「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ドラマー原田裕臣さんが既に鬼籍へ

2024-11-25 19:45:32 | 追悼

ドラマーの原田裕臣さんが既に鬼籍に入られていたことが、11月10日のinterfmのラジオ番組「Daisy Holiday」にゲスト出演したミッキー・カーチスさんによって公となりました。
(没年月日不明、ウィキペディアにも反映)

ミッキー・カーチスさんとの活動で、ガロと組み、「学生街の喫茶店」のドラムスを担当、その後、PYG及び井上堯之バンドに参加、1974年春ごろに脱退し、1975年にミッキー吉野グループに参加、その後はフリーで各バンドに参加されていたようです。(特にショーケンさんやジュリーさんのバックなど)

太陽楽曲参加は在籍期間からすると、初期楽曲からジーパン(青春)曲群迄だと思われます。
(ちなみに岸部一徳さんはテキサス(情熱)TVバージョン・『傷だらけの天使』曲群まで)
太陽のポリドール初アルバムである傷天とのコラボ盤では既にドラムスは田中清司さんの名義となっていますが、おそらく少なくともマルチテープよりミックスされている楽曲(多分殆ど)まではステレオ版も原田さんの演奏かと思います。
なので、お馴染みのメインテーマ、長らく使われたドラムサスペンス・SE曲も原田さんの演奏となります。

個人的に初期楽曲での一番印象的なドラムプレイは「アクション」やメインテーマのショートversionなんですよね。これらの曲のドラムプレイはパワフルで弾けてる。陶酔して聴くとドラムリスムを太ももパンパンで行う小職としては、太ももが真っ赤になり血がにじむ始末で・・・。

原田さんのご冥福をお祈り申し上げます・・・・・・


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片桐夕子さんが亡くなっていた・・・・

2023-04-13 23:03:49 | 追悼

太陽中毒諸兄のアイドルのお一人、片桐夕子さんが昨年の2022年10月16日に胆管がんで亡くなられていたことが公表されました。70歳。

昨年3月の『相棒』で久々にお姿を拝見して喜んでからもう1年経つんですね・・・・。

確かににっかつロマンポルノで出世されてはいますが、時代劇や刑事ドラマのゲスト主演は数多く、しっかり「爪痕」を残した方だったと思いますが、どこか影を持った人物像が多かったですし、かつ犯人役、逆に被害者役も多かった印象がありますが、印象的な演技が多いため、シリーズものに頻繁に客演されることは少なかった中でも、太陽では5作にご出演。

#276 初恋 342 何故 #397 音の告発 #431 誰が彼を殺したか? #588 夏子という女

総じて薄幸な役柄なのですが、小職が好きな作品はやはり#588です。片桐さんの素顔が見え隠れするようなやくざの「女」小森夏子とマミーとの友情物語に、先ほども再見し号泣してしまいました・・・・。昨年の相棒での居酒屋のおかみさんを観て、夏子とオーバーラップした部分があって、嬉しかったです。

残念ですね・・・・。

ご冥福をお祈り申し上げます・・・・。

 


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さらば!すこ兄

2022-01-08 21:40:30 | 追悼

実は、昨年末から体調が低空飛行を続けて、正月休みは正しく「休養」となったけぶでございます<(_ _)>
仕事始めからフルスロットル社畜フル回転状態でありました。
そんな中でも、スマホで見ることができるツイッターだけチェックしておりました。

昨日のペッパー先輩のつぶやき、ある太陽ファンが亡くなったという。
確かに、50代ともなれば、否が応でも「死」は頭をよぎってくるものだと思います。

今朝、正月に探し物をしていて出てきた無印DVDを通勤中にチェックしたところ、ハモンドさん率いる太陽バンドのライヴ(札幌開催)だった。
確か「焼き増し」したDVDの1枚かと思うが、「太陽にほえろ!序曲」から始まる躍動感あるサウンドと、ハモンドさんの神神・・・もといカミカミMCに再び魅了されるとは・・・・あれ、このときだったっけか、すこ兄(HN:スコッチ野郎さん)が来道したのは・・・と。

ちょっと間が空いてしまったが、小職の「正式」メールアドレスの受信チェックを行う。
イタルさんより「スコッチ野郎さん」という表題のメールが届いていた。

「スコッチ野郎さんが、2年前(令和2年)の4月に、心不全でお亡くなりになっていた事を、お父様からの連絡で知りました。」

すこ兄が・・・死んだ!?

