「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

諸々雑記+サンテレビ太陽放送2/19=仕事への情熱をぶつけ合うテキサスと女性カメラマン

2023-02-19 08:00:18 | 放送予定

週一休日継続中のけぶでございます<(_ _)>
とにかく眠いなぁ。。。。

上野山功一さんや三谷昇さんのご逝去の知らせをきき。
上野山さんはもみあげが長くニヒルな悪役が印象的ですが、役柄とは相反して素顔は活発で気さくな方だったと聞いています。太陽では冷徹な悪役が多かったですね。
三谷さんは太陽では後期からのご出演で、刑事から怪しい古着屋まで。唯一無二の個性でした。
お二人とも、他作品でよくお顔を拝見する方だし、昭和のドラマを中心に観ている身としては、本当に寂しい限りです。
ご冥福をお祈り申し上げます・・・。


ところで、息抜きツイッター。

大川俊道さんのツイッターが愉し。
『ジャングル』って、多分『あぶない刑事』の後番組(日曜9時)向けに大元は企画されたと今でも思っています。キャストも太陽OBを抜いた形にすればに日9的な感じになりそうだし。
あの枠、『誇りの報酬』もあぶ刑事もMAX半年の放送計画が1年に延長されたわけですし、誇りの方は何となく延長しそうだなぁという気配はしていましたが、あぶ刑事は当初はあまりハネる要素を感じられなくて、これは半年で終わるなぁ・・・と思っていたら、年明け過ぎたあたりから、刑事モノに興味がない層からも番組の話題が出たりしてびっくりしたものです。
太陽の後番組という「レッテル」が、『ジャングル』の本来のスペックを覆い隠しているような・・・・。

ワープ。
#524・・・商品化欠番作品なので、本来であればビデオ化されてもおかしくなかったと思う、ラガーのカリっと青春+ビターな話なのですが、ナーコのワープに気が付いたのは、ファミ劇の再放送プリ放送時のこと。時間経過をカットしたとしても、「お酒くさぁあい」から、あの汚い文字のラブレター届けまでのタイミングがおかしい(^_^;)
1982年はその他にも#498で、ロッキーが乗ったまま姿を消したクラウンがいつの間にか署に戻っていたりなど。。。ブルッツと恐怖があったりして。


息抜き国会図書館デジタル。
1974年の職安広報。
#91にて、伊東さんの矢部が職安に行って時間切れというくだりに「そんな対応はしない」と岡田P氏に抗議したとか。(おことわりのお知らせも要求)
ただ、その抗議は聞き入れられ、今後の参考するとのこと、ただしお知らせ無しという結果となったという。
どう対応したかというのは書いてありませんでしたが、おそらく、事情が分かれば云々ということなのだと思います。(捜査協力扱いという公務ということで)


さて、2/19サンテレビ・太陽放送は、
あることが切っ掛けでテキサスは洋子という新進カメラマンに「密着取材」を強引に受けることになる。付き纏う洋子に閉口気味のテキサスだったが、とうとう決定的瞬間をとらえるチャンスが訪れるが、テキサスは腹部を刺されてしまう・・・・・。
川口晶さんが意欲満々でありながら倫理的に苦悩するカメラマンを好演、テキサスは負けじと「プロ」としての人間の姿勢を自らの行動で示す#145を放送。

もう登戸のダイエーもないのか・・・・。

順「確かに俺たちはプロとして失格かもしれない。泣きわめいている戦争被災児がいたら、君はやっぱりシャッターを押すよりも先にパンや服をあげるだろう。
・・・でも、いいんじゃないかなぁそれで。そういうキャメラマンもいて。俺はいいと思うよ。」
洋子「!」
順「俺もやっと腹決まった。プロとしてたとえ半人前でもそれが俺の正直な気持ちならそれでいい。それでデカクビになるならそれでいい。もうそれを恥ずかしいと思うのはやめようってね。」


【地上波】サンテレビ・テキサス編

2/19(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第33話)
サンテレビ1(地上波)

