11月半ばになり、手帖を見ていたら暦の上では既に「立冬」を過ぎているのだった。
寒くもなるはずなのだが、今年はまだ寒さが深まってきてない。
でも、今日は冷たい雨が降っている。時に激しく。
これから日の出は遅くなり日の入りは早くなり、冬に向かって寒さも増してくる。
真夏の暑いけれど躍動に満ちた気候、初秋から中秋の過ごしやすさ、初冬までの落ち着いた気候、
それらとは違い「冬」という響きには微かなもの寂しさを感じてしまう。
そうしたとき、冬になれば美味いものが食べられると思えるのは幸せなことだと思う。
当地鳥取では「松葉ガニ」である。
広島にいた頃は「牡蠣」であった。
いずれも食べようと思えば年中手には入るのかもしれないが、やはり旬である。
そして、程よく燗をした日本酒で食せば至福なことこのうえない。
カニは身を出すのが面倒だという点は確かにある。
殻からなかなか身が離れずに取り切れんかったりするともどかしさは半端ない。
しかし、その作業は至福を感じるためには避けては通れない過程なのだ。
カニの身をしっかりと出し切り、甲羅の内側にカニ味噌を集めて、身に味噌をまぶして口の中へ、
もちろん、何も付けずにそのまま微かに塩味と甘みを感じる食べ方もカニ酢をちょんとつけてもおいしい。
その間、ひと口ごとに熱燗をちびりとやるのである。
最後、甲羅に残ったカニ味噌は、熱燗を注ぎ入れて箸でよくこそげて酒に溶いてすする。
あ~~たまらん。
この週末に息子が帰省してきた。
やっとこさ、子供たちと面会交流ができることになったとのこと。
日時と場所を指定されたとのことだが、それはまぁ理解できる。
しかし、息子の妻である子供たちの母親とその父、叔母が遠くから気づかれないように見守るという条件つき。
なんじゃ、そりゃ~~。
そして、大人げない買い方をした「仏像ガチャ」たちもお土産に
新たに、金剛力士立像、阿修羅像、阿弥陀如来像、伐折羅像、弥勒菩薩半跏像が加わった。
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