団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

友人がいない老後もひとつの生きかた

2024年05月16日 | 人間関係

2022年度版「高齢社会白書」60歳以上への内閣府意識調査

で家族以外で相談や世話をしあう親しい友人がいるかと尋ねたと

ころ「いない」と回答した人が3人に1人という結果だった。

 

仕事をやめれば友人がいなくなるというのは自然の流れ、「60

歳すぎたら友人もいらない」という漫画家の弘兼憲史氏、著書の

なかで友人が多いほうが豊かな人生だと思ってる人が多いことも

事実であるが老後は信頼できる一握りの友人がいればいいという

持論を展開してる。

 

友人がいない老後は不幸だというのは世間の思い込みで本当は3

割よりもっと多いかもしれない、それでも友人がいないことは決

して恥ずかしいことではない、友人がいない老後もひとつの生き

かた、定年退職後14年、私の実感である。

 


言葉のうらみは恐ろしい

2024年04月29日 | 人間関係

人間関係というのは言葉を通しての関係であり人間関係をむすび

つけるための工夫である、反面言葉のうらみは恐ろしい、昔言わ

れた言葉に傷ついて、ずっと続くと思えた友情が一瞬でこわれる

こともある。

 

人間は自分の言ったことを覚えてないが、言われたことは覚えて

いるものだ、例えば私の妻が40年以上前に私の母に何気なく言

われたひと言を不快に思い、いまだに鮮明に覚えていること、そ

れだけ人の口から発せられた言葉は力があることは間違いないと

いうことである。

 

言葉のうらみは恐ろしい、逆に人を救う言葉だってある、だから

こそ自分が使う言葉の重みをいつも心の隅で自覚することこそ大

切なのかもしれない。

 


シニア女性友だちづきあいの変化は

2024年03月20日 | 人間関係

婦人公論の特集「友だちづきあいは細く長く自由に」で年齢

ともにつきあい方はどう変わったか?という読者アンケート調

査の結果が掲載されていた、子育ての終了、親の介護、夫と

死別、人生後半、さまざまな転換期を迎えるなかで友だちづき

あいも今の自分に合わせた価値観で変化していくのが読み取

る内容であった。

 

■人生の残り時間も意識するようになり、物も人づきあいも無

理に増やすことは無いと考えるようになった。

(60歳パート)

 

■一緒にいてエネルギーが磨り減る人とは会わない

(58歳主婦)

 

■去る者追わず

(56歳会社員)

 

■求めない、比べない、深入りはせず、淡々とマイペースにつ

 きあう

(70歳自営)

 

■生活環境や家族構成が似ているなど、ひとつでも共通点があ

る人と関係が続いている

(74歳無職)

 

■これからを楽しもうと考えられる友だちが残ったような気が

します

(72歳主婦)


人間関係で腹が立った時は

2024年03月01日 | 人間関係

人間というのはかっとなると何をするかわからない動物である、

法律で禁じられてもその場ではなんの抑制にもならない場合が

ある、最近の犯罪行為を起こした人間をTVや新聞で見ると反省

の色など微塵も感じられないケースが多々ある、中には死んで

もよいから相手を倒したいと向かっていく。

 

ふだんの人間関係でトラブルになり人間関係がこじれるのはよ

くあることで仕事関係、学校、家庭、友人間、普通はトラブル

になるまえに距離を置き、冷静になるのが普通だが相手に対す

る感情は簡単には消えないものだ。

 

理不尽な言動で誰かに腹を立てるのは長い人生で誰もが経験す

ることで、ゆずれない部分で対立して険悪になることもある、

衝突してすっきりすればいいけど、そう簡単にはいかない、そ

んなときは自分を落ち着かせる、自分を抑えることが自分の得

になると言い聞かせる、そして対話で解決できない相手だと思

ったら、とにかく関わらないで離れることだ、76歳の実感と

してそう思う。

 


友人関係に失望する60代女性

2024年02月21日 | 人間関係

読売新聞の「人生案内」相談者は60代女性、30代で離婚、

現在はひとりで生活している、友人には恵まれてたと思ったが

この齢になって勘違いだと気づいた、今まで友人から相談され

ると親身になって愚痴も聞いてきたが、自分が悩みを聞いても

らおうとしても、どの友人も自分の話ばかりで、がっかりする

ことが多く、結局友人などいなかったのだということを実感し

たという内容であった。

 

それについて回答者は、きっとあなたは話を聞いてくれる役割

の人になっていたのでしょう、友人たちは自分のことで精いっ

ぱいで聞くゆとりのない人たちです、ここはいったん離れるこ

とも大事、今の自分を自分で支えて生きる覚悟を持ちましょう、

好きな本を読み音楽に浸り、一人旅を楽しみ、好きに自由に暮

らしていると必ずどこかで誰かと出会うものですという回答だ

った。

 

