さて、向う一週間の太陽放送。
久々にチバテレがお休みです。
それにしても、今回のテレ玉放送はなかなか複雑な思いで観る方多いのかなぁ・・・。
最近、太陽放送前後に「それを」連想させる事件や事故が多いですね。
「ヒーローになれなかった刑事」の後にあの痛ましい事故が発生して、情況的に真逆な結果になってしまったので・・・。
ところで・・・すっかり書き忘れていましたが、テレ玉放送分が最近1回欠番になっていました。
私が知る中で、あの話は地上波で3度放送自粛になっています。
CS放送では問題なく放送されているのですが。
というわけで、太陽の欠番については、再放送されていない永久欠番が全6話(弊ブログ放映リスト参照)と、権利の関係で再放送可能でもVAPが商品化できなかった全3話、地上波で放送できない4~5話(時勢によっては増減する可能性もある)ということになります。
(あえて該当話については触れません、地上波の自粛は間違ったら放送されるかも(^_^;))
ということで、商品化以外の太陽放送には3パターンできました。
ファミリー劇場の放送=永久欠番以外は放送するので、とりあえずパーフェクトに視聴できる「見込」
日テレプラスの放送=現在は放送されていないが、放送時はほぼ商品化と同じ欠番の姿勢。(VAPの商品化に準じていると思いきや、放送されているものもある。)
地上波の放送=商品化の欠番が反映されるかどうかはこれから、ただし地上波放送自粛と思われる作品については大体決まった話が欠番になる傾向でもあり、さらに放送前後にストーリと似かよった事件が発生した場合は欠番になる可能性もある。
という感じでしょうか。
【CS】
▼ファミリー劇場HD・マイコン登場編
4/28(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#629 ドリーム
ファミリー劇場HD(CS)
4/28(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#630 必死のマミー
ファミリー劇場HD(CS)
4/28(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#631 ロックとブルース
ファミリー劇場HD(CS)
4/28(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#632 恐ろしい
ファミリー劇場HD(CS)
=初放送=
第631話 60.01.04 ロックとブルース (ブルース)井上昭文 中田博久 杜澤泰文
ブルースは警察学校時代の恩師・長田と再会、長田は今では退官しロックというシェパードを警察犬に仕立てるために毎日訓練していたが、一点、敵に襲えと命じた場合、普通は腕を噛むのだが、ロックは喉に必ず噛みつく為、長田はそれを強制するのに躍起だった。
ところが次の朝、その長田が車にはねられてしまった。長田は慌てて車から降りてきた男の手袋を握ったが、男はそのまま逃走して、長田はロックに匂いを嗅がせて最期の力を振り絞り「腕を襲え」と命令、ロックは匂いを追って走り出した。
やがて一係が現場に駆け付けたが、目撃者からロックが犯人を追いかけたことを知ってブルースは青ざめた。ロックは間違いなく犯人の喉を狙うだろう・・・。
残された車から逃走したのは医科大の教務主任・笹森と判明、彼はこの2ヶ月間に5千万の金を百万単位で右から左へと動かしていた。おそらく裏口入学の片棒を担がされていたと考えられた。さらに運転していたのは笹森ではなくヤクザ風の男と判明、ロックは「間違った犯人」を追っていることになる。ブルースは笹森の安全をはかるため懸命にロックを捜索した。
そんな矢先、笹森は愛人のマン、ションでシェパードに追われているという情報が入り。麻酔銃を持って駆け付けたブルースの前をロックが笹森を追って走って行った。笹森はバスに乗って逃亡、一方車を運転していたのは響組の友安と判明、彼が裏口入学の主犯であり、長田をひき殺した当人である事がわかるが、友安も姿を消していた。
