TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

都合のいい人

2017-12-16 07:23:27 | TABIのいない日々
早朝、玄関のドアベルが鳴る。

TABIパパが応対したら、近所に住むMs.E。ドイツ系の未亡人だ。
「お宅の犬、死んだんでしょ?新しい犬は?まだなの?じゃ、ちょうどいいわ、うちの犬をクリスマス休暇中に預かってちょうだい」

彼女は何年か前まで、老犬を飼っていた。亡くなった旦那さんがかわいがっていた犬だ。そのころはよく、森の散歩道でバッタリ出会い、彼女の犬とTABIは並んで歩いたものだ。その後彼女の犬が亡くなり、しばらく彼女は一人で暮らしていた。私達は、彼女をTABIのお誕生日パーティーに呼んだりしてもてなしたが、彼女のほうからは過去5年間、一度もお茶に誘うことはなかった。彼女が新しく犬を飼い始めたことすら、私達にとって初耳だった。

一人が好きな人なのか?ドイツ流の合理主義なのか?自分にとって便宜がないと判断した相手には、敬意を表する必要はないということか。

そんな、普段は私達にハナもひっかけない彼女がうちへ頼みにくるということは、よっぽど切羽つまっているのだろう。しかし、彼女には成人した子供たちが何人もいて、近くに住んでいる。彼らはしょっちゅう、自分の子供たちの子守を彼女に頼んでいるのだ。そんなら、彼女のほうから自分の成人した子供たちに犬のお守りを頼めばいいではないか。うちに来るということは、結局自分の子供に断られたということだろう。親なのに、情けない話である。

ちなみに、こういう人は彼女だけではない。
「TABIの飼い主は犬バカだから、頼めばなんでもやってくれる」と考えている人はたくさんいる。こちらの都合なんか考えず、土足でずかずか私達夫婦の静かな生活に押し入ってくる。「どうせ子供いないんだし、あなたたちヒマでしょ?」と彼らは言うが、私達には私達のスケジュールというものがあるのだ。

そういう人々から自分を守る手としては、相手がなんと言おうと、断固として「No」を言い貫くことだ。別に、喧嘩ごしになることはない。「どうしてできないの?」と聞かれても理由を説明する必要はない。理由をつくろえば、必ず説得されてしまう。相手があきらめるまで、断固として「No」を言い貫く。


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