 

2002年5月、ロンリー太陽中毒だった小職がインターネットをひき、その勢いで太陽中毒をこじらせ暴走する中、当直室の掲示板を立ち上げ、他のサイトさんにも出没していた最初の頃に交流を持たせていただいたおひとりがスコッチ野郎さんでした。
何しろ、こちらは今まで溜まりにたまった太陽中毒熱を発散させるために、方々に毒をまき散らせておりましたが、出会う各人と話が合うということに本当に幸せに感じていた中でツーといえばカー的な的確かつジャックナイフのような切れ味抜群な回答を小職に返し、かつ抑え役に回ってくれた方でした。
まもなくお会いすることとなって、酒を酌み交わし、太陽談義に花を咲かせ、太陽しりとり合戦をし、ボン殉職の地やゴリさん被弾地を散策し、花園神社の溝も捜索した想い出がよみがえります。
豊富な知識と的確な発言で、当時の当直室常連さんの中では「ハマのボス」的な感じだったと思います。
素顔は、バンド活動もされていた過去があり「職人」的なお仕事をされていた方でした。小職としては太陽趣味以外のプライベートは極力世間話程度に済ませていたので、素顔をあまり知りません。というよりも太陽談義に終始したためか、そこまでお話する余裕なかったというのが正解かもしれません。
ただ、小職が一時当直室から離れ、かつ社畜となった頃から、疎遠となってしまったことが、今更ながらですが悔やまれます。

確か52,3歳で鬼籍に入られてしまったのではと思います。となれば裕次郎さんと変わらない年齢で旅立っていかれたということになります。

なんというか・・・太陽中毒の兄を亡くしたというか、辛い、寂しい、厳しい、悲しい・・・・・・。

ご冥福をお祈りするのは当然ですが、小職としては、このまま愚直に細々と、この当直室を続けるのが、哀悼の意ということなのか・・・・と思っています。

太陽50年、当直室20年、小職50年・・・月日がたつのが早いのはわかっていますが、ペッパー先輩も仰られていましたが、人生もとっくに折り返し地点を通過して、残り少なくなってきた感が急激に襲ってきたところは正直あります。

コロナウイルスが落ち着いたら、太陽談義を徹夜で行える場を設けることができたら・・・・。


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渡哲也さんが紡いだ、ボスイズムを継承した橘警部像

2020-08-15 00:00:08 | 追悼
☆橘 兵庫 警部 渡 哲也
(706話~最終回)
 ボスと鮫やんの城北署時代の後輩で、ボス不在の一係の助っ人係長として自ら上層部に申し出て着任。
丸暴出身のかなりの敏腕警部。輝かしい実績を挙げている。無口だが、部下を見る目は温かい。藤堂が復帰したことにより、本庁へ戻る。

うちのキャラクターリストに掲載している渡さんの橘警部紹介です。
橘警部登場から34年後の夏に渡さんが鬼籍に入られてしまった・・・・。

報道ステーションの一般の方へのインタビューにて、渡さんが太陽に出演していたというニュアンスの回答をしていた為、渡さんは太陽には出演していないと断言する人が出てきて、夫婦喧嘩も起きているとか・・・

確かに、出演自体がイレギュラーな緊急レギュラー登板で、裕次郎さんの体調と渡さんのCM出演等の問題のワンクールと終わってしまったため、結局は太陽終了を結果的に決定する一つの切っ掛けともなっています。

ただ、あの時期・・・・裕次郎さんが「太陽降板」の意思をしっかりと表明してしまったところで、番組の核が不在になったことは観ている方も非常に不安になったものです。小職としては、渡さんの登板は実は一番理想的な形ではあったのですが。

