元気すぎるお嬢様

　うちのたまちゃんは本当にお転婆さんである。危険が無ければもっとフリーにしたいのだが、何でも口にするのだけがどうしても心配で目が離せない。
　昨日はキヨちゃんがデイサービスでいなかったので、日当たりのいい部屋の窓で日光浴が出来るように、なるべく広い場所で遊ばせるようにしていたのだが、やんちゃが過ぎて柱を登ったり、襖を駆け上って傷にしてしまった。
　幸いキヨちゃんは昔より丸くなっているので、たまちゃんは叱られずに済んだ。
　とは言え・・・。元気すぎるお嬢様。こうしているとそんな風に見えないのにね。

　　　　　

　　　　　


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元気なおじさん。

　うちの庭には、そう広くないのに色々木が植えられている。と言うのも、元々は鉢植えサイズだったものが、キヨちゃんの世話も良いのかどんどん成長して、結果的に大木になるので所狭しとなってしまうのだ。
　中には木と木が隣通し枝で押し合いへし合いになり、きっと地中で張った根も戦争状態で、負けた木から枯れてしまう。
　なので適度な状態に保つためにも剪定が必要で、ずっと決まったおじさんにお願いしている。今年も松の木や山茶花、木蓮の剪定をお願いした。しだれ梅は５月ということらしい。

　　　　　

　本当はおじさんのお友達と二人でしてくれるはずだったのだが、もう一人の方が都合悪くなりおじさんは一人でやってきた。キヨちゃんと久しぶりに話をする中で、キヨちゃんが年明け数えの９５歳になる話になり、おじさんに流れでキヨちゃんが歳を聞くと、
　「わしも年明けたら数えの９０歳じゃ。」
と言うではないか。
　正直高齢者とは知っていたが、まさか現時点で米寿とは思ってもいなかったのでびっくりした。背筋もぴんとして、脚立やはしごを使って木の剪定をしてくれてるのだから、まさかそんなに高齢とは思っていなかったのだ。
　「おっちゃん、元気じゃなあ。」
思わず言ってしまう。
　「元気なよ。」
と笑うおじさん。
　朝から始めた作業は、１０時と１５時にお茶休憩をしたのとお昼ご飯を食べたくらいで、１６時位には綺麗に終わっていた。

　　　　　

　キヨちゃんは感激し、何度もお礼を言っていたが、
　「ほんでも、〇〇さんが出来んようになったら、もうする人おらんなあ。」
と先々の事を心配した。
　「いや、わしもな、もう４０軒くらいあったお得意さんは全部人に譲ったんじゃ。ここだけよ、来るのは。その人が間違いないけん、わしが来れんようになったらその人を紹介するわ。」
と後継者がいることを教えてくれた。
　そしてキヨちゃんが支払いをしようとすると、
　「いやいや、年寄りが楽しみでしよることじゃけん貰えん！」
と言う。
　「そんなわけにいかん！」
と二人で押し問答になる。そりゃあ、タダと言うわけにはいかない。
　それならと、おじさんが金額を言うと、キヨちゃんはそれでは安すぎると倍額払おうとする。すると、おじさんはそんなに貰ったらこれから来にくい、とまたまた押し問答になったので、
　「おっちゃんにこれからも来て欲しいけん、母ちゃんここはおっちゃんの言う額にして。」
と格安で申し訳なかったが、お支払いすることにした。
　しかし・・・。お元気な方である。出来るなら、ずっとお願いしたいものだ。

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タイヤ交換。

　今日はくりりんがお休みだった。なので、タイヤをスタットレスに交換してもらう事にしていたのだが、くりりんの車を交換した後、いざ私の車になった時に冬用タイヤのタイヤもホイールもあまりに劣化している事に気づく。このタイヤには色々困った事もあったので、いっそ買い換えるか・・・という話になった。
　くりりんがチラシを持って来て、予算を大体教えてくれていたが、そのチラシが私がタイヤ交換で色々あったスタンドだったので、
　「そこは嫌だ。」
と言った。
　「いや、タイヤ交換なら嫌かもしれないけど、新品買うなら大丈夫だろ。」
とくりりんは言うが、
　「いや、そもそもその店にお金を落とすのがもう嫌だ。」
と拒否した。そこで、結局タイヤ専門の店に行くことになった。
　さて、キヨちゃんは今日は午前中代替えのリハビリ。くりりんは自分の車のタイヤ交換、私はたまちゃんを観ながら窓拭きをしていた。午後一番に浄化槽の掃除に来てくれる事になっていたので、出掛けるのはそれからになり、タイヤ専門店は近くにないので時間が遅くなることは分かっていた。そこで、キヨちゃんに事情を説明して、夕飯の段取りもしてから出掛けた。
　店に着くと先客が一組いて、後からも何人かお客さんが来た。先客はたまたまご近所さんで、その方もタイヤ交換だったので、そこそこ時間がかかってしまった。
　買い物らしい買い物は無かったが、劣化して引き戸の滑車が割れてしまい開け閉めが重くなっていたので、替え車を買ってくりりんが修理してくれることになっていたので、それを買ったり、ガソリンを入れたりしただけで予定より１時間程押してしまった。
　遅くなるよとは伝えていたが、夕暮れ時になると心細くなるキヨちゃんが待っていると思うと気が気でなかった。しかし、幸い家に戻ると落ち着いてテレビを見ていたので安心した。
　タイヤは結果的にチラシの店より大幅に高い物になったが、良い物だったし、何よりお店の感じも良く気持ちよく買い物出来たので良かった。

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サポート詐欺！怖かった～。

　こういうことは、無縁だと思っていた。しかし、昔ウイルスに感染した時も、私のように個人のアドレスで、別段何の得にもならないメールにウイルスなんて・・・と思っていたら、多方面にご迷惑をかけることとなったことがある。なので、油断してはいけなかった。
　今日、いつものようにネットを使っていて、今までもやったことがあって特に問題も無かったお遊びの「あなたを〇〇に例えると？」的な物に答えている途中、いきなり警報音と真っ赤な画面。危険なウイルスに感染した疑いがあるので、マイクロソフトの方でシャットアウトしている、電源を切らないでという文字。そして、サポートセンターの電話番号。
　冷静に考えれば、ウイルスバスターを入れているのだから、シャットアウトするのはそこであってマイクロソフトではないはず。しかし、焦っているとその矛盾に気づかない。
　うっかり電話を掛けたところ、片言で「ハイ、もしもし」としか言わない。そこで、あ～これは失敗したと気づいて切った。気づいたくりりんから、
　「ダメだよ。こういうのはサポート詐欺なんだから電話しちゃ。」
と叱られた。だよね・・・。
　しかし、こんなんにひっかかるかな？と思っていたが、結構巧妙でこちらの不安感をあおるので不覚だった。
　皆さんは引っかかるようなことは無いでしょうが、どうかお気をつけて。


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恒例行事？

　「すず、去年も今頃胃痛で臥せってたよ。」
そうくりりんに言われてブログを見直してみたら、確かに今頃胃痛や胸焼けが再発していた。こんなの、恒例行事でなくていいのに。そもそも、その都度薬が増えたりするんだから、何の解決にもなってないじゃないか・・・。
　体調としては動かなければ、あれ？もう平気かも・・・と思うのだが、動くと辛くなる。つまり胸焼けや胃痛だけでなくて、倦怠感や疲労感がついて回るのだ。
　とは言え、師走にじっとしているわけにもいかず、今日はお歳暮の買い出しに出ていた。キヨちゃんに希望を聞いて準備していたが、私の顔を見て、
　「そんなにしんどいんだったら、何もせんと寝よれ。」
と言う。
　「いや、ほなけん、お歳暮は家で寝よっては出来んのよ。」
　「あ～、そっか～。アハハ。」
・・・。心配してくれているんだとは思うんだけどね・・・。
　買い出しに出て、カートを押しているとやはり息が上がってきた。これ本当に胃の不調だろうか？コロナ以降と言うか、コロナワクチン以降と言うか、こういうのが増えてきている。
　お歳暮は家にもぼつぼつ届き始め、お礼の電話をする度に、キヨちゃんと電話を代わると、
　「どっこも悪いところないんよ。足が悪いだけで、血圧もええし、熱もないし、風邪もひいたことない。１００歳まで頑張る！」
と言うキヨちゃん。
　そう言えば告別式の日、甥っ子が、
　「おばちゃん（キヨちゃん）は後５０年はいけそうなな。」
と笑ったが、
　「頼む、５０年はこらえてくれ。私が先に逝ってしまう。」
と突っ込んだ。１００歳過ぎても全然いいのだけれど、ギネスなんて狙わないでね・・・。

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