友安と笹森を見つけ出すためにどうしてもロックの働きが必要と判断したブルースは、やっと保護したロックを自ら引き取り、喉を狙わないよう再調教をしようとしたが、ロックは一向に変わろうとしない・・・。
1985年の幕開けは久々の「犬編」であり、その警察犬候補「生」が、今回絡むブルースと性格が似ているというところも見どころです(^_^;)
犬編の中では冒頭からハードな展開になりますが、ブルースはブルースなりに野性味溢れるロックとの絡みを展開させます。
第632話 60.01.11 恐ろしい (トシさん)大坂志郎 生井健夫 寺田路恵
当直明けのトシさんが、街で赤いスポーツカーによるひき逃げ事件を目撃、たまたま通りかかったタクシーに飛び乗り追跡、タクシー運転手の田口はかなり年輩ながら制限速度を守りながら裏道を巧みに利用し、暴走するスポーツカーの前に回り込んだ。早速トシさんは運転していた若者を逮捕しようとしたが、田口が憎悪をむき出しにして若者に殴り掛かった為、止めるのに苦労した。
それから数日後の雨の朝、田口のタクシーがスリップ事故を起こして大破し、客のヤクザ・河西が死亡、田口も負傷し入院した。
それは一見単純な交通事故に見えたが、トシさんは先日の田口の運転ぶりからとても事故を起こすことは考えられず、もしかすると計画的な殺人行為ではないかと、交通係の怪訝な眼に晒されながら、田口の周辺などを洗った。
結果、河西は5年前にトラックの酒酔い運転で田口の長男・徹の嫁・泰代、徹の息子・修を撥ね飛ばし、徹と修を死亡させていたことが判った。泰代は命を取り留めたが、ノイローゼ状態になり家出、残された長女の恵子を田口が育てていた。
この事実をもって田口に迫るトシさんだったが、田口は自白しそうもなかった。恵子をひとりぼっちにさせる訳にはいかなかった。
トシさんは田口に同情しつつも、殺人についてはあくまでも罪の償いをしなければならないと考え、残る手がかりである泰代の行方を捜した・・・。
マイホームパパや人情味あふれるおやじさん的役柄が多い大坂さんが太陽に初登場にして、結構微妙な心理状態の男を演じきるところが見どころでありますが、恵子の健気さも見逃せません。さらに家族と別れたことで毎日さみしさをしみじみと感じていたトシさんが田口一家の悲劇に触れ、家庭を持った身からの同情と、刑事として罪を憎む姿勢との板挟みを感じる「トシさんらしい」部分も、この作品のミソになっていると思います。
今にして思えば、かなり豪華なゲスト陣ですが、島田・井上(!)両氏が交通係の刑事というのも中々唸る部分です・・・って、かつて井上氏が演じた犯人一味は、七曲署のトイレで殺された前科(^_^;)があったりします。
太陽中毒キーワードとしては、ゲストの役名が「田口」「徹」「恵子」とレギュラーメンバーゆかりのものが異常に多いところでしょうか(^_^;)
普段は意識的に使用することは少ないようですが、今回は大盤振る舞いです。
【地上波】
▼テレ玉・テキサス&ボン編
4/27(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「人形の部屋」
第189話 51.02.27 人形の部屋 (長さん)坂口良子 田中明夫 西條美波 奥野匡 本郷あきら
デザイナーがショーのリハーサル中に毒殺された。
そこにいた人気モデルのユカにハッとなる長さん。
娘・良子がユカのファンで自宅のポスターで毎日顔を見ていた為であった。
その中、ユカも付け狙われている可能性が出てきたため、長さんは彼女のガードにあたるが、ひたむきで健気なユカに感情移入していく。
そのうちユカが男から心中を強要され、男だけ死んでしまう・・・。
美しく健気な女性が実は物凄い影の部分を持っていた・・・というのは殿下編ではおなじみの内容ですが、今回は長さんがその「毒牙」に陥れられます。
長さん編としても後年多くなる犯人を逮捕しても落ち込んでしまう事件のはしりであります。
なので、太郎フェチにも見逃せない作品になっています。
坂口さんの熱演も見逃せないですし。
▼チバテレ・ボン&ロッキー編
残念ながらお休みです。
▼とちぎテレビ・スコッチ登場編
4/30(日)
12:00~12:55
太陽にほえろ! スコッチ刑事編 第221話 刑事失格!?
