この島から本土へ渡るフェリーが無期限運行停止となった。
どうしても急用で本土へ渡るには、運行数を大幅に減らしながらも細々と残る空路に頼るしかない。ふ~ん、私はいいときに日本里帰りから帰って来たね。
一部の一般庶民にとっては、そんなことよりも毎日のご飯が大問題の様子だ。
例えば、お向かいのご夫婦。
私達より年上のカップルで、奥さんは料理を全くしない。そこで、食事はいつも旦那さんがテイクアウトを買ってくる。毎日きっかり5時半になると、旦那さんの白いトラックがブーっと出ていって、しばらくすると大きな袋をかかえて帰ってくる。
しかしこのたびのコロナ騒ぎでレストランが州政府の要請で強制閉店してからというもの、外食が事実上不可能になった。テイクアウト専用の窓口がある店は、テイクアウトのみの条件で営業しても良いそうなので、開いているところもあることはある。が、そこへ人々がテイクアウトを求めて殺到する。しかも、並ぶにも2メートルの距離を開けないといけないので、外の行列がヤマタノオロチもかくやというほど長くなる。ネット上であらかじめ注文しておいても、受け取るために並ばないといけないらしい。
なのでお向かいの旦那さんは、このごろは早めにトラックで出かけていく。これを、朝昼晩、毎日やってる。そんなに料理するのが嫌なら、冷凍食品でも買ってきてレンジでチンすればいいのでは?と思うが、奥さんはそれも面倒らしい。
いやはや、全く練れた旦那というか、頭が下がる。