「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

サンテレビ太陽放送5/29=ジーパン・シンコ、その愛と成長と死・・・・・

2022-05-29 07:06:13 | 放送予定

さて、5/29のサンテレビ・太陽放送。
言わずもがな、ジーパン殉職編。
ただ、有名すぎる被弾から臨終シーンのみではなく、冒頭からのジーパン成長への苦悩をとっくりとご覧いただきたいです。たられば論となりますが、このまま何事もなくジーパンがシンコと結婚し成長していたら・・・・・実はそれが想像するのが複雑なキャラクターでして、ある時期まではマカロニもその対象でしたが、『あいつがトラブル』で一つの回答が得られた部分があったので、ジーパンの場合は今回の「成長への苦悩」の解決とか、結婚生活とか、舅(宗さん)との関係とか、いろいろあるわけです。薄いところでは『人間の証明』の棟居あたりが一つの回答なのかなぁ・・・・中野さんやトクさんはちょっと違いますしね。

ところで、サンテレビの太陽放送は継続(!)、また#112 テキサス刑事登場が第一話として放送されるようですが、番組表によっては「テキサス編 第一話」と表記しているものがあるようです。
さて、ここでどこまで放送されるのか、#216までか、放送権利の境目である#156までか、それともスコッチ編突入か、過去の実績がある最終回まで放送するのか・・・・って、このペースで最終回まで放送となると、まだ12年以上先のこととなるのか・・・・(^_^;)

【地上波】サンテレビ・ジーパン編 最終回

5/29(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(ジーパン編 第54話)
サンテレビ1(地上波)

第111話 49.08.30 ジーパン・シンコ、その愛と死 (ジーパン・シンコ)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      柴田純
       松田優作

      内田伸子
       関根恵子

      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

                   永井久美 青木英美
セミレギュラー:ハナ肇/
           菅井きん
ゲスト:手塚しげお 
皆川妙子 石井宏明
 鳥井忍 辻義一 鹿島信哉 苅谷俊介 浅野謙次郎 森正親 西山健司

脚本:小川英
監督:山本迪夫

城西署管内で拳銃不法所持のチンピラ・会田を逮捕したジーパンたち、警らの警官に会田を引き渡す。
会田の気弱なその表情にいつになく気になったジーパンだった。
その直後、ジーパンはシンコにとうとうプロポーズし快諾を得る。
一方、会田を護送中だったパトカーの中から警官の遺体が発見され、会田が消えていた。
シンコは退職届を提出したものの、2人の結婚についてシンコの父・宗吉は刑事の女房がどんな生活を強いられるか知り抜いている為、「刑事」だからということで断固反対、誰の意見も寄せ付けなかった。
そんな中、会田を調べるジーパンは、会田が相手の婚約破棄などで自暴自棄になっていたことを知り、何となく同情してしまう。
さらに会田が警官殺しという暴挙に出たのは「暴力刑事」として名高いジーパンのせいという声も出てくる。
しかし、その件については山さんの調べで竜神会が裏で糸を引いていることがわかり、会田は利用されているのではないかと思われた。
その直後、会田はスーパー強盗を働き、ジーパンは現場に駆けつけるものの拳銃を発砲できず取り逃がしてしまう・・・・。
発砲出来なかった自分を責めるジーパンだったが、山さんはそれは間違ってはいないと諭す。
公私とも超えないとならない壁に突き当たったジーパンに、ボスは助け船を出すかのように、宗吉に淡々と今のジーパンの心境を語った。自らが成長しようと苦悩しているジーパンの成長を見守ってほしいとボスは宗吉に頼む。
そんなころ、会田の存在が危ういと感じた竜神会は、会田を「消し」にかかろうと動き出し、そのすきに会田は七曲署のジーパンのもとに助けを求める電話を入れる。
会田のもとに駆け付けたジーパンだったが、一足遅く会田は竜神会の車に拉致される。ゴリさんのサポートのもとジーパンは竜神会の車を追うが、途中ゴリさんが事故に遭いひとりで追跡、廃工場まで追い詰める。
ジーパン対竜神会の壮絶な銃撃戦が始まる。
放り出された形で一つのところに固まって恐れ戦いていた会田の表情が変わっていった。そこに一丁の拳銃が転がってきた・・・・・。


婚約、犯人への情に対しての迷い、今まで「無頼」で通してきたジーパンが全く考えていなかった部分での迷いが生じてきます。
周囲がそれを理解し、ジーパン自身がその迷いに真摯になって向き合おうとしていた矢先にありえない悲劇が起きてしまいます・・・・。
太陽第一期の終焉にハナさんも#52以来1年ぶりのご出演、石原プロの面々もゲスト出演され盛り上げます。

