TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

ヒーローたちの瞳

2002-04-26 02:25:50 | インポート
K9HealthのMLのメンバーが、Canine Search and Rescue TributeのURLを送ってくれた。
http://www.ctlegalguide.com/SlideShow/caninetribute.htm

トップのスライドショーに出てくる、勤務中のシェパード、ボーダーコリー、
レトリバー、雑種犬、テリア、スパニエル、ドーベルマン…
昨年9月のテロ事件後、不休に近い激務をこなした犬たちだ。

有毒ガスが充満する中、マスクもつけず焼けた瓦礫の上を生存者を探して
一日中歩きまわった犬たち。当時、あるMLではこの犬たちにブーティーを送る
ための寄付をつのっていた。焼けた足に包帯を巻いて勤務する犬が多かった
からだ。あまりの大惨事に、ブーティーの支給が間に合わなかった。

どんな危険な任務も、何も言わずハンドラーについていく真摯な犬の瞳が痛い。
ヒーローともてはやされる一方で、彼らの一生は短く、あっけなく終わるからだ。

警察犬は、年をとって引退すると安楽死処分となる。
軍用犬も同じだ。紛争地域の地雷除去活動に従事した犬などは、任務が終わると
現地で処分される。苦楽をともにしたハンドラーと一緒に帰国することは
できない。犬のために余分な予算は使えないからだ。

昨年うちへ火災保険の予備調査に来たおじさんは、元警官でK9ユニットで働き
優秀な警察犬と仕事をしてきた人だ。歴代の相棒の武勇談をおもしろく話して
くれた。今は犬を飼ってないというので、なぜかと問うと、
「犬はもうたくさん。犬はこりごりだね」
と笑った。本当は犬が大好きなくせに。