「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

過去を消した女が殺人?マイコンが「寄り添う」捜査を

2014-11-20 06:18:38 | 日テレプラス日誌
欠場が過ぎて申し訳ありません。
ここで本日地上波放送分のあら~い筋を一つ二つ。

▼三重テレビ ジーパン編
地方出身の若い犯人の自殺を止めることが出来なかった山さん、さらにマスコミや署長からも批判を受け、さすがの山さんも落ち込んでしまう。しかし、その死んだ若者の背景を捜査しているうち、また同じような境遇の若者を追いつめる・・・地方から出てきた若者の夢、その夢の隙間に巧みに入り込み利用する暴力団に怒りを感じながら、若者の自殺と止められなかった山さんの悲壮を描く#58を放送。
若き・・・というか若すぎる峰竜太さんにも注目です。


本日の日テレプラス・デューク登場編は、

第680話 61.01.17 陽ざしの中を (マイコン)

セミレギュラー:野口ふみえ 三上剛仙

ゲスト:松本ちえこ
 内藤安彦 富永千香子
 椎谷建治 鶴岡修
 小野田巧 橋本和人 村上幹夫 竹内靖 津島瑞穂 山本央絵

脚本:尾西兼一 小川英
監督:沢田幸弘

夜中、マイコンの自宅に「人が死んでいるの・・・」と女から電話がかかってきた。
どうやら同僚にかけようとした間違い電話のようであったが、マイコンは泣きながら電話する女=小原真智子の話を聴きながら場所を聞きつけるが、現場のバーには彼女の姿はなくマスターの山崎という男の死体があった。
真智子は製薬会社の秘書課勤務で、山崎と深いつながりはないようではあったが、状況から考えると彼女が殺したとしか思えなかった。彼女は1年前大阪から転勤してきており、さらに婚約者もいたが、電話以来彼女は消息を絶っていた。
殺された山崎は遊び人で女性の出入りが激しかったが、真智子の名前は見当たらなかった。
真智子の過去を洗うため、マイコンとブルースは大阪へ向かうが、誰も大阪での彼女を知るものが無く、転居の経緯を調べると、横浜に住んでいたことが判明、横浜でコールガールまでしていたことが解った。
マイコンは彼女が殺したとはとても思えず、同僚に電話がかかることを見込み、張り込む。
彼女は連絡してきて、婚約者が会いたがっていると同僚に伝えてもらい、喫茶店で話し合ったが、彼女から過去の事を告白した途端、婚約者の顔色が変わり、結局破談になってしまう。
それを見ていたマイコンはすぐに彼女の前に立ち、間違い電話の相手だったこと、刑事であることを話しかけたが、彼女は明るく接するだけで、どうしても犯人とは思えない。マイコンは「構わないで」という彼女と行動を共にすることにしたが・・・・。

かつてのアイドルで、当時女優として返り咲いていた松本ちえこ氏が、婚約者ができた為自分の汚れた過去を消して陽の当たる世界を懸命に明るく生きようとした女性を熱演します。
その過去の「消し方」が今回の事件のキーワードになるわけですが。
対する一係からはマイコンがお相手。
冒頭の間違い電話からマイコンらしさを発揮します。
マイコンの特徴として、女性相手の場合に面白い展開になるため、結構目が離せないところがあります。
今回もその特徴が発揮されていると思います。
また、今回は水木家の豪華さを垣間見られ、母・史子も登場します。

コネタとしては、山さんが短めに散髪するというのがあります。
これは、その後しばらく露口さんの標準的な髪形になっていきます。

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ダブル迷宮に挑む山さん

2014-11-06 05:48:01 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・デューク登場編は、

第676話 60.12.20 地図にない道 (山さん)

ゲスト:伊佐山ひろ子
 安原義人
 坂本麻理砂 披岸喜美子 田畑ゆり 高山秀雄 水森コウ太 木田三千雄 山崎猛 久保晶 相原巨典 大島あみ 高橋美佳 鈴木実
 (カースタント)竹内雅敏 海藤幸広