そして、渡さんが太陽で体現した橘警部は、これもまた理想的なボス代理でした。
おそらく、ボスが半年程度であれど濃密な時間を過ごしたであろう城北署時代の後輩で、本庁の警部まで出世したのにもかかわらず、七曲署の藤堂体制を崩したくないというか、ボスの城を守りたいという一心で出世コースを棒に振りかねない、ボスの代行として七曲署に赴任。
渡さんの石原プロ入社時に重なるような人物像、そして全てを語らない橘警部に、礼を言うトシさん。
物語でいちいち説明しなくとも、報道等の裕次郎さんと渡さんの動向を重ねながら当時の視聴者は恐らく察したであろうと思います。
かといって、渡さんはちゃんと橘警部を演じていて、これは裕次郎さんも同じなのですが、そこになかなか他の人では表現できない微妙な部分があって、現実的な演者の動向と重なって、リアルに感じたものです。
それに、まだまだ「黒岩+大門」のイメージが強烈に付いていた渡さんとしては、そういう意味、渡さんも視聴者も不安だったところはあったと思います。それを見事に「団長」とは違う、敏腕刑事・橘兵庫を演じられていたと思います。
恐らくこれは、『大都会 闘いの日々』の黒岩のその後という考え方もあったかもしれない。橘警部も丸暴出身ですからね。

渡さんにしてみれば、やりにくかったと思いますし、あの「イス」はボス=裕次郎さんのものだったから、それに敢て短い間でもしっかり座っていただけたということは、太陽中毒としては非常に有りがたいことでした。
これは、奈良岡朋子さんにも言えることです。

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「型破り」ショーケンさんへ哀悼の意を・・・・・

2019-03-31 16:36:56 | 追悼
ショーケンさんの訃報で、泣けない。
なんでだろうと考えてみると、あまりにもあの方が「型破り」だったので、寂しさよりも「存在」が勝っているような気がして。
それでも、やっぱり寂しいのは寂しい。

ショーケンさんは、どうしておられるのかなぁ・・・・と思うと、何かしらのアクションを魅せてくれた方でした。
それが、ドラマにせよバラエティにせよ、大河ドラマにせよ。
『いだてん』、楽しみにしています。

なんか、急に寂しくなってきた・・・

安らかに、ゆっくりとお休みください・・・・・



ニュースなどでは破天荒な人生の方に焦点が当たっており、若い人にはその人生を聞いて何度もやり直しが出来ていたことを不思議がる人が多いこと・・・それこそがショーケンさんご自身のヒトとして発せられるエネルギー所以なのと、それだけショーケンさんに魅力があるというのが、やはり各々の作品を観ていないから理解できないところだと思います。
今なら誰なんですかって、あんな人、今いないぞ・・・・
記者との攻防戦を振り返ると、#43でマカロニがそれとなく叫んだ「嫌なものは嫌なんだ!」というのがアタマを駆け巡ります。

報道を見ていると、
太陽OBから、竜さんや高橋惠子さんからの追悼が公開されていますが、考えるともう当時を知る人が少なくなってきたのは観ていて辛いですね。
逆に、新聞社所蔵の番宣フォトセッション時の写真が発掘されており、一番驚いたのが、三谷文乃さんが殿下の妹としてオーディションで決定した時の写真(#33、当時は結構記事に使用されたようです)の露出が多いこと。というか、一番驚いておられるのは三谷さんだと思いますが。

各テレビの追悼については、ショーケンさんを語ることが出来る人が少ないなぁ・・・・確かにゲストでも気軽に呼べる関係者が少ないのは事実なんですけど、逆にそれを敢てやってほしいというのがあったりしながら、サンジャポで太田氏が語るのかと思ったら頭を打って欠席。
なかなか上手くいかないものです。

追悼番組も寂しいですね。
日本映画専門チャンネルは今日までいち早く特別編成を行っていますが、ファミ劇は現行のマカロニ編放送を追悼放送とし、既に放送予定だった#52の放送日に#1を放送予定、他作品については5月に放送するという編成のようです。
しかし、ファミ劇太陽放送はどうやら一旦終わりのようです。

ベテラン太陽ファン諸氏から怒られそうなのですが、
今だからこそ#27「殺し屋の詩」を各方面説得して放送してほしい・・・・。
問題のシーンはカットして(それでも結構重要ではあるとは思いますが)でも。
やっぱり、この作品をお蔵入りさせておくのは勿体ないです。




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宇仁貫三さんを偲ぶ

2019-01-14 12:32:52 | 追悼
太陽では「擬斗」を担当なさった、殺陣師の宇仁貫三さんが亡くなられたのは先日お知らせしましたが、
本日ニュースでも扱われましたので、詳細がわかりました。肺がんだったとのこと。
告別式は18日となるそうです。

