同じ家に生まれたきょうだいでも進む道はそれぞれ、齢を重ね
るにつれて生き方や価値観の違いが大きくなるなか、親の老い
とともに介護や相続という問題が生じてくる。
さらに収入や金銭感覚の差などお金をめぐる問題できょうだい
がもめるケースがある、特に「親の介護を誰にするか」は深刻
な問題である、そしてきょうだいの争いの火種として挙げられ
るのはお金の貸し借り、遺産相続、親の介護問題であり下記の
ような事例がある。
■妹に100万円貸したが返ってこない、妹の年金が月5万円だ
が返して欲しい旨の葉書を出したが返事がない(70歳主婦)
■二人姉妹で妹は母の介護もノータッチ、妹は結婚以来夫の影響
で人格が変わってしまった、今では絶縁状態(58歳パート)
■弟が認知症の母に書かせた遺言書を怪しく思ったけど揉めたく
ないから従った、それなのに形見分けも法要の通知も一切ない
(65歳主婦)
この「きょうだいリスク」の問題点を考えると昔どんなに仲が
よかったきょうだいでも違う人生を歩むうちに物の見方や考え
方も違ってくる、悲しいことにきょうだいよりも自分、そして
今いる家族のほうが大切になることがきょうだいのもめごとが
起こる要因かもしれない。