米朝首脳会談の舞台となるシンガポールでは、「アジア安全保障会議」が開かれていて、アメリカのマティス国防長官は「朝鮮半島の完全な非核化が目標である」と強調した。
会議にはアジア太平洋地域の国防相らが集まり、北朝鮮問題への対応が焦点の一つになっている。演説を行ったマティス国防長官は完全な非核化の必要性を訴えた。
マティス国防長官「朝鮮半島の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化が我々の目標だ」
ただ、非核化の具体的な道筋については言及を控えた。また、「朝鮮半島での強固な同盟とパートナーシップが重要である」と述べ、北朝鮮問題の解決に向け、国際社会の協力を呼びかけた。
一方、小野寺防衛相はNNNの取材に対し、次のように述べ、核・ミサイル問題や拉致問題が解決されるまで圧力を維持する方針に変わりがないことを強調した。
小野寺防衛相「非核化・拉致・核の問題がしっかり約束されるか注目していきたい。それまでは圧力をしっかり継続していく」*************************************************************************************************************
いよいよ米朝首脳会談まで後10日となりました。
独裁国家で人権を無視している国が、大量破壊兵器を持てばどうなるのか。
民主主義から程遠い国です。
意に沿わなければ、何を仕出かすかわからない国です。
そんな国が日本のすぐ近くに位置しています。
ミサイル発射基地の舞水端里は東京まで約1000kmですから、
東京と九州と同じぐらいの近さにミサイル基地があるのに、
日本人は北朝鮮の脅威をどれだけ感じているのでしょう。
10か月前には北朝鮮は「グアム周辺にミサイルを発射する」とアメリカを脅していたのに、
米国が「今度北朝鮮が核実験をすれば先制攻撃をする」と言ったからこそ金正恩が慌てたのです。
勿論、国際社会の制裁が効いたのも確かですが、やはり強い軍事力が無ければこうもならなかったでしょう。
この一連の流れで「日本は蚊帳の外だ」とか「安倍首相は何もできない」
と安倍批判をする人もいますが、北朝鮮が怯える様な軍事力が日本には無いから
北朝鮮に舐められていると考えないとは、どこまで能天気なのでしょう。
ピストルをこちらに向けている強盗犯に丸腰の警官が「銃を捨てろ」と言うのと
銃を持った警官が「銃を捨てろ」と言うのではどちらが効き目があるかです。
米朝首脳会談では朝鮮半島の完全で検証可能で不可逆的な非核化を求めています。
今まで北朝鮮の非核化だったのに、いつの間にか朝鮮半島になっていますが、
これが今後どう影響するのか気になるところです。
また日本にとっては非核化と同様拉致被害者全員の返還を求めねばなりません。
これも安倍首相は口ばっかりで何も進展しないと批判する人もいますが、
では、どうすれば良かったのでしょう。
生半可な交渉では小泉政権時のような中途半端な幕引きで解決とされるでしょう。
何人の日本人が拉致されているのかもわからず、その経緯も複雑です。
また被害者は何百人もいるとの分析もありますから全員奪還と言っても、
なかなか難しいものがありそうです。
これも憲法9条の制約があり、北朝鮮に舐められている事と同時に
憲法を変えてでも拉致被害者を奪還するとの強い意志が国会議員にない事では
と思わずにはいられません。
米国は米朝首脳会談が成功した後の経済支援は日本や韓国に任せたい腹積もりのようです。
また北朝鮮は日本が併合していた過去の清算を求めています。
しかし、日韓基本条約で北朝鮮の分の経済支援を韓国に支払い済みだと、
そして拉致被害者全員を戻さなければ、支援もしないと強く出てもらいたいものです。
金正日が拉致を国家犯罪として認めた以上、その賠償金も請求するべきではないでしょうか。
ただ、小泉訪朝での平壌宣言で過去の償いをすると約束しているのが気掛かりです。
最近、やたらと親子揃って安倍政権批判をしている小泉純一郎氏ですが、
平壌宣言で無責任な約束をした事を日本国民に詫びてもらいたいぐらいです。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_koi/n_korea_02/sengen.html