クライマックスの壮絶な銃撃戦、太陽では珍しい西部劇的に「バッタバッタ倒す」ものですが、これは現場で優作さんと山本監督が決めた事のようです。
その撮影が白熱し、日のあるうちに撮影が終わる予定が、すっかり陽も暮れてしまったとのこと。

作品自体は、被弾シーンの「なんじゃぁこりゃあ!!!」が有名過ぎて、本編の「ジーパンの成長への苦悩」がかき消されている感じがしますが、
太陽のみならず、他の刑事ドラマの殉職編の実際的なモデルケースになった本作を是非ご堪能ください。


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サンテレビ太陽放送5/22=己の「猟犬」を知り、シンコと危機を乗り越えるジーパン

2022-05-22 07:39:48 | 放送予定

仕事ねる仕事生活継続中のけぶでございます<(_ _)>
やっぱり身体の調子も悪いです。。。ハイ(^_^;) 相変わらず、世間と隔絶。。。。

さて、5/22のサンテレビ・太陽放送は、強盗事件に遭遇したジーパンとシンコ、少女が強盗犯の車に轢かれたことに気付かず追跡したジーパンを責めるシンコ。愕然となったジーパンにボスの叱咤で取り逃がした犯人をジーパンらしい方法で捜しますが、それがジーパンにもシンコにも生命の危険を招くことになりますが・・・・ジーパン殉職前夜のジーパンとシンコの「最高潮」を描く#110を放送。

サンテレビの太陽放送、番組表を確認してみると来週枠に「終」マークがないので、テキサス編突入か!?


【地上波】サンテレビ・ジーパン編

5/22(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(ジーパン編 第53話)
サンテレビ1(地上波)

第110話 49.08.23 走れ!猟犬-ジーパンシンコその愛.3- (ジーパン・シンコ)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      柴田純
       松田優作

      内田伸子
       関根恵子

      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

                   永井久美 青木英美
ゲスト:今井健二
 石川政五郎 福崎和宏 小高まさる 花巻五郎 関虎実(セキトラ・カーアクション)

脚本:長野洋
監督:山本迪夫

パトロール中のジーパンとシンコは銀行強盗に出くわす、犯人2人組は車で逃走した。
ジーパンは1人で犯人を追跡し一人は事故死、一人は逃走してしまう。
ゴリさんたちに合流したジーパンは犯人たちの車が銀行付近で少女を跳ね飛ばしていたことを初めて知る。
シンコに非難されたジーパンは内心それを衝撃をもって受け止めるものの、それを踏まえて事件の捜査を継続する。
そして、死んだ犯人がたむろしていた公園をキャッチした一係、ボスはジーパンを潜入させ、シンコをサポート役に指名するが、二人はまだギクシャクしていたが・・・・。

ジーパン殉職「前夜」の厳しい試練と危機、ジーパンとシンコが今までの愛情が一気にこの危機を乗り越えたことで燃え上がるという、殉職編とセットで必ず見たい名編です。
既にジーパン自身はジーンズを脱ぎ捨て、白いサファリスーツに身を包んでいますが・・・・。

刑事として邁進一途だったジーパンの目前で起きる事故。
犯人追跡の中で関係の無い幼い命が失われてしまったことへの、ジーパンの贖罪は、ストイックに事件を解決する方向へ。
事件の黒幕を暴くために潜入捜査を試みますが、次第に雲行きが怪しくなってきた中で、シンコまでその渦中に飛び込んできますが・・・。
こう言ったらちょっと違うかもしれませんが、
ジーパンとシンコのカップルは太陽史上でも実に生々しい組み合わせでした。
リアルなカップル然と云う訳ではなく、何と言うか「激愛」というか。
劇的ではあるけれども、芝居臭いわけではないところは、優作さんと関根(高橋)さんの演技の懐の深さを感じます。


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サンテレビ太陽放送5/15=山さんの危険なシンパシー

2022-05-15 07:27:02 | 放送予定

GWは全身の倦怠感と闘い腰痛養生に費やし寝たきりとなり、GW明けからはまた「仕事ねる仕事」(メシはセーコーマート)の日々を過ごしているけぶでございます<(_ _)>
眼精疲労がまた爆発していますので、スマホやPCを観る時間も少なくなっており、あぁ・・・世間から隔離された気分、、、

さて、5/15のサンテレビ・太陽放送は、ジーパンの目前で強盗犯に拉致され消えた山さん。山さんたちの行方を必死に捜索する藤堂チームだったが、山さんがなぜ簡単に拉致られたかの理由が判明したとき、山さんが自らを賭けた危険な決断をしたとわかる・・・・いつもの山さんらしくないストイックなスイッチが入った時の「危機編」。今回は血液を抜き取られる生命の危機。
水谷豊さん最終ゲスト編でもある#109を放送。