太陽での宇仁さんのお仕事は、ある意味太陽の見どころの一つであるアクションシーン(銃撃戦含む)。これに監督の要望・ゲストも含めた役者さんの「度量」・キャラクターの性格を鑑みながら、殴る・蹴る・跳ぶ・撃つなどのアクションを付ける事。
太陽の場合はスマートなアクションではなく、役者さんの度量とキャラクター性を考慮したある意味泥臭いアクションが繰り広げられます。これも宇仁さんの功績だと思います。なので、中にはアクションを不得手とするキャラクターや役者さんも居ますが、それを説得力あるような動きをつけて相手を倒すという難しいことも成し遂げられていました。なので、ある意味太陽という番組をけん引なさったお一人であると言えます。

みんなカッコつけようと思えば出来るところですが、そうなると不自然極まりない状況となります。
それを自然に見えるようにコーディネートして纏めていた功績は大きいと思います。

また、宇仁さん率いるK&U(剣友会)の面々は暴力団員などでゲスト常連でもあり、この方々が身体を張ってアクションの「受け手」として活躍なさったのも、太陽を「アクションドラマ」として具体的に体現された要因となり、太陽には無くてはならない存在でした。

・・・・
改めて、ご冥福をお祈りいたします。



昨今、ドラマのアクションシーンを見ていると、みんな同じ動きをしているなぁ・・・という印象があります。
アクションにキャラクター性が無くなってきたというか、簡単に言うと「あいつ、回し蹴りが決まるキャラか?」とか。
やっぱり、小生の目は太陽で「肥えて」しまっているのかもしれません・・・。

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古内一成さんを偲んで・・・・

2016-09-20 23:54:04 | 追悼
古内一成さんをもうちょっと偲んでみたいと思います。

こうやって改めてリストを見ると、中期から末期にかけて古内さんのアイデアが各キャラクターを決定付けたところはあったのだと思います。それに、太陽中毒の食指をくすぐるのが上手い方でもあったように思います。ということは、ファン目線で太陽を書かれていた部分はあったんじゃないかと思います。

そのデヴュー作が「真夜中の殺意」です・・・ガッタンゴトンです。
これ、非常に辛い作品なのですが、ヒゲ好きじゃないと書けません。

ドックのキャラクター設定の一端を担った功績もあります。
入門シリーズや「医者」としてのドックの活躍をクローズアップした作品手掛けています。

スニーカー編でも爪痕を残されています。
特に太陽中毒御用達の「風船爆弾」「殴られたスニーカー」はある意味物語的に「華奢」な面があるものの、印象深い作品です。

後期スコッチの推理劇もかなり手掛けられています。
また、犬絡みの作品は古内さんの作品です。

ジプシーのキャラクター造形に深く関わられたのも古内さんです。
登・退場編、再登場編、#497、#505、#529と、小川さんとの共作ではありながら、古内さんのアイデアが活かされていたのではないかと思います。

ストレート純情一直線の作風も多いですが、逆に「空白0.5秒」「左ききのラガー」など殺伐極まりない作品も生みながら、太陽にコンピューターを取り入れたり、鉄分(#555、#625)を採り入れたり、と思ったら超能力を採り入れたり、突っ込みどころ満載の緩い作品もあったりで、バラエティに富んでいました。

そういう、太陽の特徴の一つである「真面目な部分も、良い意味で緩さを持った部分も兼ね備えた」作風の担い手であったと思います。


なので、特にPART2の小川さんと組んだ#3、#5、#12(最終回)は、ボスが居ないとはいえ太陽中毒を納得させる作品であったと思います。
最終回は静かながらも、一回#718で「締めて」しまった太陽の締めくくりとして絶妙な題材を採り入れた作品でした。

太陽で培ったノウハウを『ジャングル』以後の刑事・アクションドラマに活かしておられたのも嬉しかったですし、ある意味太陽イズムを制作側で継承した部分があるアニメ『名探偵コナン』でメインライターのおひとりとして活躍なさったのも嬉しい部分ではありました。