私が思うには友人関係とは人に何かを与える、そして相手から

も何かを与えてもらう、それが無理のない理想の関係であるが、

往々にして相談する側、相談される側というのが決まっている

関係があるもので、それが自然に続く友情もあるだろうが、親

しさと図々しさが紙一重というように、どこかで不満がでて心

理的負担になることがあるものである、そうはいっても相談者

も友人から悩みを相談され愚痴を聞くという関係がよしという

時期もあったわけだから、完全に断ち切るのではなく距離を置

くことが今は必要だと思う。


嫉妬心は自分に近い相手に感じる

2024年02月20日 | 人間関係

なんであの人が自分より評価されるのか、自分のほうが優れてる

のになぜ?いわゆる嫉妬心、人間誰でも嫉妬する、こどもから老

人までみんな嫉妬する、嫉妬心を少しも持たず、友人の成功を喜

ぶ強い性格の持ち主は皆無かもしれない。

 

私たちが経験する嫉妬心は不特定多数の他者でなく身近な人間に

対してである、学生であれば同級生、サークルの人間、サラリー

マンであれば同僚、同期、主婦であればママ友などである。

 

嫉妬は感情であり、自然に湧き上がってくるものなので頭でやめ

ようと考えても抑えられないのが嫉妬、なぜ嫉妬するかというと

他人と比較するから、人と比較するのをやめると生きるのが楽に

なるといわれるけどそう簡単なことではない。

 

もし誰かに嫉妬したらその場を離れる、その人とできるだけ離れ

る、離れることができなくてもいずれ時間が解決してくれること

は間違いないと思っている。


挨拶をしない人たち

2023年12月14日 | 人間関係

私たち家族が今のマンションに住んでちょうど20年、約100

世帯、1家族3名として約300人ぐらいが住んでいる、エント

ランス、エレベーター、駐車場、毎日誰かとは挨拶を交わす。

 

そんな日常生活のなかで挨拶しても何の反応もない人、いわゆる

明らかに無視されることがある、あまり気分のいいものではない、

何度かそういうことがあるとさすがにこちらから挨拶することは

なくなった、きっとつきあいのない人間に挨拶することはないと

いう考えなのかもしれない。

 

もともとマンションを選んだ人のなかには近所づきあいのわずら

わしさがいやな人もいることも確かである、しかし、「おはよう

ございます」「こんにちわ」「こんばんわ」の最低限の礼節だけ

はわきまえていたいものだと思っている。


私が人生で影響を受けた人は

2023年12月01日 | 人間関係

75年も生きてると知り合った人は誰もがかなりの人数だろ

う、それでも私が影響を受けた人となると一人しか浮かばな

い、両親でもない、教師でも同級生、職場の同僚や上司、友

人でもない。

 

それは私が大学に入学し、親元を離れ下宿生活したところで

一緒になったUさんだった、私より2歳上の宇都宮出身の浪

人生で東北大学を目指し最後の大学受験を仙台で過ごすこと

になった、たった1年のつきあいだったがユニークな人で、

生きかたや価値観について刺激を受けたことは確かだった、

読書家で将来芥川賞を取るのが夢で、特に山本周五郎を愛読

していた。

 

結局2浪したが希望の大学に入れず、東京の私大に入学した

のを知ったのは3月のことだった、「人間の真価はなにをや

ったのではなく、何をやろうとしたかだ」という山本周五郎

の小説の一節をよく言ってたのをいまだに思い出す、今思う

と自分自身に言い聞かせ自分を支えてたのかと思う、その後

一度も会うこともないが私の価値観の原点はUさとの出会

いだと思っている。

 


いじめ問題について考える

2023年11月24日 | 人間関係

昨年度の国公私立の小中高校と特別支援学校のいじめ認知件

数は前年度から1割増の68万件と過去最多だった、いじめ

は昔からあってなにも今に始まったことではない、ただいじ

めの質がSNSの普及で変わってきたことは確かである、実際

人間社会にはさまざまな力関係が張り巡らせており、集団に

なると必ず力関係が働き上下関係が生じる、最近問題になっ

ている宝塚歌劇団の女性の自殺も上級生からのいじめが原因

と言われてる。

 

さらにどんな人間にも心の奥底には無意識のうちに無抵抗な

ものをいじめることに楽しさを感じる快楽本能があると言わ

れてる、子供だけではない、大人になってその本能を刺激す

る状況におかれると噴出する、だからパワハラがあとを絶た

ない、みんな仲良くという規範意識だけではいじめはなくな

らない、この社会は苦しいこと、つらいことが多い、辛抱が

いろんな場面で要求されることも確かである。

 

作家の平野啓一郎氏がいじめ問題についてこんなことを言及

してる「学校でいじめが起きているときに、かわいそうなこ

とをしているからやめましょうと諭すことも大事ですが、ま

ずいじめるということは相手の教育を受ける権利を侵害して

いることだから、やってはいけないことだと教えなくてはな

らない」まさに同感である。


会いたいと思う人がいない

2023年11月08日 | 人間関係

齢を重ねると執着心、そして欲が少なくなる、そのせいか人に

対しての懐かしさが希薄になった感じがする、昔のことを懐か

く思わないことはないが以前とは違う、会えば楽しいことも

るがまた会いたいと思う人は正直いない。

 

今は一期一会のつもりで会った人とは今日が最期と思いその瞬

間を大切にするよう心がけてる、また会うこともなく終わった

ほうがいい人間関係、そんな生き方を肯定する今の自分がいる。

 

もうかつての人間関係に執着するのはやめよう、会いたい人が

いないなら思い出の宝を大切にしよう、そして会わないで終わ

る人間関係もよしと思っている。