河野氏は「天候を条件として嘉手納でパラシュートの降下訓練が度々行われるのは、明らかにSACO合意に反する」と強く抗議した。
米側は日本側の抗議に対し、嘉手納基地で実施する理由を明らかにしていない。河野氏は同日早朝までに、エスパー米国防長官に抗議しようと電話会談を試みたとしたがつながらなかったとし、日米防衛当局の局長レベルで日本側の懸念を申し入れたとした。
同降下訓練はSACO合意に基づき伊江島で実施することになっている。
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SACO合意。
Special Action Committee on Okinawa(沖縄に関する特別行動委員会)の事だそうです。
初めて聞きました。
知らなかったです。
防衛省・自衛隊のサイトに次のような説明がありました。
沖縄に所在する米軍施設・区域にかかわる諸課題に関し協議することを目的として、平成7年、日米両国政府によって設置されました。
日米両国政府は、沖縄県民の方々の御負担を軽減し、それにより日米同盟関係を強化するために、SACOのプロセスに着手し、平成8年12月に最終報告がとりまとめられました。
防衛省では、沖縄県民の方々におかけしている御負担を軽減すべく、SACO最終報告が早期に実現できるよう最大限の努力を払っているところであります。
https://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/saco/saco_final/index.html
また伊江島でのパラシュート降下訓練については
読谷補助飛行場
パラシュート降下訓練が伊江島補助飛行場に移転され、また、楚辺通信所が移設された後に、
平成12年度末までを目途に、読谷補助飛行場(約191ヘクタ一ル)を返還する。
■訓練及び運用の方法の調整
パラシュート降下訓練
パラシュート降下訓練を伊江島補助飛行場に移転する。
https://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/saco/saco_final/saisyuu.html
沖縄の基地負担軽減の為に米軍と様々な合意をしていて、
その中の一つがパラシュート降下訓練は伊江島飛行場ですると取り決めています。
ただ今まで嘉手納基地での訓練が何度かあったようです。
ではその時、日本は米側に理由を聞いたり抗議をしたのかです。
今まで放置してきたから、今回も河野防衛相の抗議を無視したのではないかと思います。
河野防衛相は外務相の時も韓国や米国、中国にはハッキリ主張しています。
雨男発言で難癖を付けられましたが、河野氏のハッキリ問い質したり抗議する姿勢は支持します。
河野太郎氏が大臣になり、日本の海外向けの姿勢が変わることを期待します。
主張すべきは主張しないと、日本の思いも相手に伝わりません。
他の大臣も日本の国益の為に、国内向けは勿論、海外向けにどんどん発信してもらいたいです。
参考:本題とは関係ありませんが、SACOを調べていたら普天間飛行場の合意文書がありました。
13年も前に名護市と合意しているのに遅々と進まない辺野古移設。
性格は違えども、韓国が日本との合意を反故にしている事を私たちは批判していますが、
日本でも政権が民主党に代わり、普天間飛行場移設基本合意も反故にされつつあります。
それにより宜野湾市民の命が危険に晒されている現実を思うと、何ともやるせないです。
https://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/okinawa/hutenma/nago.pdf