2019/10/01 08:24産経新聞
【ワシントン=黒瀬悦成】ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は9月30日、ワシントン市内の政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)で講演した。北朝鮮の核問題に関し「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が自主的に核兵器を放棄することは現状ではあり得ない」と言明し、北朝鮮の非核化に向け、体制転換や武力行使、民主選挙を通じた平和統一といった選択肢を「真剣に議論すべきだ」と強調した。
ボルトン氏が9月10日にトランプ大統領に解任されて以来、公開の場で話すのは初めて。同氏は、「金正恩氏は、現有の核兵力を維持し強化するためには北朝鮮は何でもするという戦略的決定を実行している」と指摘し、北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を自制しているのは、「北朝鮮の(非核化)の意思を示すものでは一切ない」と断じた。
また、北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射について「短距離ミサイルの機動性能などの技術は、より長距離の弾道ミサイルに適用できる」とし、日本や米国のミサイル防衛能力にとって脅威だと訴えた。
さらに、北朝鮮が今後、核・ミサイル技術や核兵器そのものを他国に拡散させる恐れが高いとし、「のんびりとした態度は北朝鮮を利する」と警告した。
一方、日韓関係が悪化している問題については「苦悩している」と語り、「米国が受動的な態度をとってきたのは誤りだ」と指摘。米国は、仲介はしないまでも積極的な役割を果たすべきだとの考えを示した。
韓国が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたことについては「米国が同盟諸国と連携する能力に明白な打撃を与えた」と述べ、危機感を表明した。
ボルトン氏の言うとおりです。
トランプ氏はなぜボルトン氏を解任したのか。
方向性の違いなのか、なんらかの戦略なのか。。。
意見の相違で自分の考えを聞き入れなかったから解任したのなら、東アジアにとって、米国にとってそして全世界にとって、 より一層危険が高まる事になるでしょう。
トランプ氏は考えが甘過ぎます。
金正恩は冷酷で残虐な独裁者だという事を知らないのでしょうか。
ボルトン氏の危惧している事を日本は現実問題と捉えるべきです。
第1回の米朝首脳会談以降具体的な事は解決していないと感じます。
この期間、北朝鮮に時間を与え、より一層この問題を複雑にし、困難なものにしてしまいました。
では日本としてどうするのか。
どうすれば様々な北朝鮮問題を解決出来るのかを与野党で議論してもらいたいです。