In Time

予告編を見たときは、B級SF映画だと思ったんだけど。

「時は金なり」が実現化したらどうなるか？っていうお話。

時は近未来のアメリカ。
人間は遺伝子操作により２５歳を過ぎると体内時計が作動し、あと１年しか生きられない。それ以上長生きしたい人は、あらゆる手段を使って時間を手に入れなければならない。みな、腕に刺青みたいなデジタルの制限時間がプリントされていて、余命が一目でわかるようになっている。時間の経過とともに、その時間が一秒一秒減っていく。

その世界では、お金よりも時間が大事なので、貨幣のかわりに時間が取引される。貧乏人は、時間を買うことができずに野垂れ死にする。ほんの一部のお金持ちだけが、天文学的な時間を手に要れ、２５歳の若さを保ったままいき続ける…

登場するのは子供のほかは、みな２５歳のまま時が止まった老人か、貧乏なので時が買えず２６歳までに死んでゆく人々なため、若造ばっかり。まるで学園ドラマのように見える。すごーく奇妙な世界である。

へんな漫画みたいなストーリーだが、人間の本質をついていると思う。
１００年以上の時間を手に入れた老人（といっても、２５歳の若さのまま）が「永遠に生きるなんて、ちっとも良くない。もう自分は疲れた」って語る場面があるんだけど、そうだよな～ってかんじ。