第145話 50.04.25 決定的瞬間 (テキサス)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

ゲスト:川口晶
 関根世津子
 中村俊男 沖正夫
 湊俊一 和田達也 片山智博 志村信行 新倉文男
 田中清一 市川憲光 謙昭則 近藤晃彦 野口すみえ

脚本:杉村のぼる 小川英

監督:竹林進

郊外の少年院から脱走者が出て、1人は保護されたが、6人の行方はつかめない。
少年とはいっても体や腕力は大人並みの連中。七曲署も全員警戒態勢につき、その中で一人を追いつめて逮捕するが、その時の乱闘の模様がフリーの女性カメラマン・田島洋子に撮影されて新聞に出た。
洋子はこれで力量が認められ、連作「刑事」を撮るのだと意気込んでテキサスを追い回し、他の刑事からも持て余される。
しかし、脱走少年のリーダーをテキサスたちが追いつめたとき、哀願する少年の姿を洋子が執拗に撮り続けたため、テキサスが怒ってフィルムを抜き取ってしまう・・・・・。

新進の女性報道キャメラマンに「密着」されるテキサスが見せる仕事への誇り。
その直向きな姿に感銘して行く女性キャメラマンとの交流を描くわけですが、一瞬ゆるやかな空気の中で急に訪れる悲劇をテキサスも女性キャメラマンも想像していなかったと思いますが、そこでキャメラマンの本来持っていた本当の直向きさを見せるというのがミソなのかなぁ・・・と思います。
結局はこの二人、似たもの同士で単にその直向きさのベクトルの行き先が多少違っただけだったのですが、演じる川口晶さんの名演でただ軽い娘では終わらない深いものを残してくれるという、私の好きな作品の一つです。 

テキサスにしてもキャメラマンの洋子にしても、お互い仕事は駆け出し状態。
そんな二人の仕事への姿勢は似たところがあるし、対立する部分があってもそれは逆の立場に立てば恐らく同じ行動をとるというか理解できる面があるからこそ、反発すると思いきや磁石のようにくっ付く。
でも、観れば観るほどあの二人は似ている・・・頑固だし(^_^;)
テキサスのガールフレンド遍歴はここから始まるわけですが、似たも同士の分サバサバした関係になっています。
多分本件が終わって、洋子が田舎へ戻った後も交流は続いたのではないかと。

殉職までにケガが多いテキサスですが、今回は腹部を刺される重傷を負います。
タイプが同じ系統のロッキーもケガが多かったですが、二人とも手術後の回復が早いのも同じ(^_^;)
そのテキサスを刺した脱走少年の伊藤には中村ブン氏。
この人は#50もそうでしたが、独特な演技で「あったまきちゃったなぁ!」です(^_^;)
まあ、山さんお得意の時計トリックはある意味単純ですが、有効です。


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諸々雑記+サンテレビ太陽放送2/12=山さん「捜査網」窮地に!

2023-02-12 08:45:23 | 放送予定

最近、集中力に欠けるけぶでございます<(_ _)>
なんだかなぁ・・・。

ところで、息抜きツイッター。

銀座の三愛ビルも取り壊されるとか・・・・1963年竣工、七曲署屋上でとうとう解体工事がはじまった佐藤ビルと同じ年代です。太陽としては三菱電機のショールームが入っていた関係から、ロケ地として、番組開始当初からイヴェント会場としても使用された、馴染み深いところ・・・小職としては外観はみたことがありますが、中には入ることがなかったですね・・・。

スコッチのお下がり・・・・
ロッキーのトルーパー6インチ使用開始は#465から。
ヒゲ銃はどんどん出世、4インチから6インチへ・・・タイミングは双子が生まれた直後ですから、おそらくロッキーにハクをつけようという意図的なものがあったものと。
スコッチのお下がりといえば、吉野巡査やスニーカーのスーツ(前期スコッチより)、ゲスト使用(後期降板後)など、確かに幅広い。

息抜き国会図書館デジタル。
電電公社の営業マン「手記」。
プッシュホン電話が1969年に登場したものの、なかなかセールスが伸びず、『特別機動捜査隊』に1974年に導入、それでもなかなか状態で、とうとう太陽に1975年10月に導入。(実は#167から)ボン=プッシュホンの印象が強い(^_^;)ですが、これも電電公社の営業マンが口説き落としたのだとか。太陽の「宣伝効果」絶大だったようで、このあたり売れ始めたそうです。
ところで宣伝というとスポンサー。
スポンサーと広告代理店の関係は以下の通り。(1981年より)
三菱電機 180秒 博報堂
江崎グリコ 60秒 電通 →1985年1月より正式にアシックスへ
資生堂 60秒 博報堂
久保田鉄工 60秒 第一広告→#718を以て降板、PART2当初はフリー、1月より小林製薬で電通。
江崎グリコ枠はグリコ・森永事件でCM差し控えなどあって、降板はもっと早かった印象があったのですが、年内いっぱいだったんだ。