ペッパー先輩のお話しによると、数年前から体調を崩されていたそうです。

本当に亡くなられたのが残念でなりません。

改めて、古内さんのご冥福をお祈り致します・・・。





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太陽にほえろ!的、2012年・追悼・・・

2012-12-31 20:26:33 | 追悼
【太陽にほえろ!的、2012年・追悼・・・】

いつのまにやら大晦日です。
どうにか動きまして、とりあえず最小限の用事は済ませましたが・・・
頭痛が。。。

と不甲斐なさ爆発けぶでございます。

本年は・・・。

昨年はかなり派手だった印象がありましたが、肝心の太陽40周年は、
明るい話題は、1983DVD-BOXの発売と、太陽OBのBS朝日『極上空間』へのご出演、そして長谷さんの芸能界本格復帰が目立つ程度で、個人的には訃報ばかりの年になった印象です。
というか、太陽のみならず、芸能界のトップクラスの方が相次いで年末まで他界される今までにないような年だったように思います。

なので、ここに書く場合は太陽の主要的な方のみにさせていただきます・・・。

地井さん・・・

今でも信じられないですね・・・。
あっという間に亡くなった感じが拭えないので、あの時のショックを今でも引き摺っている・・・というか本年がそういうショックが多すぎたといったら良いのでしょうけど。
それでも、やっと落ち着いてきた感じなので、この休みに『ちい散歩』のDVD-BOXを封切したいと思っています。

ところで日テレプラスのボギー登場編の放送では、トシさんは2月に登場するようです。
ファミ劇放送からほぼ2年ぶりぐらいに放送電波にトシさんが乗ることになります。

長野洋さん・・・

脚本総元締めの小川さんを除けば、メインの太陽ライターであり、特にゴリさんとドックをストーリー的に育てた太陽の立役者の御一人。
私の好きな作品が目白押しな長野作品は永遠です・・・。

斎藤光正監督・・・

太陽では異質の演出で、崩しと見られながら実は別な太陽像を提示しておられた斎藤監督も亡くなってしまいました。
斎藤監督の映像も好きなんですよね・・・。

どうもこんな事ぐらいしかかけない自分がもどかしいですが・・・。


実は、今年の訃報を再チェックしていたところ、太陽関係者のお二人の訃報を失念しておりましたので、

改めて認めたいと思います。



石田勝心氏 79歳(いしだ かつむね=映画監督)2月2日、肺炎で死去。

東宝入社、サラリーマンシリーズ、「父ちゃんのポーが聞える」等の監督を経てフリー。
「東京大炎上」「白熱(デット・ヒート)」等も手掛ける。
TV作品も多数。
無責任シリーズの派手さとは違った、小林桂樹氏を主役に置いた、人情味あふれながら落ち着いた作風が身上。

というのが、石田監督の略歴ですが、太陽にはジーパン編に参加されています。

#71 眠りの中の殺意
#74 ひとりぼっちの演奏会
#75 仕掛けられた銃声

いつもの太陽とは違った、落ち着きのある映画的な演出だったように思います。
そのうえで、激情的ではないもののシンコにせよゴリさんにせよ、底から奮い立っているというような感じが、各々のドラマのクライマックスを悲しくさせるのが、後味としてしっかり残る作品でした。


もう御一方、

2作ゲスト出演されていた、

簗正昭氏 67歳(やな まさあき=俳優)4月28日、食道がんで死去。

#520 野崎刑事、カナダにて最後の激走・・・立川
#568 悲しい汗・・・名古屋セントラルホテル・三村


改めて、謹んでご冥福をお祈りいたします。

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長野洋さん-多くの名場面・名台詞を紡いだ太陽立役者のおひとり

2012-11-03 16:16:23 | 追悼
太陽関係者では、当時も年長者であった監督陣が多く鬼籍に入られてしまっていますし、出演者も裕次郎さんは既に亡く、2人の愛すべき「巡査部長」ともお別れしてしまっています。

脚本陣では、原案・監修・メインライターであり、脚本グループのボスである小川英さんは1994年に亡くなっており、今回の長野さんのご逝去で正直、ガックリきています。

簡単に言ってしまえば、小川さんの片腕であるという事と、太陽のベーシック部分を担当なさったという、藤堂一家でいえば「山さん」と「ゴリさん」的立場に居られたのが、長野さんだったと思います。
それは、最初から番組に関わっておられ、また多くの単独脚本やその携わった期間、1997年の復活時に執筆なさったところで想像がつくと思います。