とちぎテレビ1(地上波)
第221話 51.10.08 刑事失格!? (スコッチ・ボン)長塚京三 神山繁 幸田宗丸
スコッチの発砲の是非が査問委員会で問われます。
拳銃を持っているという情報があった沼田を追いつめたスコッチとボン、スコッチが発砲し沼田は肩に負傷するが、拳銃は所持していなかった・・・。
スコッチは謹慎、そして査問委員会が開かれることになる。
滝の正当性を証明しようと必死に捜査する一係。
一方ボンは唯一の目撃者でありがなら、その「発砲」した瞬間を目撃していなかった。
スコッチの強引さも伴う冷静な捜査がクローズアップされ、さらにボンの事件に対して、そして滝に対しての葛藤が描かれます。
スコッチとボンの深い信頼関係を育む切っ掛けになった手汗にぎる傑作です。
撮影的には「殿下とスコッチ」と併撮されていた作品なのでもっと早い段階で放送することを想定されていたと思われる話です。
今観ると「誘拐」以後のスコッチが遡った感じを受けるかもしれませんが、恐らく「ジュンの復讐」放送との兼ね合いと、ひょっとすると3話連続スコッチ主演というのは視聴者が付いていけないのでは?という判断からかもしれません。
拳銃の行方、そして拳銃は別な事件で使用され・・・・と話は混沌としていきますが・・・。
スコッチがただの反抗刑事ではないところをちゃんと描いているところも見どころですし、それと「スコッチ警部補疑惑」も噴出する(^_^;)問題作でもあります。
▼TVQ九州放送 マカロニ編
4/27(木)
15:00~16:00
太陽にほえろ! マカロニ刑事編 #7 きたない奴
TVQ九州放送1(地上波)
4/28(金)15:00~16:00
太陽にほえろ! マカロニ刑事編 #8 真夜中の刑事たち
TVQ九州放送1(地上波)
第7話 47.09.18 きたない奴 (ボス・マカロニ)安倍徹 吉岡ゆり 佐久間三雄
寺林組の組長が一係にやってきた。
不起訴になった子分たちを引取りに来たついでの挨拶だったが、寺林組関係の書類にちょうど目を通していたボスに皮肉交じりの一言を添え、娘と代議士の甥との結婚式の招待状を置いていった。
ボスはやりどころのない怒りを抑えることに必死だったが、何を思ったか結婚式に出席することにした。
結婚式当日、ボスは式場で花嫁の拉致誘拐事件に遭遇、先ほど目撃した若い男だということがわかり、捜査の陣頭指揮を執った。
ただ寺林はボスの捜査に不信を抱いていた。ヤクザの娘だから誘拐されたことを喜んでいるのではないか・・・
ボスは出来ることはやっていたが、傍から見ていたマカロニはいつものボスらしくないように思えて仕方がない。やはり寺林の言うようにヤクザの娘の誘拐事件だから捜査に熱が入っていないのか・・・
さらに今回の結婚が「政略結婚」であることも噂されている為、様々な犯人像が考えられた。
誘拐犯の連絡に備える一方、娘の側から手がかりがないかを探るマカロニは、娘のアルバムの写真の中に犯人が写っていることを母親の証言で発見する。
それは、ボスが目撃した若い男だった。
調査の結果、若い男と娘は高校時代交際していたということが判ったが、現在の所在が不明だった。
しかし、シンコがその若い男の写真を見て、以前補導した未成年者の身元引受人であったことを思い出した。
マカロニは、やる気の見えないボスたちを見限り、単独で娘の捜索に当るが・・・。
ボスの冷静さと、マカロニの純粋さが際立った作品。
途中からすべて御見通しのボスの作戦の上でマカロニはピエロ的な活躍をするわけですが、ボスが寺林組を壊滅したいと思う部分の非常さと、娘たちの純粋さを少しはくみ取ろうとしている部分があったものの、どちらかというと、大人の世界と若者の世界はちょっと違うんだよ・・・というのを見せたかった感じもあり、なかなか観ていて複雑な感じもあったりします。
ゲストの安倍さんは結構強面ですが、善人を演じさせると結構爽やかな余韻を残してくれる方なんですよね。
第8話 47.09.08 真夜中の刑事たち (殿下・シンコ・チーム)長谷川明男 松木路子 村井国夫
