TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

うまいものを食う幸せ

2003-04-20 18:49:00 | インポート
今日の夕食は、夫がシーフードレストランへ誘ってくれた。

日本で超多忙な日々を過ごした妻のための慰労会だそうだ。偉いぞ、夫!
なじみのレストランで、新鮮な牡蠣や魚、タップのビールなどを満喫した。
日本を発つ二日前にも、旧友が築地の寿司屋でご馳走してくれた。事情を知って
いる彼女は、やはり「お疲れさまでした」と労をねぎらってくれたのだ。
築地でなきゃたぶんお目にかかれないネタや、板さんのサービスで出してくれた
ものなどがあり、お腹いっぱい幸せいっぱいになった。

美味しいものを食べると、それだけで生きてて良かった、と思う。
単純だが、人間とはそういうものだ。
しかし、日本に帰って思ったのだが、テレビでグルメ番組のなんと多いことか!
どこのチャンネルを回しても、「今注目のフレンチ」「知る人ぞ知るうまいラーメン」
とかそんなのばかり。内容は、売れないタレントがあちこち食べ歩き、一口
食べては「うまい!」と言うだけ。こんなもの、どこがおもしろいのか?
そういう番組が多いということは、視聴率が高いのだろうが。

雑誌に載ったり、テレビに出たり、タレントに「うまい」と言ってもらわないと
美味しいものと不味いものの区別がつかないのだろうか?メディアによって
付加価値がつかないと、人々は何を食べても満足しないのだろうか?
かつてグルメ雑誌に記事を書いていた友人があちこち食べ歩きに連れて行って
くれたので、いわゆる有名シェフの味というのをいただいたことがある。
でも、どんなに有名だって不味いものは不味い。無名の店でも、美味いものは
美味い。他人に美味いかどうか決めてもらわなくたって、私は自分で美味いものを
嗅ぎ分けることができる。自分で美味しいと思うものをいただくのが、ほんとうの
幸せなんじゃないの?


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イラク戦争

2003-04-20 16:32:19 | インポート
一ヶ月前の今日、早朝の便で日本に向けて発ち、機内のニュースで開戦を知った。

やっぱりね、と驚かなかったが、これが入国に影響するのかとちょっと心配に。
疲れてるのに、一人ずつ荷物検査なんてヤダよ。だが実際には、とくに税関で
滞ることもなく事が運んだ。印象的だったのは、空港警備の犬がたくさん出て
いたことだ。でもこれは、テロ事件以後どこでも警備をきびしくしているからで、
とくに戦争とは関係ないのかも。

スーツケースを宅配に預け電車で帰ったが、実家には誰もいなかった。
中をのぞくと暗い。おかしいな、と思いつつ鍵を開けて入る。
帰国早々、年寄りの腐乱死体なんか見たくねーよ、とびくびくしながら1階、
2階、ベランダを見てまわる。どうやら夫婦で出かけているらしい。

そこへ電話がなり、受けるとカナダから夫。
「そろそろ帰ったかなと思って」
親がいないのよ、と言うと「なんで?!駅に迎えに出たんじゃないのか」と
言うので、バックパックを置いて探しに行くことに。
もよりの地下鉄やJRの駅に行ったが、いない。カナダの家を出てから22時間を
経過し、機内では熟睡できなかったから疲労困憊だ。

そして家に帰ると、電気がついている。
中に入ると両親がいて、「アラ、帰ってきたの?!」だって。
戦争が始まったのでもう帰ってこないだろう、と思って二人で温泉に行ったという。
温泉といっても、昔銭湯だったところだが温泉をほりあげ、サウナや薬湯などを
そなえたスパ形式にして開業している近所のお風呂屋さんだ。
うちのお風呂より温まるので、時々行くらしい。

やれやれ。戦争の余波は、こんなところに出たか。
私もタオルと石鹸を持って、その温泉に行ってみた。「森林浴」という薬湯が
気持ちよく、旅の疲れがサッパリととれた気がする。


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