脚本:尾西兼一 小川英
監督:高瀬昌弘

酔って暴れた男・石川が現行犯逮捕され、すっかり酔いがさめて山さんの取り調べに素直に応じたが、自分の罪を軽減してもらおうと、5年前に発生した殺人事件の凶器を拾って隠し持っていることを自供した。
迷宮入りとなりかけていた事件の再捜査が始まった。
調べの結果、凶器の登山ナイフの持ち主と見られる男・岩田が浮かんでくる。
宮田は登山マニアだったが、事件後プッツリ登山を辞めて用具を処分していた。また、宮田は事件の前後に有給休暇をとっていたが、その間のアリバイは不明のまま、山さんの事情聴取に怯えたように視線をそらす。
宮田の言動は要領を得ず、何かを隠している様子で、実は彼は何らかのショックがもとで事件前後の記憶を失っており、自分が殺人を犯したのではないかと怯えていた。
山さんは宮田をマークし始めたが、宮田の妻・恵理子は弁護士を通じ、捜査を止めるよう求めてきた。
確証が得られず、難航する局面を打開しようと、山さんは宮田を説得し、空白の時間を取り戻すために、事件当時の宮田の行動を二人で辿ってみることにした。
次々とその当時の宮田の異常な行動が明らかになり、彼にとって不利な方向に傾きつつあったが、そんな中、宮田が突然激しい頭痛に襲われ、病院へ担ぎ込まれた。
それから間もなくして、退院した宮田は捜査協力を拒絶、恵理子と共に彼女が運転する車で旅行に出かけることになった。
山さんは宮田の「変化」に気付き、彼は記憶を取り戻したものと確信し、尾行を開始したが・・・。


5年前の迷宮入り事件の捜査再開ですが、当時は全くと言っていいほど捜査で何も出なかった為、今回がまともな捜査ができるという事ではありますが、そんな原因がある男の警察への八つ当たりで凶器隠匿(^_^;)
そんな中で今度は容疑者が当時の記憶を失っているとか、妻が弁護士を早々に立ててくるとか、いつもとは違った展開が結構目新しい部分があり、犯人かも知れない平凡なサラリーマン・宮田の苦悩が際立って、山さんがそれをフォローするような感じになっています。
それでも、後期は定番になった山さんの丹念な捜査は繰り広げられます。

5年前というと、ドックが登場した1980年。
回想シーンでは山さんとドックが登場しますが、当時のメンバーはこの2人とボスだけ残っているという3/8状態に、何とも感慨にふけったものです・・・。


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事件の核心は横須賀にあった・・・マミーの危うし?

2014-11-05 02:23:15 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・デューク登場編は、

第675話 60.12.13 死にゆく女のために (マミー)

ゲスト:佐藤仁哉
 岡崎二朗
 江角英明 仲村知也
 鈴木昭生 岡重淳子 杉本こず江 横山麻理 横内直人 八代浩幸 石田純子 鈴木正人

脚本:柏原寛司
監督:鈴木一平

二人組の強盗が銀行を襲い、女子行員の好美を人質に捕って逃走、覆面パトカーとの追跡劇が始まったが、犯人たちは人質の好美を撃ち、車外へ放り出したうえ、自分たちも事故を起こして焼死してしまった。
科捜研の調べから、犯人たちの車には爆発物が仕掛けられていたことが判り、さらに奪った金は発見されなかった。
捜査が続けられる中、マミーは好美が死亡直前に言い残した恋人・坂本に対する思いを伝えようと、坂本の住む横須賀に赴いた。
だが、ようやく捜し出した坂本はとんでもないプレイボーイで、マミーは坂本が好美に愛情のかけらも感じていないのを見て激怒するが、坂本はへらへら笑うだけ、マミーはその場を飛び出した。
しかし、好美の気持ちを思って、坂本に会うため戻ると、坂本は不審な男に拉致されようとしていた為、それを救ったが、男には横浜ナンバーの車で逃げられてしまう。
ほっとしたのも束の間、坂本はこともあろうにマミーを口説き始める。坂本の調子の良さにあきれ東京に戻ろうとしたマミーだったが、ボスの命で坂本を張り込むことなった。
間もなく坂本は何者かに呼び出され外出、マミーも尾行したが、例の不審な男の待ち伏せにあい、坂本と共に拉致されてしまう。
そんな中で、「不審な男」=田山こそが、今回の銀行強盗で仲間を爆死させ、金を奪った張本人であることを知ったマミーは生命の危機を感じ、脱出の機会をうかがった。
一方、トシさんたちはマミーを襲った車と、爆死現場付近を立ち去った車が同一であることを突き止め、マミーの身を案じて横須賀へ向かったが・・・。