管内で酔った女性を狙った通り魔が頻発、手口は自分の着用していた革ベルトで女性を殴るというもので、それがエスカレートし絞殺まで発展してしまった。
何故殺されたのか?ボスは顔を見られたからではないかと推理、さらに殺しの味を覚えてしまった通り魔は犯行を重ねるのではないかと危惧され、さらには金目当てでもないので、その可能性は極めて高かった。
被害者の所持品の中に酒と関連するものが一つ見つかった。駅前のブランシュという会員制バーのボトルキープ用のキーだった。一方、ボスは女性の相手が得意な殿下にゴリさんを組ませて再び今までの被害者に聞き込みに回るように指示した。
殿下の被害女性への追及は厳しかったが、酔った上で襲われた経緯もあり、なかなかすべてを語ろうとしない。
しかし、その中の一人から、襲われる前に行った店がブランシュであることを聞いた殿下は、最後に主婦である被害者のもとを訪れたが、彼女は夫の嫉妬深さから被害に遭ったことすら隠している為協力を拒否した。
ゴリさんは殿下の強引な聞き込みに段々嫌気がさし、その事を殿下にぶつけたが、殿下は主婦が何かを隠していると睨み、さらにこれ以上通り魔被害を食い止めたいという強い信念で主婦の追及を止めなかったが・・・・。
初期のクールで女性相手が得意だという殿下設定が活かされた作品、後のスコッチキャラの原型とも取れます。
しかしその事件に対するストイックさが、女性を被害者とするデリケートな側面を持った本件と殿下が「女性が得意」という、一見マッチしそうなで上手くいっていた部分を破綻させてしまいます。
それに、いつもはベストコンビのゴリさんとの対立もあったりしますが、ただです、基本的に後年「最も優しい刑事」になった頃でも、殿下ってこういうクールな捜査を行う部分を残していました。だからこそただの二枚目キャラでは終わらなかったというのがあったと思います。
ただ今回、強引な捜査が原因で窮地に立った殿下の代わりにマカロニがある計画を実行するのですが・・・確かに実績をあげましたが、かなり際どい。
久々にチバテレがお休みです。
それにしても、今回のテレ玉放送はなかなか複雑な思いで観る方多いのかなぁ・・・。
最近、太陽放送前後に「それを」連想させる事件や事故が多いですね。
「ヒーローになれなかった刑事」の後にあの痛ましい事故が発生して、情況的に真逆な結果になってしまったので・・・。
ところで・・・すっかり書き忘れていましたが、テレ玉放送分が最近1回欠番になっていました。
私が知る中で、あの話は地上波で3度放送自粛になっています。
CS放送では問題なく放送されているのですが。
というわけで、太陽の欠番については、再放送されていない永久欠番が全6話(弊ブログ放映リスト参照)と、権利の関係で再放送可能でもVAPが商品化できなかった全3話、地上波で放送できない4~5話(時勢によっては増減する可能性もある)ということになります。
(あえて該当話については触れません、地上波の自粛は間違ったら放送されるかも(^_^;))
ということで、商品化以外の太陽放送には3パターンできました。
ファミリー劇場の放送=永久欠番以外は放送するので、とりあえずパーフェクトに視聴できる「見込」
日テレプラスの放送=現在は放送されていないが、放送時はほぼ商品化と同じ欠番の姿勢。(VAPの商品化に準じていると思いきや、放送されているものもある。)
地上波の放送=商品化の欠番が反映されるかどうかはこれから、ただし地上波放送自粛と思われる作品については大体決まった話が欠番になる傾向でもあり、さらに放送前後にストーリと似かよった事件が発生した場合は欠番になる可能性もある。
という感じでしょうか。
【CS】
▼ファミリー劇場HD・マイコン登場編
4/28(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#629 ドリーム
ファミリー劇場HD(CS)
4/28(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#630 必死のマミー
ファミリー劇場HD(CS)