あぁ・・・ジーパンの任期があとわずかか・・・・。


【地上波】サンテレビ・ジーパン編

5/15(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(ジーパン編 第52話)
サンテレビ1(地上波)

第109話 49.08.16 俺の血をとれ! (山さん)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      柴田純
       松田優作

      内田伸子
       関根恵子(欠場)

      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

                   永井久美 青木英美
ゲスト:水谷豊
横光勝彦
 綾川香 吉田未来 
小沢直平 松尾文人 竹田将二 菅原慎予 尾崎八重

脚本:小川英 朝倉千筆
監督:山本迪夫

明け方、宝石店に女一人を含む3人組の短銃強盗が押し入り、一億二千万円相当の宝石が強奪された。
偶然その付近を歩いていた山さんとジーパン、ジーパンがちょっと離れた間に山さんは宝石強盗一味に遭遇する。
その一人の若者の顔に山さんは見覚えがあった。
山さんは隙を突かれ殴られ拉致、その現場にジーパンが駆け付け、その若者に向かって発砲、被弾する。
しかし、一味は若者と山さんもとろも逃走してしまう。
いつもは慎重派の山さんがなぜ!?
逃走中の犯人車はとうとう白バイに見つかったが、一味は山さんに拳銃を突きつけふたたび逃走したが、白バイ警官は隙を見て小型発信器を車に仕掛けることに成功した。
そんな時、長さんが山さんが探していたという「サブ」という傷害事件を起こした前歴のある若者の事を思い出す。
サブの怪我は手術が必要であり、憔悴しきっていた。
一味は車を乗り換えたが、山さんは乗り捨てた方の車の屋根に「セフ」と指で書き残した。
その「セフ」が意味するものは何か、一係の刑事たちは首をひねった・・・・・。


山さんが感情移入すると命まで投げ出す勢いだという、典型的な例です。
若者=サブが失血していく中、山さんは自分の血を提供、山さん自身の生命の危機を迎えます。

ゲストはメインに太陽ゲストとしては最後となる水谷豊さん。

山さんの生命の危機というのは、考えてみるとあまり無いんですよね。
シリーズ構成も敢えてそういう事態を避けているという感じもあって、だからこそ山さんには「慎重派」という印象が強いですが、
山さんもごくまれに、まるでツボを突かれたかのように危険へ突進する場合もあり、本作もそのツボがハマってしまった事件だったと。

豊さん最後のゲスト出演で、その若者と山さんとの「関係」がキーワードになってきますが・・・。

それにしても、無尽蔵に山さんはその若者の為に血を採られるわけで、あわや失血死。
そういう突然思いっきった事をする危うさは実は山さんの魅力だったりします。


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サンテレビ太陽放送5/8=ボスの最もやるせない事件

2022-05-08 11:57:16 | 放送予定

すみません・・・・寝過ごしてました・・・・<(_ _)>


さて、5/8のサンテレビ・太陽放送は、ボスの出身大学「後輩」でバスケット部に所属しているカップル、既に婚約までしていたものの、女性の方の父親が麻薬売買に手を染めていた・・・・。後輩が関係する事件に、あくまでも刑事として捜査するボスと、カップルの悲劇を描く#108を放送。


【地上波】サンテレビ・ジーパン編

5/8(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(ジーパン編 第51話)
サンテレビ1(地上波)

第108話 49.08.09 地獄の中の愛 (ボス)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      柴田純
       松田優作

      内田伸子
       関根恵子(欠場)

      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

                   永井久美 青木英美
ゲスト:田口計
 谷岡行二 菅本烈子
 五藤雅博 青沼三郎
 粕谷正治 吉中正一 山尾範彦

脚本:播磨幸治
監督:木下亮

麻薬中毒の少年が、オートバイの暴走事故で死亡した。ボスは、麻薬を扱う戸川を徹底的マークするよう一係に指示。
戸川を尾行した長さんと殿下は、戸川がゴルフ場で若い女性連れの中年の紳士が取引らしき動きをした為、紳士もマークしたところ、男は貿易会社の社長・津森泰造であることが判った。
ボスは津森の名前を聞いて顔を曇らせる。
若い女性の方は津森の娘で城南大生の恵で、さらに取引らしき動きをした時に受け渡されてマッチ箱からヘロインが検出され容疑は確定的になる。
ボスは自らの母校である城南大学に赴き、バスケットボール部の後輩、キャプテンの北沢良と会う。彼は恵と婚約を交わしており、ボスはその仲人を頼まれていた。
ボスは、良に「恵はお前だけが頼りだ」と厳しい顔つきでいうものの、良は何の事なのか解らなかった。さらに仲人の件も断ってしまう。
自分の懇意にしている後輩たちを巻き込んでいるこの事件にボスは悩みながら、本格的に捜査が開始させた。戸川と津森の取引に張り付いたものの、津森は逃げ、戸川は大金の入ったアタッシュケースごと拘束したものの、肝心の麻薬は津森を見つけ調べたものの出てこなかった・・・・。

