TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

北米人と肥満

2007-05-23 15:17:42 | インポート
なぜ北米に住む連中はデブなのか?

先月、出張でカナダに帰った夫は、一週間で6ポンドも体重を増やして帰宅
した。翌日から私の手料理を食べて、一週間足らずで体重がもとに戻った。
その後も体重は増えることなく、順調である。とくにダイエット料理を食べ
させたわけでなく、量も制限しなかった。いつもどおりの野菜中心の、和洋折衷
の献立だ。いかに典型的な北米式食事が体に良くないか、良い証明である。

なんといっても、こっちの連中は量を食べ過ぎる。
映画Supersize Meを見ればわかるが、大きいことはいいことだ、という風潮が
なんにでも浸透していて、ポーションが年々大きくなる。レモネードを注文
すればバケツのような紙コップになみなみとついで出てくるものだから、
持ち上げようとすれば重くて腕の筋肉がぷるぷるしてしまうくらいだ。
この液体の中に、どれだけ砂糖が含まれているのか?こんなに飲めるやつが
いるのか?いやそれどころか、それは「並」サイズで、もっと大きいサイズを
注文するやつがごまんといるのだ。車についてるカップホルダーも、そうした
傾向を反映して、新型の車ほどデカイのが装備されている。

こういう話を日本にいる友達にすると、いや毛唐は体がデカイから食う量だって
大きいんだろう、と言う。しかし、昔から北米人がキングサイズばかりだった
かというと、そうではない。パイオニア時代の生活を伝える博物館などを
訪れると、当時のベッドやウェディングドレスなどの服が陳列されている。
それらはびっくりするほど小さい。もちろんなかには大柄な人もいたろうが、
平均的な人は現代人よりずっと小柄だったのだろう。今より粗食で、適量を
食べていた人々は、キングサイズに成長することなどまれだったのだ。

人間も動物も、それぞれ適当な体のサイズがあって当然。
肥満した野生動物などいないし、象よりデカイ猿など存在しない。野生では、
健康な個体のみが生き残り次の世代へ遺伝子をつなぐことが許されるからだ。
北米人の肥満傾向は、その遺伝子がいずれ淘汰される運命にある(つまり病的な
肥満の個体は子孫を残すことなく絶滅する)ことを示唆しているのではないか。
それはそれで、進化の過程と言えるかもしれない。


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