4/28(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#631 ロックとブルース
ファミリー劇場HD(CS)
4/28(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#632 恐ろしい
ファミリー劇場HD(CS)
=初放送=
第631話 60.01.04 ロックとブルース (ブルース)井上昭文 中田博久 杜澤泰文
ブルースは警察学校時代の恩師・長田と再会、長田は今では退官しロックというシェパードを警察犬に仕立てるために毎日訓練していたが、一点、敵に襲えと命じた場合、普通は腕を噛むのだが、ロックは喉に必ず噛みつく為、長田はそれを強制するのに躍起だった。
ところが次の朝、その長田が車にはねられてしまった。長田は慌てて車から降りてきた男の手袋を握ったが、男はそのまま逃走して、長田はロックに匂いを嗅がせて最期の力を振り絞り「腕を襲え」と命令、ロックは匂いを追って走り出した。
やがて一係が現場に駆け付けたが、目撃者からロックが犯人を追いかけたことを知ってブルースは青ざめた。ロックは間違いなく犯人の喉を狙うだろう・・・。
残された車から逃走したのは医科大の教務主任・笹森と判明、彼はこの2ヶ月間に5千万の金を百万単位で右から左へと動かしていた。おそらく裏口入学の片棒を担がされていたと考えられた。さらに運転していたのは笹森ではなくヤクザ風の男と判明、ロックは「間違った犯人」を追っていることになる。ブルースは笹森の安全をはかるため懸命にロックを捜索した。
そんな矢先、笹森は愛人のマン、ションでシェパードに追われているという情報が入り。麻酔銃を持って駆け付けたブルースの前をロックが笹森を追って走って行った。笹森はバスに乗って逃亡、一方車を運転していたのは響組の友安と判明、彼が裏口入学の主犯であり、長田をひき殺した当人である事がわかるが、友安も姿を消していた。
友安と笹森を見つけ出すためにどうしてもロックの働きが必要と判断したブルースは、やっと保護したロックを自ら引き取り、喉を狙わないよう再調教をしようとしたが、ロックは一向に変わろうとしない・・・。
1985年の幕開けは久々の「犬編」であり、その警察犬候補「生」が、今回絡むブルースと性格が似ているというところも見どころです(^_^;)
犬編の中では冒頭からハードな展開になりますが、ブルースはブルースなりに野性味溢れるロックとの絡みを展開させます。
第632話 60.01.11 恐ろしい (トシさん)大坂志郎 生井健夫 寺田路恵
当直明けのトシさんが、街で赤いスポーツカーによるひき逃げ事件を目撃、たまたま通りかかったタクシーに飛び乗り追跡、タクシー運転手の田口はかなり年輩ながら制限速度を守りながら裏道を巧みに利用し、暴走するスポーツカーの前に回り込んだ。早速トシさんは運転していた若者を逮捕しようとしたが、田口が憎悪をむき出しにして若者に殴り掛かった為、止めるのに苦労した。
それから数日後の雨の朝、田口のタクシーがスリップ事故を起こして大破し、客のヤクザ・河西が死亡、田口も負傷し入院した。
それは一見単純な交通事故に見えたが、トシさんは先日の田口の運転ぶりからとても事故を起こすことは考えられず、もしかすると計画的な殺人行為ではないかと、交通係の怪訝な眼に晒されながら、田口の周辺などを洗った。
結果、河西は5年前にトラックの酒酔い運転で田口の長男・徹の嫁・泰代、徹の息子・修を撥ね飛ばし、徹と修を死亡させていたことが判った。泰代は命を取り留めたが、ノイローゼ状態になり家出、残された長女の恵子を田口が育てていた。
この事実をもって田口に迫るトシさんだったが、田口は自白しそうもなかった。恵子をひとりぼっちにさせる訳にはいかなかった。
トシさんは田口に同情しつつも、殺人についてはあくまでも罪の償いをしなければならないと考え、残る手がかりである泰代の行方を捜した・・・。