太陽史上でも不幸話ランキングでは上位に入る勢いのやるせなさが残る作品です。
ボスの後輩が絡み、自分の父が犯した「犯罪」を自らの身でさらけ出そうとする娘の姿は壮絶です。
それに、いままで幸福だったカップルがどん底に陥れられるのも辛いところですが・・・・。
城南大学バスケット部員はアクション系常連俳優さんの巣窟という見どころもありまして(^_^;)
吉中正一(六)さんはどう見ても大学生には見えない・・・(困


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サンテレビ太陽放送5/1=殿下が交通事故!?当り屋の兄と盲目の妹の悲劇

2022-05-01 09:40:28 | 放送予定

GWも半分仕事なけぶでございます<(_ _)>
疲労回復が精いっぱいですね・・・・(^_^;)

さて、5/1のサンテレビ・太陽放送は、#106は永久欠番、#107は殿下が覆面車ではねそこなった男には盲目の妹がいた・・・・身体を張って妹の眼の手術の為に金を作ろうとした男の末路、果たして妹の眼は回復するのか・・・・。
最初は殿下受難編と思いきや、やはり殿下の「悲恋」ぽさを醸し出しながら、不幸な兄妹と殿下の関わりを描いていきます。

ところで、一応#106について。
(放送されません)第106話 49.07.26 着陸地点なし!(山さん)臼井正明 石川博 島田茂 灰地順☆永久欠番   
一応ストーリー的には掴んだんですが、簡単に言ってしまうと今でも見ようと思えば観ることができる予告編通りだと思います。
岡田P氏が示唆した「差別」「実銃の使用」に関しては、私が読みとる限りではどうもないようですが。
セスナの逃避行という部分での航空法の問題があったかもしれないとか、実際の映像に「差別」「実銃の使用」があったのか不明ですが、
この作品だけ、どうも欠番理由がはっきりしません。
ちなみに、#106はどうも#109と併撮だったようで、両方とも山さん主演でセスナが登場。通常は新人刑事以外あまり考えられない同キャラクター主演併撮ですが、奇跡的にうまくまとめて撮影できたものと思います。


【地上波】サンテレビ・ジーパン編

5/1(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(ジーパン編 第50話)
サンテレビ1(地上波)

第107話 49.08.02 光のなかを歩め (殿下)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      柴田純
       松田優作

      内田伸子
       関根恵子(欠場)

      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

                   永井久美 青木英美
ゲスト:柏木由紀子
 柴田侊彦
 中井啓輔
 片山滉 橋本恵美子 金井進二

脚本:柏倉敏之
監督:木下亮

深夜、殿下の運転する覆面車の前に、突然男が飛び込んできて倒れた。相手はパチンコ屋の店員・大坪修治で、彼の怪我はかすり傷程度で済んだが、彼は島の信号無視を主張した。
病院へ運ばれた大坪は、無断で退院。殿下は大坪のアパートを訪ねて目の不自由な妹の由紀に会う。由紀によると修治は近く会社から目の手術費用を借りてくれることになっているという。
やがて交通事故の目撃者が現れ、殿下に過失が無かったことが証明され、修治は補償金稼ぎの当たり屋だったことを認めたが、殿下は由紀に同情して、無罪放免ということになった。
ところが、あるスーパー・マーケットで強盗殺人事件が発生、現場付近に捨てられていたタバコの吸殻から修治が一味の仲間だと割れた。
やがて由紀のもとに修治から手術費用が工面できたとの連絡が入ったが、由紀は兄に自首させようと思って出かけたが・・・・。


「もっとも優しい刑事・殿下」の基礎は市川森一さん脚本の「刑事の指に小鳥が・・・」が基なのですが、恋人・麻江が登場してから、事件関係者に同情していく殿下像というのがボチボチ出てきて、この作品含めたあたりからそれが加速していった感じがあります。
非常に甘い感じではありますが、それが太陽の一つの魅力として確立していきますが、今回はこの頃復活しつつあった殿下の惚れっぽさも加味されて、本作はほろ苦い仕上がりになっています。
それに冒頭では刑事としては窮地に落とされる「人身事故」(結果的には当たり屋の仕業)を扱っており、殿下自身も不運に見舞われる部分もあり、殿下にはつきものの「兄妹」というキーワードもあったりして、この比較的早い段階から殿下主演編の王道を踏んだ作品になっていると思います。

しかし、柏木さんの盲目で健気な女性像はなかなか良いです。

 


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