=最初のうちは、苦し紛れに各刑事の親・子・兄弟・友人から何から総ざらいして(笑)そういうところで作っていた。=
(月刊ドラマ 1979年12月号より、以下でも引用)

最初の1年間は小川さんと組んで執筆なさっていた長野さん、その中で単独で書かれた最初の作品が#22、長さんの主演編を作ろうと山本監督も盛り上がった作品で、野崎一家の基礎的部分を確立した話です。
この姿勢が、太陽と他の刑事ドラマとの決定的違いになって、後々響いていく原動力になっていったと思います。
この後も長野さんは積極的に長さん編を執筆なさっており、太郎フェチには名作である「甘ったれ」も長野さんの作品です。

「矢追町」の名付け親も長野さんです。(#30で初出)
UFOでおなじみの元日テレディレクター・矢追氏が由来というは有名な話ですね。

#74以後は単独脚本が殆どになります。
この時期の執筆作品はハードボイルド感満載なものが多く、名作ばかりです。

ゴリさんの転機的な作品を主に手掛けられたのも印象深いです。
ゴリさん初主演作の#14、連作的要素がある#118と#173、道代との出会いと別れ、そして再会・・・・長野さん曰く、当初はゴリさんを昇進試験に合格させ無事に結婚させるというハッピーエンドな方向へ話を進めるところが、岡田P氏の方針で没になったようで。
なんというか、前半の「ゴリ正編」を紡いだ方でもあります。

ボス編も名作を数々残されました。
#86、#96、#160、#312、#427、#513、#538。
魅力的なボス像を創造されていたと思います。
長野さんのボスは他のメンバーが主役の時も「ザ・ボス」的存在感を示していました。

山さん編も魅力的な多くの作品を執筆なさっています。
これも、ボス像と同じような感じでしょうか・・・・「ザ・山さん」なんですね。
後期の長野さんが描く山さん像は番組の引き締め役となりました。

ほぼ太陽チームで制作した『俺たちは天使だ!』のメンバーには思い入れがおありだったようで、
スコッチの復帰と病死等を描いています。
なので、合言葉的に有名になった「三つ数える」や「ロシアンルーレット」は長野さんのアイデアです。
そして、ドック。
長野さんはゴリさんの執筆から後期の要となるドックのキャラの創造を担当することになります。
ドックのキャラは長野さんだからこそ太陽の中に溶け込ませることができたと、私は納得しています。
当時台頭していた若手脚本陣だと、もしかしたらうまく馴染ませることができなかったかもしれません。
神田さんとは相性が良かったのか、初回から17作目まで執筆なさっていた今でも続いているフジ『赤い霊柩車シリーズ』に神田さんが3作目から登場した時にはドック・ファンは驚喜したと思います。


200話台や後期は、大映ドラマや他作品への参加が多く、太陽への参加は少ないですが、主演作を執筆していないのは、ジプシー・マイコン・DJ・警部と未参加のPART2メンバーだけという凄さです。
鮫やん編も市川さんが降板した後の1本目を書かれています。

数々の名場面、名台詞紡いでおられます・・・・。

太陽中毒にはもう、「長野先生」的な面はあると思います。
感情移入しやすい作品、演出も演者も太陽作品として表現しやすい作品、泣ける作品、しみじみする作品、なんか知らないけれども愛してしまっている作品ばかりです。

それは、番組首脳陣の意思を汲みながら、独自の長野さんワールドを展開なさった結果だったんだと思います。

よく、太陽の作品のお勧めなものは何かと聞かれることがありますが、私はあえて答えません。
ただ、長野さんの作品は是非外さないで観てほしいというのはありますね・・・・。

本放送のとき、竹林監督で脚本が小川さんと長野さんだったら、完璧に「太陽の正編だ」と特別視して背筋を延ばしながら見た記憶があります。もう、その御三方は鬼籍に入られてしまいました。

寂しく、残念ではありますが、

先ずは、改めて長野さんのご冥福をお祈りしたいと思います・・・・

長野洋さん、ありがとうございました・・・・

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追悼:長野洋さん、作品リスト

2012-11-02 22:29:30 | 追悼
先に亡くなられた長野洋さんの作品リストです。
このリストを見ながら、長野さんを振り返ってみたいと思っています。

【太陽にほえろ!関係=長野洋さん作品99】(訂正しました。)