柏原氏脚本の定番である「ハマ」を舞台にしたちょっとバタくさいハードボイルド編の主役がマミーという意外性がありますが、なかなかハマっている(シャレではなく(^_^;))のが心憎いというか。
ブルースのように派手なアクションがあるわけではないですが、その代りにいつもの主演作とはちょっと違った「姉御」マミーが楽しめるという方向です。
しかし、仁哉さん。
太陽#15からご出演で、年齢相応な役柄を演じている感じはありましたが、この時期はすっかりジゴロ的な役柄が続くことになります。#15の頃は二十歳、太陽で俳優さんの確実に変遷を見ることができる、なかなか居るようでいない存在です。

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データーを 生かすも殺すも 人次第   水木 悠

2014-10-29 23:55:24 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・デューク登場編は、

第674話 60.12.06 友よ、君が犯人なのか (マイコン)

セミレギュラー:滝田裕介

ゲスト:高岡健二 
 佐原健二
 里居正美 里見和香 石田登星 団巌 兼松隆
 音羽久米子 水橋和夫 佐々木誠人 関口久美子 佐々木直子 千葉茂 山田博行 寺沢剛

脚本:古内一成
監督:鈴木一平

ルポライターが殺され、部屋から警察内部の捜査資料のコピーが大量に発見された。
周囲の状況から、警察内部の者がルポライターの資料を渡していたと見て間違いないようだった。
警察の極秘資料が大量流出したという前代未聞の事件に事態を重視した浜野警視監は、本庁のコンピュータ技師であり、浜野の甥である村岡警部補と共に七曲署を訪れた。
調査の結果、流出資料は本庁のコンピューターに記録されていたものを、各警察署にある端末を利用して引き出されていたものであることから、浜野はマイコンに村岡と共に極秘捜査を進めることを命令、ボスも承諾した。
早速、二人は本庁のコンピュータールームに陣取り、犯人の洗い出しを始めたが、データ不足で捜査は難航、このため浜野はマイコンたちに極秘データの閲覧を許可する。それは何と警察官個人の収支・家族の動向にも及ぶプライベートデータだった。マイコンは後ろめたさを感じながら村岡の作ったプログラムで容疑者を割り出すことになったが、さすがに身内の私生活を覗く仕事に嫌気がさしてきた。
やがてマイコンたちはトシさんたちの足で稼いだ情報をもとに、警察内部から容疑者四人の割り出しに成功したが、その中に何とデュークが含まれていた。
デュークの容疑はすぐ晴れたが、浜野は事件を葬り去ろうと残る三人を一方的左遷を決定するが、義憤に駆られたボスは捜査を続行し、三人共事件にか無関係だったことが判明。そんな中、村岡が殺されてしまう・・・。

内部の人間の情報流出というのは昨今いろいろと問題になっていますが、そういう題材を約30年前採り上げた太陽という番組も凄いというか、当時はそれ程重要な感じで観ていませんでしたが、今観ると情報自体が怖いということを重々知った後で観ると、結構身の毛がよだちます。
そういう意味では、コンピューターの面では少々華奢な部分もありながら、結果的にマイコンという存在は20世紀と21世紀を繋ぐ重要な役割を担っているかもしれません。

ゲストには高岡健二さん。馴染みのある俳優さんですし、警視監の甥なので、まさか殺されるとは・・・。
佐原健二さんも登場、滝田さんと佐原さんのお二人って何かと縁がありますね。

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敏腕刑事の人生を賭けた犯罪、彼を尊敬するブルースの困惑

2014-10-29 06:07:27 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・デューク登場編は、

第673話 60.11.29 狼の挽歌 (ブルース)

