2018年3月31日、中国国営新華社通信によると、中国共産党の中央政治局委員で外交トップの楊潔チ国務委員は30日、習近平国家主席の特使として韓国を訪問し、大統領府で文在寅大統領と会談した。
今年は中韓戦略的協力パートナーシップの締結から10年目にあたる。楊氏は、両国関係を推進していくことを確認した上で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が訪中した件についても報告。朝鮮半島の非核化や平和と安定を実現させるため、中韓両国が対話による解決姿勢で積極的に協力していくべきだと強調した。
[ソウル 1日 ロイター] - 韓国と米国は1日、平昌冬季五輪・パラリンピックのため約1カ月延期されていた合同軍事演習を開始した。
韓国と北朝鮮は4月27日に南北首脳会談を予定しており、主な議題は朝鮮半島の非核化と南北関係の改善になる見通し。
韓国と北朝鮮の首脳会談が4月27日に開かれるのを前に、先月31日、都内で北朝鮮の核問題をめぐるシンポジウムが開かれ、韓国大統領府の特別補佐官は、北朝鮮の非核化の進展は「段階的にならざるをえない」としつつも、安易に圧力を弱めるべきではないとの考えを示した。(中略)
文特別補佐官は、今月行われる南北首脳会談では、北朝鮮の非核化が集中的に議論されるべきだとする一方、非核化の進展は段階的にならざるをえないと述べた。 (中略)
ただ、北朝鮮が非核化のポーズのみを見せ、「支援の食い逃げ」を避けるため、圧力を安易に弱めるべきではないと指摘した。(後略)
安倍首相の訪米が17〜20日に行われ、現地で2日間にわたりトランプ米大統領と会談する方向であることがわかった。
首相が2日昼の政府・与党連絡会議で明らかにした。
首相は同会議で「(北朝鮮の非核化に向け)具体的な行動を取らせるため、最大限の圧力を維持していかなければならない」と述べ、トランプ氏との会談に意欲を示した。南北首脳会談と米朝首脳会談を前に、北朝鮮に関する政策を日米ですり合わせたい考えだ。首相は日本人拉致問題について「米朝首脳会談で取り上げるよう(トランプ氏に)直接要請する」とも語った。(後略)
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周辺国のみならず、米国のそして世界の脅威となっている北朝鮮です。
米国に対する恫喝で米国や国連までもやっと本気を出しましたが
文大統領の名誉欲なのか、母国北朝鮮への従属なのか、
平昌五輪を利用した擦り寄り外交が功を成し、南北和解のムードが高まっています。
突然の中朝首脳会談に、これから始まる南北首脳会談や米朝首脳会談と
これらの会談が成功すれば一挙に南北統一、朝鮮半島の平和が訪れるのとの期待が高まりますが、
それはあまりにも安易という事でしょう。
国際社会は北朝鮮の非核化を目的としていた筈なのに、中国や北朝鮮は朝鮮半島の非核化と言い替えています。
また一番の当事国韓国は相手によって主張を変え、日本での講演では「北朝鮮の非核化」と主張し、
北朝鮮相手には「朝鮮半島の非核化」と主張しているところががなんとも卑怯というか姑息です。
しかし、日本にとっては朝鮮半島の非核化は認める訳にはいきません。
朝鮮半島の非核化は韓国からの米軍撤退を意味するのですから、今以上に脅威が高まります。
トランプ大統領は慎重さに欠けるところがありますし、政治家としての経験もなく、
決断力の速さが思わぬ弊害をもたらす危険性もあります。
そこのところは安倍首相が今までの北朝鮮の変節をトランプ氏に説明し
安易に決断する事がないように助言してもらいたいです。
何度も騙され、何度も支援をしそして騙される、
北朝鮮との歴史はこの繰り返しだった事をしっかりトランプ氏に伝授し、
簡単に妥協すべきではない事を是非伝えてもらいたいです。
と同時に拉致問題解決に力を貸して欲しいと伝えるのは当然の事です。