TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

The Kids Are All Right

2011-05-02 15:01:51 | インポート
いつも疑問に思ってた。

ここ二十年くらいに、同性愛カップルの間で子供を持つことが増えてきた。
男性同士の場合は代理母に産ませ、女性同士の場合は精子バンクで精子を
買って人工授精するわけ。ゲイ・カップルでも家族ごっこができるという、
そういう時代になったということだ。そして実際、そういう家族を巷で
見かけることが多くなってきた。

「ママとパパ」がいるんじゃなくて、「ママとママ」や「パパとパパ」の
家庭。普通とは違うんだけど、でも同性同士といっても実際には家庭の中で
は「夫と妻」とか「父と母」としての役割分担があるようなので、そういう
中で子供は育つわけだ。

疑問というのは、そうやって育った子供達というのは、成人した時にどんな
風になるのだろう?ということだった。親のあり方に反発しないんだろうか?
親がゲイだとやっぱ子供もゲイ傾向になるのか?

そうした疑問に、この映画は少し答えてくれた気がする。
プロデュースした女性は、自分もレズビアン同士で結婚しており、人工受精
でもうけた子供がいる。だから、話にリアリティがある。といってもさすがに
こうした家庭が一般に受け入れられたいる地域といったら、アメリカ広しと
いえどもNY/NYか西海岸くらい。この映画も、舞台はカリフォルニア、UCLAの
近くらしい。

Annette BeningとJulianne Mooreがほとんど化粧っけがなく、シワもかくさず
堂々と出ているところが、なんか無農薬野菜といったかんじで好感が持てる。
これが演技が下手な女優だったら、キワモノっぽい映画で終わっちゃっただ
ろうけど、彼女たちの演技がすごく良かったから、脚本そのものはたいして
おもしろくないのに映画としての出来が光っている。

子供達があまりにもものわかりが良すぎて、現実的じゃないのが難点かな。
これじゃなんか、ヘテロ家庭の子供よりゲイ家庭の子供のほうがずっと出来が
良くて聞き分けもいいですよ、と宣伝してるみたい。ま、本当にそうなのかも
しれないけど。

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