお休みでなければ出来ないのは、ベッドのマットレスも干すことだ。
 私の布団はくろべえのお陰でどうしても毛だらけになってしまう。洗濯して干してさらにコロコロテープで掃除する。すっきりしたシーツに干したての布団には、これまた私より先にくろべえが寝るのだから元の木阿弥である。
 拭き掃除をしていてびっくりしたのは花粉である。畳も床も真っ黄色だった。物干し竿ももちろん黄色いので、拭いてからでないと使えない。花粉症でなくてもちょっと引いてしまう。これは花粉症の人は大変だろう。
 2時半に遅めの昼食をとってから、キヨちゃんは墓参りに。私は干している物の片づけのために残った。
 忙しかったけれど、ちょっと満足。くろべえを押しのけてふかふかの布団で寝るとしようか。




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