マイホームパパや人情味あふれるおやじさん的役柄が多い大坂さんが太陽に初登場にして、結構微妙な心理状態の男を演じきるところが見どころでありますが、恵子の健気さも見逃せません。さらに家族と別れたことで毎日さみしさをしみじみと感じていたトシさんが田口一家の悲劇に触れ、家庭を持った身からの同情と、刑事として罪を憎む姿勢との板挟みを感じる「トシさんらしい」部分も、この作品のミソになっていると思います。
今にして思えば、かなり豪華なゲスト陣ですが、島田・井上(!)両氏が交通係の刑事というのも中々唸る部分です・・・って、かつて井上氏が演じた犯人一味は、七曲署のトイレで殺された前科(^_^;)があったりします。
太陽中毒キーワードとしては、ゲストの役名が「田口」「徹」「恵子」とレギュラーメンバーゆかりのものが異常に多いところでしょうか(^_^;)
普段は意識的に使用することは少ないようですが、今回は大盤振る舞いです。
【地上波】
▼テレ玉・テキサス&ボン編
4/27(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「人形の部屋」
第189話 51.02.27 人形の部屋 (長さん)坂口良子 田中明夫 西條美波 奥野匡 本郷あきら
デザイナーがショーのリハーサル中に毒殺された。
そこにいた人気モデルのユカにハッとなる長さん。
娘・良子がユカのファンで自宅のポスターで毎日顔を見ていた為であった。
その中、ユカも付け狙われている可能性が出てきたため、長さんは彼女のガードにあたるが、ひたむきで健気なユカに感情移入していく。
そのうちユカが男から心中を強要され、男だけ死んでしまう・・・。
美しく健気な女性が実は物凄い影の部分を持っていた・・・というのは殿下編ではおなじみの内容ですが、今回は長さんがその「毒牙」に陥れられます。
長さん編としても後年多くなる犯人を逮捕しても落ち込んでしまう事件のはしりであります。
なので、太郎フェチにも見逃せない作品になっています。
坂口さんの熱演も見逃せないですし。
▼チバテレ・ボン&ロッキー編
残念ながらお休みです。
▼とちぎテレビ・スコッチ登場編
4/30(日)
12:00~12:55
太陽にほえろ! スコッチ刑事編 第221話 刑事失格!?
とちぎテレビ1(地上波)
第221話 51.10.08 刑事失格!? (スコッチ・ボン)長塚京三 神山繁 幸田宗丸
スコッチの発砲の是非が査問委員会で問われます。
拳銃を持っているという情報があった沼田を追いつめたスコッチとボン、スコッチが発砲し沼田は肩に負傷するが、拳銃は所持していなかった・・・。
スコッチは謹慎、そして査問委員会が開かれることになる。
滝の正当性を証明しようと必死に捜査する一係。
一方ボンは唯一の目撃者でありがなら、その「発砲」した瞬間を目撃していなかった。
スコッチの強引さも伴う冷静な捜査がクローズアップされ、さらにボンの事件に対して、そして滝に対しての葛藤が描かれます。
スコッチとボンの深い信頼関係を育む切っ掛けになった手汗にぎる傑作です。
撮影的には「殿下とスコッチ」と併撮されていた作品なのでもっと早い段階で放送することを想定されていたと思われる話です。
今観ると「誘拐」以後のスコッチが遡った感じを受けるかもしれませんが、恐らく「ジュンの復讐」放送との兼ね合いと、ひょっとすると3話連続スコッチ主演というのは視聴者が付いていけないのでは?という判断からかもしれません。
拳銃の行方、そして拳銃は別な事件で使用され・・・・と話は混沌としていきますが・・・。
スコッチがただの反抗刑事ではないところをちゃんと描いているところも見どころですし、それと「スコッチ警部補疑惑」も噴出する(^_^;)問題作でもあります。
▼TVQ九州放送 マカロニ編
4/27(木)
15:00~16:00
太陽にほえろ! マカロニ刑事編 #7 きたない奴
TVQ九州放送1(地上波)
4/28(金)15:00~16:00
太陽にほえろ! マカロニ刑事編 #8 真夜中の刑事たち
TVQ九州放送1(地上波)
第7話 47.09.18 きたない奴 (ボス・マカロニ)安倍徹 吉岡ゆり 佐久間三雄
寺林組の組長が一係にやってきた。