ゲスト:伊藤孝雄
 小沢弘治 有安多佳子 肉倉正男
 永井秀明 中田譲治 太田直人 杉欣也 市川勉 山中康司 森篤夫 甲斐武

脚本:小川英 大川俊道
監督:山本迪夫

乗用車が3人組の強盗に襲われたうえ、乗っていた2人が射殺され、積み荷を奪われた。
丁度付近を覆面パトカーで走行中だったブルースとマイコンが事件現場に急行したが、現場にはすでに城西署の敏腕刑事・尾崎が先着しており、尾崎と犯人を負ったが、結局逮捕できなかった。
捜査の結果、襲われた車は政界工作の為のブラックマネーを積んでいたものと推測され、被害者たちの内部事情に詳しい者の犯行と見られた。
それから間もなくして、一係の尾崎がやってきて、彼の捜査の結果から今度の事件の主犯は前科のある奥寺の犯行であると主張、ボスの命令でブルースと尾崎は協力して捜査に当たることになる。
一見、とぼけた感じの尾崎だったが、彼の勘は冴え、そつのない捜査ぶりは、やがてブルースを感嘆させる。
やがて、マミーの調べから、奥寺の共犯者が矢部と内海だと判り、マイコンたちは早速内海の実家へと向かった。
その頃、矢部たちは内海の実家に潜んでいたが、奥寺は金を持ったまま行方不明だった。しかし、万が一のことを考え奥寺は矢部にコインロッカーのキーを預けていた。
間もなく、内海の実家へ到着したブルースたちだったが、必死の追跡もむなしく、2人はバイクで逃走した。
一方、トシさんらの調べで、今回の事件に絡む政治家の秘書が路上で変死を遂げ、ブラックマネーを記した手帳が無くなっていたことが判明、その事件の担当者が、なんと尾崎だったという・・・・。

捜査で組むことになった城西署の敏腕・尾崎刑事に感銘し、どこか自分に似ているところがあるように感じるブルース。
今まで一係の先輩たちには感じなかった種類のシンパシーを感じ、捜査に充実感を感じるわけですが、捜査を進めていくうちに尾崎自体にも疑惑が生じていき、自分の行く末を見るかのような尾崎にブルースは苦しみますが、ブルースは刑事として尾崎に対峙する決断をします。
敏腕ながらも彼が刑事の職に対して諦めのような言葉を発した、そのあたりで既に尾崎もブルースと対決することを決していたのかもしれません。

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父親と運命の再会を果たすデュークの静かな苦悩

2014-10-22 21:39:08 | 日テレプラス日誌
先ほどメールチェックをしていて・・・。
私と同じように散財されたあるお方から「お詫び」メールが(^_^;)
竹林監督の使用台本、実はその業者さんにもう一冊あったのですが、注文した後に売り切れを確認。
一点ものなのでこれも「縁」と思い、特に気にしていなかったのですが...いやぁ・・こちらこそ恐縮です<(_ _)>
実は、私の悪い癖で、残り物を掻っ攫うというまるでハイエナ(多奈川の人々ではないですが。。。)のようなところがございまして、様子を見て一気に(決して「行くゼ!」に人ではなく。。。)行動に出るという性分で・・・。
これは一生治らないでしょうね・・・その割には腰は鉄人刑事(決して、各所轄を渡り歩くわけではなく・・・)のごとくなのですが。

なんか最近、自分がどんどん八坂署の亀さんに似てきたように思えて仕方ないけぶでございます。

さて、明日の日テレプラス・デューク編ですが、
デュークがとうとう実の父親と再会します。


第672話 60.11.29 再会の時(デューク)

セミレギュラー:北村和夫
         渥美国泰

ゲスト:内田稔
 石森武雄 草薙良一
 小杉勇二 藤江リカ
 小瀬朗 上野綾子 有馬光貴 植田真実 

脚本:小川英 尾西兼一
監督:山本迪夫

捕まえたコソ泥の盗品の中から、デュークは見覚えのある懐中時計を発見した。
それはデュークの失踪中の実父・公明のものに間違いなかった。
公明は経営していた会社を放り出すようにして10年前に行方不明になっていた。
デュークがその懐中時計を盗ったアパートを訪ねると、その部屋の男は相手が刑事だと判ると、いきなりライフルを撃って逃走、部屋の中からはキャバレーやレストランのチェーン店を展開している浅田という男の写真が沢山あったが、どうやら部屋の住民・氷室はその浅田を狙う殺し屋らしい。
その氷室がなぜ公明の時計を持っていたのか・・・。
その後、氷室の部屋を張り込んでいたマイコンの前に、公明らしい人物がやってきて、慌てて逃げかえる姿が目撃された。
公明は氷室の殺し屋稼業にかかわりがあるのか・・・。
捜査の結果、公明の居場所が判明し、デュークは公明と10年ぶりに再会した。
公明は女の世話になり体や頭を自動的に洗ってくれる機械などの発明に夢中になっていた。
公明は氷室は知り合いであることは認めたものの、アパートを訪れたことは否定し、公明への疑惑は増幅していくが・・・。

