３６日ぶりのお風呂

長かった。
ようやく主治医から入浴の許可が出た。
早速、介護士さん見守りでシャワー浴。実に３６日ぶりのお風呂である。
有り難いことに、病院では１日おきに清拭してくれたし、友人達が３日に１回程度ベッドでもシャンプーしたり、手足浴をしてくれていたので、丸々汚れていた訳ではないが、それでも洗い流せるということは格別だ。
本当はゆっくり垢を落としたい所だが、介護士さんを待たせるのも気が急いて、出来るだけ急いだ。
それにしても、爽快。

見舞い客の一言

昨日、会社を退職した人が見舞いに来てくれた。

「早く見舞いに来ないと、て思いよったけど、ごめんなさい。」

そう言いながら、私の顔を見ながら、

「大変やったね。まあ、すずちゃん、まだ顔にもそんなにアザが…。」

と言った。
…。

「これは、シミです。」

素っぴんだからね。泣きたい気分。

なかなか

昨日初めて歩行器で少しだけ歩行練習した。
安定するまではまだシャワーも許可が出ない。
家に帰るには、せめて杖歩行にならないと無理だ。
そう考えると、なかなか長い。
そんな中、くりりんが胃の調子を悪くし、昨日は微熱もあった。
いつもガッツリ食べる元気印のくりりんが、擦り林檎しか食べないのだから、キヨちゃんも心配したろう。
幸い熱は一晩だけ。後は食欲が戻れば良いのだけど。
空きっ腹に甘いもの食べすぎたり、忙しいお昼にろくに食べなかったりしたからか、はたまた風邪か。
一家に病人や怪我人がいると、家族皆が疲れてくる。
父の介護をしていた頃、介護側は絶対に倒れられないと力んでいたのを思い出す。
実際、キヨちゃんが入院した時は、仕事を休んで二人を看た。
やはり、早く帰りたい。
頑張らなきゃ。

くりりん日記２

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『うれしい寂しさ』

すずが事故で入院して１ヶ月。いっぱいこの「くりりん日記」で、すずのことを報告しなければならないと思っていました。
しかし、幸いにも早い時期にすずが「すずしろ日誌」を再開できたこともあって、僕の出番は必要なくなりました。

だから、久々の登場です。
みなさん、事故からちょうど１ヶ月を費やしましたが、すずに離床の許可が出ました。つまりは、ずぅっと一定の角度までしか(それもベッドの上限定なんですよ)起き上がることが出来なかったすずが、まだ車椅子を使ってではありますが、自分で何処へでもいけるようになったのです。

これからが、すずにとっては辛いリハビリの始まりではありますが、けして無理せず(頑張り屋さんなので少し心配してます)、かといって休まず(こちらの心配はないのですが)ゆっくり早く治してほしいです。

そういうわけで、毎日毎日病院から帰る前に、すずの歯磨きと洗顔のお手伝いをしていた僕ですが、今日からしなくてもよくなってしまいました。

ちょっと遠いところにすずがいってしまったような寂しい気持ちがします。子を持たないのであくまでも想像の域を出ませんが、きっと成長してゆく子供が手を離れてゆくのにも、このような寂しさがあるのかもしれませんね。

でも、ほんとに、こんなに嬉しいことはありません。

よかったね、すず

ゆっくりでいいから、しっかり治して帰っておいでよ

車椅子

今日から車椅子自力許可が出た。
まずはベッドに端座してみたが、平衡感覚がついていかず、まだフラフラする。
それに、思ったより足の力が落ちていてビックリした。たかだか車椅子に移るだけで難儀する。
まずは一歩ずつ。昼から看護師さんとおトイレ行ってみる。