不起訴になった子分たちを引取りに来たついでの挨拶だったが、寺林組関係の書類にちょうど目を通していたボスに皮肉交じりの一言を添え、娘と代議士の甥との結婚式の招待状を置いていった。
ボスはやりどころのない怒りを抑えることに必死だったが、何を思ったか結婚式に出席することにした。
結婚式当日、ボスは式場で花嫁の拉致誘拐事件に遭遇、先ほど目撃した若い男だということがわかり、捜査の陣頭指揮を執った。
ただ寺林はボスの捜査に不信を抱いていた。ヤクザの娘だから誘拐されたことを喜んでいるのではないか・・・
ボスは出来ることはやっていたが、傍から見ていたマカロニはいつものボスらしくないように思えて仕方がない。やはり寺林の言うようにヤクザの娘の誘拐事件だから捜査に熱が入っていないのか・・・
さらに今回の結婚が「政略結婚」であることも噂されている為、様々な犯人像が考えられた。
誘拐犯の連絡に備える一方、娘の側から手がかりがないかを探るマカロニは、娘のアルバムの写真の中に犯人が写っていることを母親の証言で発見する。
それは、ボスが目撃した若い男だった。
調査の結果、若い男と娘は高校時代交際していたということが判ったが、現在の所在が不明だった。
しかし、シンコがその若い男の写真を見て、以前補導した未成年者の身元引受人であったことを思い出した。
マカロニは、やる気の見えないボスたちを見限り、単独で娘の捜索に当るが・・・。
ボスの冷静さと、マカロニの純粋さが際立った作品。
途中からすべて御見通しのボスの作戦の上でマカロニはピエロ的な活躍をするわけですが、ボスが寺林組を壊滅したいと思う部分の非常さと、娘たちの純粋さを少しはくみ取ろうとしている部分があったものの、どちらかというと、大人の世界と若者の世界はちょっと違うんだよ・・・というのを見せたかった感じもあり、なかなか観ていて複雑な感じもあったりします。
ゲストの安倍さんは結構強面ですが、善人を演じさせると結構爽やかな余韻を残してくれる方なんですよね。
第8話 47.09.08 真夜中の刑事たち (殿下・シンコ・チーム)長谷川明男 松木路子 村井国夫
管内で酔った女性を狙った通り魔が頻発、手口は自分の着用していた革ベルトで女性を殴るというもので、それがエスカレートし絞殺まで発展してしまった。
何故殺されたのか?ボスは顔を見られたからではないかと推理、さらに殺しの味を覚えてしまった通り魔は犯行を重ねるのではないかと危惧され、さらには金目当てでもないので、その可能性は極めて高かった。
被害者の所持品の中に酒と関連するものが一つ見つかった。駅前のブランシュという会員制バーのボトルキープ用のキーだった。一方、ボスは女性の相手が得意な殿下にゴリさんを組ませて再び今までの被害者に聞き込みに回るように指示した。
殿下の被害女性への追及は厳しかったが、酔った上で襲われた経緯もあり、なかなかすべてを語ろうとしない。
しかし、その中の一人から、襲われる前に行った店がブランシュであることを聞いた殿下は、最後に主婦である被害者のもとを訪れたが、彼女は夫の嫉妬深さから被害に遭ったことすら隠している為協力を拒否した。
ゴリさんは殿下の強引な聞き込みに段々嫌気がさし、その事を殿下にぶつけたが、殿下は主婦が何かを隠していると睨み、さらにこれ以上通り魔被害を食い止めたいという強い信念で主婦の追及を止めなかったが・・・・。
初期のクールで女性相手が得意だという殿下設定が活かされた作品、後のスコッチキャラの原型とも取れます。
しかしその事件に対するストイックさが、女性を被害者とするデリケートな側面を持った本件と殿下が「女性が得意」という、一見マッチしそうなで上手くいっていた部分を破綻させてしまいます。
それに、いつもはベストコンビのゴリさんとの対立もあったりしますが、ただです、基本的に後年「最も優しい刑事」になった頃でも、殿下ってこういうクールな捜査を行う部分を残していました。だからこそただの二枚目キャラでは終わらなかったというのがあったと思います。
ただ今回、強引な捜査が原因で窮地に立った殿下の代わりにマカロニがある計画を実行するのですが・・・確かに実績をあげましたが、かなり際どい。