TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Gun Control

2009-03-09 07:55:48 | インポート
日中は摂氏18度まで上がり、初夏のような陽気。

爽やかな青空に誘われ、TABIを連れていつもの草原へ。半そでに短パン
で充分な暖かさ。途中でKatrinaと愛犬の黄ラブに会う。池の周りを二頭が走る。
彼女らと別れ、丘の上に至ったところで、向こうから初老の男が来るのが見えた。
この暑いのに、フリースのジャケット。見かけは、クリーンカットで作家の
Tom Clancyに似ており、このあたりの住宅街に住む裕福層らしい。

すれ違いざまに男は言った。「犬にリードをつけないとどうなるか知ってるか?!」
彼のモスグリーンのジャケットは、胸にMarmotのブランド刺繍がある。
そして、私のすぐ横にいるTABIを指差し、「今すぐ懐から短銃を取り出し、
この犬を撃ち殺すこともできるんだぞ!俺は法律で守られているんだ!
そうなってもお前には文句が言えないんだ!リードをつけないお前が悪いんだ!」
とまくしたてた。

ケッ、キチガイ親爺め。私はハンドシグナルでTABIを前に行かせ、歩き
出した。ジジイはまだ口汚くののしっていたが、無視した。キチガイは、刺激
しないのが一番だ。

それから五分ほどしてまたKatrinaに会ったので、事の次第を説明した。
彼女は逆方向へと帰っていくところだったので、あのジジイと遭遇する危険
がある。「なんて恐ろしい!今携帯があれば警察に通報するんだけど」と、
彼女も驚いている。

ここは公園ではなく、住宅街の真ん中にある何エーカーもある自然の草原だ。
住民はここで犬を走らせたり、ジョギングをしたり、自転車で走ったり自由に
利用している。行動に問題のある犬の飼い主はリードをつけるが、そうでない
犬はリードフリーなのが暗黙の了解となっている。

帰宅後すぐに、警察に通報した。実際に銃をつきつけられたわけではないが、
銃を所持していることを示唆し、それで脅迫行為に及ぶのは立派な犯罪である。
一見分別ある紳士に見えるあのジジイがそれを知っているかどうかはともかく、
見つかれば逮捕だ。

若い警察官はすぐにパトカーで到着した。私だけでなく、Katrinaや他にも
通報した人がいるらしく、すでに警察は周囲を見張っているが見つからない
そうだ。この警察官もやはり「銃による脅迫は立派な犯罪だし、犬が何も
危害を与えないのにそうした行為をとるのは問題だ」と言った。

銃をつきつけて力で人をねじふせようとする、カウボーイな人々。
これは、アメリカ西部の問題の一つである。


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餅は餅屋

2009-03-09 07:21:53 | インポート
エンド専門家のところで歯科治療。

大きな窓から雪の山脈がよく見える、瀟洒なオフィスである。コッテージ
風の内装、ウィンタースポーツ系のアートは、この歯科医の趣味であろうか。

壊れたクラウンをとるのはあっという間だったが、合金のポストの除去が
やっかいであった。でかいポストがぎっちり入ってて、根気良く削っていく
しかなかった。二時間の予約は正解だったと言えよう。麻酔を入れてたっぷり
二時間かかった。

かかりつけの一般歯科医でも可能な作業ではあったが、彼は学校出たてでは
ないもののウデにいまいち不安がある。ポスト除去について「破折やパーフォ
レーションの心配は?」と聞くと「リスクは常にあるが…」と自信なさげだった
ので、私から「では専門医を紹介してください」と切り出したのである。
こういう時は、患者から助け舟を出すにかぎる。大体、新米医師や歯科医に
おそるおそる手を出されて失敗し、泣きを見るのは患者なのだ。

専門に行って正解だった。マイクロはもちろん、デジタル画像の性能がべらぼう
に良い。過去の歯科医が削った痕までしっかり見える!パーフォレーション
について質問したが「どの治療にもリスクはつきものだが、今の時代はマイクロ
など機械が発達しているし、エンドの技術が昔よりずっと上だし、確立は1%
未満と考えて良い」とキッパリ。そうこなくっちゃ!この専門医も若く開業
して間もないが、ウデには自信があるらしい。

