TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

カラッと晴れたシアトル

2009-06-13 14:41:57 | インポート
非常にくだらないカナダ政府の用事で、夫とシアトルへ来ている。

雨が多くて有名な都市で、あちこちで傘とか雨合羽が売られている。
しかし、なぜかここのところずっと青く晴れた爽やかな日々が続いている。
シアトルはまた、やたら日本語の看板とかパンフが多く、なんかハワイみたい
である。

そしてアメリカには珍しく、シカゴのように公共交通機関が発達しており、
ダウンタウンはバスでどこへでも行ける。逆に車では、旅行者にとっては
出歩きが大変である。まずレンタカーは一日80ドル以上する。そして、
市内では駐車スペースを探すのが大困難。地下駐車場は高く、ちょっと停めて
おいたら何十ドルにもなってしまう。バスなら2ドルちょっとでどこへでも
行けるし、区間によっては昼間の時間帯無料のところもあり、便利だ。
地元市民の足も、バスが主らしい。

来月からは電車も走るそうで、試運転をしていた。東京育ちの私にとって、
このような街はすぐになじめる。バスの中で知り合った女の子はやはりシカゴ
から遊びに来ているとかで、初めてなのにバスでどこへでも行けると言って
いた。また、ロンドンから観光に来ているという中年夫婦も、「車よりバス
が断然便利でわかりやすい」と話していた。やはり大都市出身組は、公共
交通機関が好きなのだ。

Pike Placeの市場は、海に近く、新鮮な魚介類や野菜が山になって売られて
いて、まるで東京の築地市場のようである。東京生まれの人なら、こうした
街は絶対にすぐに溶け込めるのではないか。これまでシアトルは、空の便の
乗り換えとか車の旅で通り過ぎるだけであったが、今回は嬉しい発見である。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忠犬じゃないTABI

2009-06-13 14:24:23 | インポート
自宅に戻ったのは、夜の十一時を過ぎたころ。

シアトルでは雨にやられなかったのに、こっちで大雨に当たってしまった。
トルネードが通過したらしく、風も強い。車を車庫に入れ、スーツケース
などを運び込んでいる間に、夫がTABIを迎えにお隣へ。

私たちが留守にしていた三日間、お隣のご夫婦がTABIの世話をしてくれた。
散歩と餌あげだけ頼んでいたのだが、TABIがすっかりなついてしまい
結局お隣のうちに居候してベッドまで占領していたらしい。

お隣は、私たちのためにわざわざ電気をつけて起きていてくれた。
奥の部屋にいたTABIは、呼ばれると玄関に出てきた。大喜びで走って
来るかと思いきや、夫の顔を見ると「は?どちらさんで?」といった態度。

お前!子犬の時から9年もかわいがってきたのに、たった三日よそへ預けた
らこの態度かよ!忠犬ハチ公は飼い主が死んでからも毎日渋谷駅で帰りを
待ち続けたというのに。確かにお隣はうちよりお金持ちだし、子供たちは
大きくなって巣立ってしまったし、居心地は良かっただろうけど。

ま、逆に言えばこれだけアッサリした子なら、私たち夫婦になにかあって
よそへもらわれていっても、すぐに環境になじんで生き延びることができる
わけで、安心だ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Made In USA

2009-06-09 07:50:01 | インポート
アメリカに居てもアメリカ製のものを購入するのが困難な昨今。

銀食器類はアンティークに近い老舗のメーカーのものを手に入れて大事に
しているが、普段使いできるステンレスのカトラリーの良いものをずっと
探していた。しかし!ほぼ中国製・韓国製に凌駕されてしまったこの領域
では、アメリカ製カトラリーはほぼ絶滅と言っても過言ではない。

だが質の良いステンレスでないと、食器洗い機で洗っているうちにどんどん
ダメになってくる。ま、使い捨て感覚でしょっちゅう買い換えればいいわけ
だし、周囲のアメリカ人はそうやってる。

でも見つけたのである。やっと!この広いアメリカで、今ではただ一社と
なってしまったカトラリーの製造販売会社。昔は銀食器・ステンレスと
幅広く事業を展開していたのに、随分縮小したのだろう、カトラリーはなんと
ただ一つのデザインを作るのみ。シンプルだけど、使いやすい。

今日、ちょうどお昼の前にUPSが届けてくれた。早速洗ってお昼ご飯時に
使ってみる。ちょうど良い重さ、大きさで、なだらかなカーブが持ちやすく、
使いやすい。裏には堂々と、Made In USAの彫りこみ。
大事に使おう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神は二物を

2009-06-05 15:31:36 | インポート
今日は二つのシャドウボックスを完成させる。

一つは、昨年のNADACチャンピオンシップのリボン。
もう一つは、カナディアン・チャンピオンシップのトロフィーとリボンだ。
あれこれ夫と試行錯誤の末やっとデザインが決まり、フレームからマットまで
自分たちで仕上げた。HollyやDelにいろいろ指導してもらって、
初心者なりにかなりの出来だと思う。「綺麗にできたわね!」とDel。
チャンピオンシップの感動が蘇って、感涙もの。

さて、カストラートとカウンターテナーのことを調べていて、Kallman's syndrome
に当たる。カストラートは人工的に声変わりを止めてしまった結果であるが、
生まれつきの異常で第二次性徴が起こらないケースがあるのだ。
女性のソプラノと違い、ビブラートのない透き通った高音はまさに天使の声。

だが、この世のものとも思えない声の持ち主であっても次世代を作ることは
できない。カストラートと同様に、一代限りの華なのである。
だから余計に美しいのか。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カナダの思い出

2009-06-05 15:01:24 | インポート
ファイリングキャビネットを整理していて、見つけた一枚の葉書。

「カナダの思い出」と題された、高円宮殿下の写真展でもらったものだ。
オンタリオのどこかの湖であろうか。

五年前に里帰りした時、カナダ大使館に用があったので行ったら大使館内の
ギャラリーで開催されていた。広いギャラリーには誰もいなく、入場無料の
会場には私だけ。殿下がカナダ留学から帰国後後もたびたび訪加して撮り
貯めた写真を、ゆっくり時間をかけて見てまわれた。

この人は本当にカナダが好きだったんだな、と、しみじみ思った。
私のように、カナダに長く住んだためにカナダもカナダ人も嫌いになって
しまったクチもいれば、こんなにもカナダをいとしく思う人もいるのだ。

四十七歳、まだまだお若い方だったのに。
もう七年にもなろうとしている。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする