TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

でぶラブ

2011-09-18 06:20:05 | 犬話題
車庫を掃除していた夫が、「リードある?」と玄関のドアから顔を出した。

なにかと思ったら、チョコラブの首輪をつかんでいる。
「ふらふらと庭に入ってきたんだよ。飼い主もそばにいないようだし」
どうやら、迷子犬のよう。

歯を見る限り若いのだが、なんかすごく太っている。丸々として、丸太に手足をつけたみたい。首根っことか、すごい脂肪のつきかた。体が大きいので、ぶつかってくるとかなりの迫力。ぜんぜん躾も入ってないらしく、チェーンカラーにリードをつけると大暴れ。クッキーでつって、やっとおとなしくなった。

首輪にはタグもないし、連絡先を証明するものが何もない。アニマルコントロールに連絡する前に、夫が近所をまわって聞いてみることにした。この近所では見たことのない犬だが、週末なので誰かの親戚が連れてきた犬かもしれないからだ。

しばらくして戻ってきた夫が、「この数軒先の飼い犬だったよ」

近所の犬飼いの家を聞いて回り、結局通りを一周してきたところ、うちの数軒先で洗車していた男性が「あれ、その子はうちの犬じゃないか?!」と声をかけてきたそう。犬の名前を呼ぶと、犬は大喜びで反応したので、飼い主だとわかった。

飼い主が言うには、CHIPというそのラブは普段は家から一歩も出さないのだそうだ。散歩にも行かないから、どうりで見たことがないと思った。今日は家電の修理の人が来ていて、ドアを開けた隙間から脱走したのだそうだ。だけど家人の誰も犬を探そうとせず、「いつか戻ってくると思ってた」というのだから、あきれる。

私ならTABIが脱走したら(そんなことはまず、ありえないが)、血眼になって探しまくると思う。このあたりは車の通りが激しいし、運転する人もスピードを加減しないので、轢かれたらお終いである。とくにこのラブみたく、肥満で動きの鈍い犬は、車を見て逃げきることもできまい。

しかしこのラブの飼い主家族は、誰も心配した形跡がなく、犬が戻ってもうれしそうでもなかったらしい。
世の中には、いろんな人がいるものだ。

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