実際の治療は、麻酔から治療中、治療後も全く痛みがない。OTCの痛み止め
を一応用意したが、全然必要なかった。さすがである。治療費は初診から
治療後のチェックアップを含め二千ドル近く、財布が痛いが、歯を一本守る
ためなら価値はあると思う。


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再会

2009-03-09 06:37:49 | インポート
昔お世話になった獣医さんのところへ。

Cindyの麻酔フリー歯科チェックの予約をとったのだが、初診の前に
どんな状態か獣医に診てもらって欲しい、と電話があった。犬によっては
ものすごく悪い状態で、麻酔フリーは無理なことがあるからだそうだ。

場所は、家から車でずいぶん遠い、田舎の牧場ばかりのところ。
前にかかっていた獣医は、半分引退して田舎に引越し、馬専門になったのだ。
TABIを連れていくと、「あれ、良く来たね、覚えてるよ」とニコニコ顔
で迎えてくれた。サンタみたいなお爺さんなのだ。TABIも先生を覚えて
いるみたいで、尻尾ぶんぶん。

早速その場で診てもらったら、「大丈夫、この子は歯が丈夫でしっかりして
るし、歯茎も健康なピンク色。歯石もほとんどついてないし、健康、健康」
とのこと。骨をよく齧るのだ、と言うと「それが一番だよ」

歯磨きするなら、市販の犬用歯磨き粉よりも重曹にガーリックソルトを加え
て使ったほうがいいそうだ。なるほど。今度やってみよう。

クリニックの前には遊び場があったので、そこでTABIと遊んで帰る。
春のような陽気の中、ロッキーが雪をいただき美しく青空に映えていた。


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Crufts Agility

2009-03-09 06:23:02 | インポート
今日はファイナル。

今日から夏時間だということをすっかり忘れてて、もうすこしで見逃すところ
だった。ネットでリアルタイムで見ることができるのだと、アジ仲間が
メールで知らせてくれたのだった。

さすがCruftsと言うべきか、ジャッジがスーツ姿である!
ハンドラーもタキシードで出てくればおもしろいのだが、さすがにそれは
なかった。コースは、AKCに近いtwistyでchoppyな、犬がのびのびと走る
ことができないタイプのデザイン。小型犬ならいいが、大きい犬はストライド
の長さを発揮できないからバーが落ちるな、と思ったらやっぱり、中型犬以降
でバンバンとバーが落ちた(笑)。

トラップらしいのはAフレームとトンネルの組み合わせくらいだが、こんな
のはNADACでおなじみだ。しかもトンネルはまっすぐ。でもやっぱりトラップ
にひっかかった犬が出た。明らかにハンドラーのミスである。全体的に犬に
スピードが出てないのは、やはりコースがchoppyでディスタンスができなく、
マイクロマネジメントしないとフォルトをとってしまうからだろう。
いい犬ばかりなのに、残念なことだ。

ヨーロピアンなルールなので、ジャンプの高さが高い。ブロードジャンプも、
こっちではまず見ない高さに設定されている。タイヤも作りが独特だ。
ルールも異なり、フライオフのフォルトはとらない様子で、犬はティーター
からブンブン勢い良く飛び降りてゆく。肩や二頭筋の怪我が多いんじゃないか。
リフューザルのルールも違うらしい。ダックトーラーがトンネルの2フィート
くらい前でくるりとハンドラーの方を向いたが、ジャッジはコールしなかった。
USDAAやAACではリフューザルであり、プレイスメントから落ちることは確実だ。

ま、Crufts Agilityだからといって「これはさすが、すごい!」というような
犬もハンドラーもいなかったが、違うフレーバーのアジということで参考に
なった。雑種犬もけっこう出てたし、みんなかわいかったな。


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