裕福ながらも家庭に暗い影が感じられていたデュークのその暗い部分が明らかになる話。
懐中時計がきっかけで、父親の行方が判ったデュークでしたが、その父が殺し屋とどのように関係しているのか・・・冷静さを装うデュークも流石に内心は穏やかではなく、疑惑に疑惑を重ねることになります。
この作品は金田賢一さんの意見が結構反映されており、父親役の北村さんは金田さんの希望で、懐中時計は金田さん自前のものだったそうで、デューク役に真摯に取り組んでおられた証しの一作になっております。

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プライドと恐怖のせめぎ合いにストイックに捜査にあたるトシさん

2014-10-21 23:19:01 | 日テレプラス日誌
さて久々に、明日の日テレプラス・デューク登場編は、

第671話 60.11.15 野獣 (トシさん)

ゲスト:河原崎次郎
 久富惟晴
 原口剛 佐藤晟也
 曽根信次 金山禎彦 依田英助 広森信吾 大島光幸

脚本:柏原寛司 小川英
監督:高瀬昌弘

巡回中の酒井巡査が何者かに殺され拳銃を奪われた。
酒井は絞殺された上、自らの拳銃で心臓を撃ち抜かれており、犯人の残忍さにトシさんたちは怒りに震えた。
残された指紋から犯人は3日前に刑務所から出てきたばかりの宮崎と判明。
間もなくトシさんは宮崎の昔馴染みが経営するビリヤード場で至近距離に宮崎を追い詰めるが、宮崎の不敵に笑い拳銃を向ける。拳銃を向け合いにらみ合いになった末、トシさんは引き金を引けず、宮崎の銃弾がトシさんの足を貫き、そのまま逃走してしまう。
さらに宮崎は銃砲店を急襲しショットガンを奪って逃亡、トシさんは宮崎を追い詰めながら宮崎の気迫に負け隙を見せてしまったことを痛く後悔した。
その翌朝、不動産会社社長・小松の車がショットガンで狙われた。
しかしなぜか狙われたことを否定する小松に不審を感じたトシさんは小松に張り付く。
小松は6年前に前社長が宮崎に襲われ半身不随となり、代わりに社長に就任した男だったため、殺しを請け負った宮崎が出所して小松に金を払わないばかりか、殺そうとしたために復讐鬼と化したという推理ができた。
しかし、またもや宮崎の犯行と思われる殺しが発生した・・・。

いつもはタフなトシさんが、今回の不敵な輩・宮崎の不気味さと残忍さに、ベテランだからこそ怯んでしまい、負傷しながらもその自分の弱さを打ち消すためにストイックに捜査や取り調べを敢行する姿を描きます。
それを薄々感じながら、トシさんのサポートをバランスよくこなすデュークも見どころです。
このあたりからハードな作品を散見することができるようになり、見ごたえがある硬派な物語が堪能できます。

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マイコンがトシさんを撃った!

2014-09-24 06:03:54 | 日テレプラス日誌
ちょっと遅くなりましたが、
本日の日テレプラス・デューク登場編は、

第664話 60.09.20 マイコンがトシさんを撃った! (マイコン・トシさん・山さん)

セミレギュラー:草薙幸二郎

ゲスト:南城竜也
 正司歌江
 河合絃司 秋間登
 滝川昌良 小野泰次郎 瀬下和久 西川敬三郎 美津井祐子 円城寺衛 麻ミナ 野村信次 三宅悦子 山本あやせ 若山雅弘 大島あみ

