TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Bye Bye Baby

2010-02-20 15:09:49 | インポート
神様のイタズラか。

それまでキチッと28日周期で来ていた生理が遅れた。腹痛などPMSは
いつもどおりあるのに、いつまでたっても出血が始まらない。私達夫婦は
子供を作らない主義なので、これまで避妊してきてヘマしたことはない。
生理の遅れは妊娠だけでなく、他にもストレスとか婦人科系の病気とか様々
な要因があるが、遅れが二週間を越した時点でヤバイと思った。

薬局で売っている検査キットは、初期の頃は正確に白黒出ないというし、
医者の予約をとったところですぐには診てもらえない。いろいろ考えるせいか
腹痛や頭痛などがどんどんひどくなり、夜も熟睡できない日が続く。
夫は「安全日と言ったのはお前だろう!」と不機嫌となり、テレビの五輪
ニュースをにらんだまま口も利かない。

シャワーのあと、全身が映るバスルームの鏡でお腹を見てみる。この中に
カナダ人と日本人のあいのこがいるのかと思うと、寒気がする。エイリアン
映画の場面を思い出す。寄生虫のように栄養を吸い取って育った化け物が、
いつか腹を破って…

だけど待てよ、とふと考える。生まれた子供は、里子に出せばいいではないか。
カナダには、子供を欲しい夫婦がたくさんいて、インドや中国まで出かけて
赤ん坊を買ってくる人もいる。養子縁組団体では、そうした人々の需要に
こたえるため、いらない赤ん坊を歓迎している。赤ん坊にしたって、子供が
欲しい人に育てられたほうが幸せだ。

そう考えたら少し気が楽になり、昨夜はワインとシャンパンをちゃんぽんして
しこたま飲み、酔っ払って早めに寝てしまった。妊娠だとしたら酒は胎児に
良くなかろうが、どうせ他人にあげるのだからどうでもいい。

ところが今朝、出血が始まった。思わずガッツポーズ!
ゲンキンなもので、食欲が戻った。生理痛はきついが、これで悩むこともない
ので一日中ウキウキ鼻歌で過ごした。めでたし、めでたし。


It's the Scottie!

2010-02-18 07:27:23 | インポート
Westminsterの今年の勝者は、SADIEちゃんでした。

さて、今日はこちらでのTABIのセラピードッグ初出勤。
先週はチームリーダーが仕事で来られなくて、準備してたのにドタキャン。
今日のは比較的元気なお年寄りの老人ホーム。

新顔のTABIはみなさんに「カワイイ子ねえ」となでてもらって大喜び。
「昔、この子とそっくりな犬を飼っていたのよ。思い出すわ」と、涙ぐむ
お婆ちゃんも。

私達もいずれ、年をとれば自分で身の回りの世話ができなくなり、老人ホーム
へ行かなければならない日が来るだろう。そうなれば、もちろん犬を飼う
ことはできない。そんな時、訪れるセラピードッグに昔飼った犬の面影を
見ることがあるかもしれない。

「うちには昔、この子みたいな犬がいてね。TABIって名前で」
なんてね。このように人々に懐かしい思い出を蘇らせるのも、セラピードッグ
の大切な仕事の一つである。


生チョコ

2010-02-17 14:05:11 | インポート
意外に簡単にできて、美味しい。

これが東京のお店では、けっこうなお値段で売られている。
夫は食べたことがなかったそうで、マジでその美味しさに驚いている。
もっと早く知っていれば。材料さえ揃えばいつでもできるお菓子である。


バンドエイドを剥がす

2010-02-16 14:35:34 | インポート
1Q84。

お友達が東京から送ってくれた本二冊を、表紙をよく見もせずにパラパラと
読み出した。なんかヘタクソな翻訳者がアメリカ文学を訳したような妙ちき
りんな文体に見覚えがあるなと思ってよく見たら、村上春樹であった。
私の苦手な。

自分で思わず笑ってしまったのだが、表紙をチラと見た時に「村」の字が
視界に入ってすっかり「村上龍」の本だと思ってたのだ。お間抜けもいいとこ。

私は村上春樹作品は嫌いであるが、いくつか読んだ。つーか読まされた。
なぜか私の周囲には、いつも村上春樹ファンがいた。独身時代つきあってた
オトコもそう。そしてみんな、親切に本をくれたり貸してくれたりするのだ。
そうなると読まないわけにいかないので、読む。ノルウェイなんたらとか、
羊なんとかとか。「読んだけど、つまんなかった」と相手に返事するためだけ
に読了するのである。

嫌いな食べ物を無理やり口に押し込んで飲み下すようで、苦痛である。
私は、ゲイじゃないのに女の服や靴のブランドに詳しい男は生理的に受付け
ない。世間でどれだけ評価が高かろうと、つまらないものはつまらない。
だが今回も、読まなきゃと思って読んだ。傷口に貼りついたバンドエイドを
剥がすようなもので、ウジウジしてないで一気にやってしまったほうが
あとがスッキリする。

午後いっぱいかかって、終了。
ハイ、やっぱりつまんなかったです。


ティラミス

2010-02-16 14:10:26 | インポート
バレンタインのデザートとしては完璧。

どこがチョコかってえと、最後にココアパウダーをふるのである。
イタリアでは媚薬効果ありと言われているそう。これまで市販のものはいろいろ
食べたが、自分で作ったことはなかった。でも作ってみたら、簡単で美味!

夫は外食しようと言ったが、日曜日でバレンタインなんて、どこも無茶苦茶
混んでいるに違いない。ゆっくりディナーできないなら、お金をかけるかい
がない。そこで、今年もおうちご飯にすることにした。

日が暮れてからワインを開けて簡単な前菜を暖炉の前に並べ、夫婦と犬とで
赤い炎を眺めながらゆったりと過ごした。こういう時間が、本当に幸せ。
夕食は、洋梨入りサラダとパスタのペストソース和え。去年の夏に、たくさん
のバジルを手に入れて作り冷凍保存しておいたソースが、とても美味しい。
合わせたスパークリングワインは、アルゼンチン産のものであるが、スッキリ
としてきめ細かい泡が心地よく、パスタディナーに最適である。

そして冷蔵庫で冷えたティラミスをいただく。
甘さひかえめでクリーミー、バツグンの美味しさである。夫にも犬にも大好評
であった。ケチってクリームチーズにせず、正統派マスカルポーネチーズを
使って大正解。やっぱりお菓子は、こういうところでズルしてはダメである。