秋の夜長をいかがお過ごしでしょうか?
メールもよこさない、でも死ぬほど好きな人のことを、ひたすら想いつづけて・・・眠れない夜ではないでしょうか?
そんなあなたに、とっておきのアルバムをご紹介します。
スタン・ゲッツのアルバム『スウィート・レイン』です。
音が流れてきた瞬間に感じる「いいなぁ」と吐息がもれるのがゲッツのサックス。
ソニー・ロリンズやジョン・コクトレーンもたしかにいいけど、ゲッツの針の穴より小さい隙間から滑りこんでくるようなサックスの音色は超一級品。
すくなくともサックスではスタン・ゲッツの右に出るものはいないでしょう。
それとチック・コリア(当時25歳)のピアノが素晴らしく、なによりもアルバム2曲目の≪オ・グランジ・アモール≫がオススメです。
まず2曲目から聴いてください!
ゲッツのとろけるようなサックス。次にくるメロディーの水しぶき。チックのピアノソロを受けて出るゲッツのテンポを速めた爽快な演奏。
それでいて、そこはかとした哀感が心に残ります。
これは、秋の夜長にお届けする、ささやかな私からのメールです。