脚本:小川英 富岡恵美子
監督:鈴木一平

走行中のポルシェが何者かに狙撃され、現場を通りかかったマイコンの車と危うく衝突しそうになった。
狙われたのは土地成金の息子・中田で、そのことを知ったトシさんの顔色が変わった。
実は中田は4年前に、身重の人妻をひき逃げし死亡させた事件の重要容疑者だったが、トシさんの必死の捜査もむなしく、証拠不十分で釈放していた。
トシさんは、状況から中田を狙撃したのは、身重の妻を殺された竹内と断定したものの、彼の行方はわからなかった。
トシさんは事情聴取を終えて帰宅する中田をガードするため、マイコンと共に尾行することにした。
夜、中田を尾行する車の中で、トシさんはマイコンに拳銃を使わないよう厳命、だが突然中田の車は狙撃され外に逃げ出す。
トシさんは中田をガードするようにマイコンに言い残し、竹内と思われる男の潜む闇に消えていった。
緊張が続く中、竹内は再度発砲、マイコンは恐怖のあまりトシさんの注意も忘れ、近づいてきた人影に向かって発砲してしまった。
その人影は実はトシさんであり、重傷を負わせてしまう。
翌日、マイコンはボスに辞表を提出したが、ボスは処分を保留。
しかしその場の雰囲気に居たたまれなくなったマイコンは一係部屋を飛び出した。
そんなマイコンに山さんはトシさんの手帳を渡し、トシさんの執念の捜査の記録を目の当たりにさせる。
マイコンはトシさんの捜査を引き継ぎ、4年前の事件を再捜査することを決意する・・・・。


#659と同時撮影された野球雨傘作品がやっと陽の目を見た形になったため、デュークは登場しません。
さらに、一係メンバーの明らかな誤射、それも同じメンバーを撃つという、太陽史上屈指の問題作にもなっており、ドライな作風が多い後期~末期作の中でも、かなり異質な存在になっています。
そもそも刑事も人間であるという精神が奥底にある太陽フォーマットとしては、あり得る方向性なのですが、真っ正直に不祥事を描かれるというのも当時かなりショッキングな中身で、その当事者であるマイコンの窮地をこれもまた熱く描かれています。
また、周囲の動揺も描かれ、それがまた考えさせることだったり、太陽ファンとしてはある意味目撃して乗り越える「壁」というような作品かもしれません。

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にせもの出現の山さん、ほのかなロマンス?

2014-09-17 03:59:50 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・デューク登場編は、

第662話 60.09.06 制服よさらば (山さん)

セミレギュラー:町田博子 小椋基広

ゲスト:神山繁
 田村奈己
 本山可久子 
相原巨典 石田登星 小川隆市 松井範雄 井上倫宏 潘恵子 佐々木敏 牧野芳久 速水香穂 羽吹正吾 松永忍 山本由美子 金海明美 長塚美登 石原聡 桂俊明 戸塚孝 大島光幸

脚本:金子裕 小川英
監督:高瀬昌弘

警察官の制服を着た男に現金輸送車が襲われ、ガードマンが重傷を負う事件が発生、事態を重く見た山さんたちは、現職警官を含む警察中途退職者らを中心に捜査を開始した。
それから間もなくして山さんのもとに城北署時代の同僚・坂本が訪れた。
坂本は10年ほど前、犯人を逮捕する際に同僚を殺され、自分も負傷したことで、家族の意見を取り入れて退職していた。
山さんと坂本は名刺交換をしながら、坂本は家族のことを聞かれると、何故か表情を曇らせ、そそくさと帰って行った。
しばらくして山さんは今回の事件の被害者のガードマンを病院に尋ねたが、すでに七曲署の山村刑事に事情聴取を受けていた。
目撃者の証言を総合すると、山さんの名を騙ったのは坂本であると判断したが、なぜ坂本か今回の事件を調べ廻っているのか。
もしかすると、坂本は事件に関わっているのか?
山さんは早速坂本の経営する会社を訪れるが、坂本は不在でさらに借金取りが押しかけて来ていて経営は左前らしい。
さらに坂本の制服が事件に使用された疑いから、坂本宅を捜索するが、制服は見つからなかった。
その後の調べから、制服は坂本の息子の剛が持ち出したものと判明する、坂本は剛が事件に関係していると疑い、独自に捜査を続けていた。
それからしばらくして、山さんは坂本を官命詐称で連行し取り調べる。
坂本は心ならずも刑事を辞めたことが心の痛手になり、苦労して始めた事業も行き詰まり、離婚までする羽目になり、制服を自らの勲章のように執着することが膨らんでしまい、今回の事件を聞きつけ、自分の制服が使われたと思い込んでしまったキライがあったようだったが・・・。