#1 マカロニ刑事登場! ( マカロニ・ボス ) 監督・竹林進 / 脚本 小川英、長野洋
#12 彼は立派な刑事だった ( ボス ) 監督・金谷稔 / 脚本 長野洋、小川英
#14 そして拳銃に弾をこめた ( ゴリさん ) 監督・手銭弘喜 / 脚本 長野洋、小川英
#17 俺たちはプロだ ( ボス ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋、小川英
#22 刑事の娘 ( 長さん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#26 みんな死んでしまった ( ゴリさん ) 監督・金谷稔 / 脚本 小川英、長野洋
#30 また若者が死んだ ( マカロニ・シンコ ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋、永岡忍
#38 オシンコ刑事誕生 ( シンコ・山さん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋、小川英
#40 淋しがり屋の子猫ちゃん ( 長さん ) 監督・竹林進 / 脚本 小川英、長野洋
#49 そのとき時計は止まった ( 山さん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 小川英、長野洋
#54 汚れなき刑事魂 ( ジーパン・山さん ) 監督・高瀬昌弘 / 脚本 長野洋、小川英
#62 プロフェッショナル ( 殿下・ボス ) 監督・山本迪夫 / 脚本 小川英、長野洋
#65 マカロニを殺したやつ ( 山さん・ジーパン ) 監督・山本迪夫 / 脚本 小川英、長野洋
#68 一万人の容疑者 ( ボス ) 監督・竹林進 / 脚本 小川英、長野洋
#74 ひとりぼっちの演奏会 ( シンコ・ジーパン ) 監督・石田勝心 / 脚本 長野洋
#79 鶴の飛んだ日 ( 殿下・山さん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋(原作者・一般投稿者)
#82 最後の標的 ( ジーパン ) 監督・高瀬昌弘 / 脚本 長野洋
#86 勇気ある賭け ( ボス ) 監督:山本迪夫 / 脚本 長野洋
#90 非情の一発 ( 山さん ) 監督・児玉進 / 脚本 長野洋
#95 愛のシルクロード ( ジーパン・シンコ ) 監督・木下亮 / 脚本 長野洋
#96 ボスひとり行く ( ボス ) 監督・斎藤光正 / 脚本 長野洋
#105 この仕事が好きだから ( 殿下 ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#106 着陸地点なし! ( 山さん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#110 走れ!猟犬 ( ジーパン・シンコ ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#116 マカロニジーパンそしてテキサス ( テキサス・ボス ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#118 信じあう仲間 ( ゴリさん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#119 厳しさの蔭に ( テキサス・山さん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#122 信念に賭けろ! ( ゴリさん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#133 沈黙 ( 山さん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋、四十物光男
#136 生命を燃やす時 ( 長さん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#138 愛こそすべて ( ゴリさん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#144 タレ込み屋 ( 山さん ) 監督・児玉進 / 脚本 長野洋
#148 友情 ( ゴリさん ) 監督・児玉進 / 脚本 長野洋
#152 勇気 ( 山さん ) 監督・小澤啓一 / 脚本 長野洋
#160 証言 ( ボス ) 監督・児玉進 / 脚本 長野洋
#167 死ぬな!テキサス ( テキサス・ボス ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#169 グローブをはめろ! ( ボン・ゴリさん ) 監督・児玉進 / 脚本 長野洋
#173 一発で射殺せよ! ( ゴリさん ) 監督:竹林進 / 脚本 長野洋
#183 金庫破り ( 山さん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#188 切札 ( 山さん ) 監督・児玉進 / 脚本 長野洋、小川英
#190 パズル ( ゴリさん・殿下 ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋、小川英
#200 すべてを賭けて ( ゴリさん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋、小川英
#218 殿下とスコッチ ( 殿下・スコッチ ) 監督・小澤啓一 / 脚本 長野洋
#224 保証人 ( ボス ) 監督・斎藤光正 / 脚本 長野洋、小川英
#237 あやまち ( ボス・スコッチ ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#252 鮫島結婚相談所 ( 鮫やん・チーム ) 監督・澤田幸弘 / 脚本 長野洋
#257 山男 ( ロッキー・山さん ) 監督・竹林進 / 脚本 小川英、長野洋
#273 逆恨み ( ボス・ロッキー ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋、小川英