山さんの過去話としては、古い設定の部分も採用しながら、新味を取り入れ、山さんファンとしてはちょっと見逃せない話になっています。冒頭での同期の昇任祝賀会出席「御歴々」の中に山さんが「無役」という諸行無常さというか・・・そういうところあったと思ったら、いきなり未亡人とのちょっと艶っぽいやり取りなど・・・今回が最初で最後というのがちょっと残念な感じがします。
そして肝心な坂本元刑事。
久々に山さんを「ヤマ」と呼ぶ人物の登場です。
敏腕らしさと、家族との板挟みと、太陽ではトシさんのような感じですが、山さんにしてももしかすると一瞬自分自身が坂本と同じ立場だったら、と感じた部分はあったかもしれません。
金子さんの脚本なので、一連のトシさん主演編のわだちを踏んでいる感じがありますが、山さんの人間性を改めて浮き彫りにした意欲作だとも思います。

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ブルースを暴力刑事と決めつける女性保険調査員の真意は・・・

2014-08-29 06:53:46 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・マイコン登場編は、

第659話 60.08.16 夏の光 (ブルース)

ゲスト:山内絵美子
 早坂直家
 秋野陽介 久保忠郎 河田清志 高橋知佳 飯田テル子 高市好行 原田亜紀 成瀬慶洋

脚本:小川英 尾西兼一
監督:鈴木一平

三人組の強盗が散弾銃を持って銀行に押し入り、ガードマンを射殺したうえ現金を奪って車で逃走した。
ブルースとマイコンが車を発見し追跡したが、犯人は仲間の一人・菊池を置き去りにして逃走した。
菊池は必死になって逃走、ブルースはビル屋上まで追い詰めたが、ブルースの静止を聞かず菊池は隣のビルに飛び移ろうとして失敗し転落死した。
その後の調べで後の二人は前科者の伏見・森本であることが判明した。
翌日、ブルースは保険調査員の加奈子の訪問を受けた。
実は、死亡した菊池には8千万もの保険に加入していたが、支払を渋る保険会社が調査の為、彼女を派遣したものだった。
加奈子は、菊池がブルースに追い詰められて自殺したのではないかと、ブルースを暴力刑事呼ばわりして、彼女は執拗にブルースを尾行し「証拠」を得ようと常に狙うようになった。
しばらくして、逃走中の伏見たちが警官を射殺したうえ車を奪って逃走、間もなくブルースたちとの間で撃ち合いになり、ブルースのマグナムが火を噴き車は大破、運転していた森本は死亡、伏見はその場から逃走してしまった。
その一部始終を目撃した加奈子はブルースの強引なやり方にさらに反感を持ち、敵意をむき出しにした捜査妨害をし始めた。
たまりかねたブルースは加奈子の家を訪れ、捜査妨害をしないよう頼んだが、加奈子は拒否、しかし、加奈子の一人娘はブルースになついてしまい、加奈子を困惑させる。
その様子を観察し続けていた男がいた・・・。

ラガー殉職前後のナイター放送の調整の為に生まれた二作のうちの一作。この頃の編成は、デューク登場の日程もあって記者会見ギリギリまで調整を行っていたようであります。この作品は一説によると#658として放送される予定だったようで、それでもラガー殉職に冒頭で触れていることから、かなりのドタバタ劇的なものが裏ではあったのかなぁ・・・と想像できます。もう一作は問題作「マイコンがトシさんを撃った!」。この二作、結構気合の入っていた感じがあります。
OPも本作のみのOA版で、#658までのものをベースと、新作をミックスし、ボスの歩きはNGバージョンを差し替えるという荒業ですが、珍品です。

本作は三月の「走れブルース」以来のブルース単独主演編、それまではすっかり垢抜けた感じになっていたブルースに野性味が戻ります(^_^;)、それと同時に久々にブルース自体にスポットを当て、様々な彼の顔を観ることができたというので、個人的には好きな作品です。四月以後はどちらかというと、現場復帰したラガーやマイコンに活躍を譲っていた感じがあったので、ここにきてブルアクション全開という感じでしょうか。
のっけからフルスロットルですが(^_^;)

自動車事業部諸兄には、ラガーと共に引退したセリカGT-TRの後釜のカムリが気になるところですが、当時「あまりアクションには向いていない」というFFカムリがあそこまでできるということに目を丸くしたものです(^_^;)
でも、考えてみると・・・覆面車なのにムーンルーフ装備の一係車両の多さ、そして、それを活用するメンバー。あまり他の刑事ドラマでは見かけない光景かも(^_^;)

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