#279 愛と怒り ( ボン ) 監督・木下亮 / 脚本 長野洋、小川英
#288 射殺 ( ゴリさん・ボス ) 監督・木下亮 / 脚本 長野洋
#310 再会 ( ゴリさん ) 監督・櫻井一孝 / 脚本 長野洋
#312 凶器 ( ボス ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#321 朝顔 ( 山さん ) 監督・児玉進 / 脚本 長野洋
#326 捜査 ( 長さん ) 監督・木下亮 / 脚本 長野洋、小川英
#329 タイムリミット ( ボス・ロッキー ) 監督・小澤啓一 / 脚本 長野洋
#333 刑事の約束 ( 山さん ) 監督・澤田幸弘 / 脚本 長野洋
#341 同期生 ( ゴリさん ) 監督・櫻井一孝 / 脚本 小川英、長野洋
#345 告発 ( 山さん・ボン ) 監督・斎藤光正 / 脚本 長野洋、小川英
#363 13日金曜日・ボン最期の日 ( ボン ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#369 その一言 ( スニーカー・殿下 ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#375 護送 ( 殿下 ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#382 甘ったれ ( 長さん ) 監督・木下亮 / 脚本 長野洋
#388 ゴリラ ( ゴリさん ) 監督・木下亮 / 脚本 長野洋
#393 密偵 ( 山さん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#399 廃墟の決闘 ( スニーカー・ロッキー ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#400 スコッチ・イン・沖縄 ( スニーカー・スコッチ ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#409 英雄 ( ゴリさん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋、小川英
#415 ドクター刑事登場! ( ドック ) 監督・澤田幸弘 / 脚本 長野洋
#419 禁じられた怒り ( ドック ) 監督・鈴木一平 / 脚本 長野洋
#427 小さな目撃者 ( ボス ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#436 父親 ( ドック ) 監督・鈴木一平 / 脚本 長野洋
#444 ドック刑事のシアワセな日 ( ドック ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#449 ドック刑事雪山に舞う ( ドック ) 監督・鈴木一平 / 脚本 長野洋
#450 ドック刑事雪山に斗う ( ドック ) 監督・鈴木一平 / 脚本 長野洋
#456 ボス、俺が行きます! ( ゴリさん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#467 スコッチ非情 ( スコッチ ) 監督・鈴木一平 / 脚本 長野洋
#471 山さんに任せろ! ( 山さん・チーム ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋、小川英
#476 ラガー刑事登場! ( ラガー ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#483 落し穴 ( ドック ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#493 スコッチよ静かに眠れ ( スコッチ ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#495 意地ッ張り ( ドック ) 監督・鈴木一平 / 脚本 長野洋
#500 不屈の男たち ( チーム ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#513 真相は…? ( ボス ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#521 ボギー刑事登場! ( ボギー ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#525 石塚刑事殉職 ( ゴリさん ) 監督・竹林進 / 脚本 小川英、長野洋
#538 七曲署・1983 ( ボス・山さん ) 監督・竹林進 / 脚本 長野洋
#552 或る誤解 ( 山さん ) 監督・櫻井一孝 / 脚本 長野洋
#560 愛される警察 ( ラガー ) 監督・木下亮 / 脚本 長野洋
#568 悲しい汗 ( トシさん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#580 名人 ( ドック ) 監督・櫻井一孝 / 脚本 長野洋
#583 三人の未亡人 ( マミー ) 監督・澤田幸弘 / 脚本 長野洋
#589 共謀 ( 山さん ) 監督・高瀬昌弘 / 脚本 長野洋
#599 殺人犯ラガー ( ラガー ) 監督・鈴木一平 / 脚本 長野洋
#602 誰かが私を狙っている ( マミー ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#610 38時間 ( 山さん ) 監督・山本迪夫 / 脚本 長野洋
#617 ゴリさん見ていてください ( ブルース ) 監督・堀内泰治 / 脚本 長野洋
#650 山村刑事左遷命令 ( 山さん ) 監督・児玉進 / 脚本 長野洋
#660 デューク刑事登場! ( デューク ) 監督・木下亮 / 脚本 長野洋
七曲署捜査一係 / 監督・村田忍 / 脚本 古内一成、長野洋

【訂正とお詫び】
#238 東京上空17時00分 は、小川さんと櫻井監督の脚本でしたので訂正し、お詫びいたします。

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