太陽のオフィシャル出版物、累計で48万部・・・・!
そりゃ、手に入りやすいわけだ。


さて、2/12サンテレビ・太陽放送は、
山さんの懇意にしていた居酒屋の主人、タレコミ屋でもあったが、「深追い」し過ぎて殺されてしまう・・・・主人の妻からの批判が止まらず、署長からも、そして当のタレコミ屋連中からソッポを向かれ、さすがに山さんも精神的に追い詰められていくが・・・・。
山さんの「武器」であるタレコミ屋との関係が危機を迎え、困惑しながらなんとか解決の糸口を見つけようと苦しみます。ゲストに吉行和子さんを迎えた#144を放送。
(町田にあったおばけマンションがクライマックスの舞台)

山村「今日はタバコを勧めた相手にみんな断られましたよ・・・脆いもんですな、人間どうしの付き合いなんて・・・」
山村「私はね、彼らを金で飼ってるつもりはなかった。私の小遣いを割いて渡せる金額なんて、たかが知れてますからね。」
山村「しかし、こう見事にフられてみると・・・・もしかしたら私のやりかたは・・・やはり間違っていなんじゃないかと。」
藤堂「山さん・・・・あんたの愚痴、初めて聴いたヨ。」
山村「愚痴?」
藤堂「確かに、タレコミ屋を遣うことは捜査としては邪道かもしれん。だけどなぁ、俺たちの仕事がきれいごとばかりじゃやっていけねぇんだ。ドロ沼ん中這いずり廻っている連中を引っ張りだすためには、俺たちも泥まみれにならなくちゃ、やってけねぇんだよ。」
山村「!」
藤堂「連中が抱いている正義なんてものは、あんたの心に描いているものよりもっとちっぽけなものかもしれん。一度こういうことが起これば、たちまち吹っ飛んじまうような頼りないものだ。」
藤堂「山さん、この事件のホシはどんなことをしても挙げなきゃならん・・・・そのちっぽけな正義のためにもな。」

ボスをただの電話番だと云う諸氏にぜひ声に出して読んでほしいセリフです。
ウラを知り尽くしている山さんを間違いなく上回っている気迫は、やっぱりボスが「非情」になれることに尽きます。
今回も長野洋さんの脚本。ボス描写が的確です。


【地上波】サンテレビ・テキサス編

2/12(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第32話)
サンテレビ1(地上波)

第144話 50.04.18 タレ込み屋 (山さん)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

セミレギュラー:平田昭彦

ゲスト:吉行和子
 日野道夫
 杉江広太郎 加藤小夜子
 城山順子 当銀長太郎 粕谷正治
 池田生二 左古雅美 中村潤子 晴海勇三
 
脚本:長野洋

監督:児玉進

山さんのところにタレコミ屋のロクさんが情報を持ってきた。
全国指名手配中の殺人容疑者宇田川が舞い戻って街のホテルに泊まっているというのだ。
しかし相手は若い女を連れて一泊しただけで、すぐいなくなっていた。
翌日、ロクさんは死体で発見された・・・背後から45口径の拳銃で撃った腕前は並大抵のものではない。西山署長はこの事件でタレコミ屋を使うことを禁じ、ロクさんの女房である加代は、事件の原因が山村にあるとして憎悪した。
ところが意外にもロクさん殺しの真犯人と称してチンピラが自首してくる。だが山さんはこのチンピラが何も知らない身代わりであることを見抜き、巧みな尋問で黒幕が暴力団幹部の佐竹であることを吐かせてしまう・・・・。

山さんとしたらタレコミ屋は家族同然なので、その彼らが山さんの為の情報収集の為に殺されるということになったら・・・というのが実現してしまったのが本作。
「男の斗い」の場合はタレコミ屋本人が悪事に加担していた為殺されたので似て非なるわけですが、どちらにせよ山さんにとっては身を切られる思いを強いられるわけですが。
山さんとタレコミ屋の関係は単に小遣い目当てではなく、山さんの人柄に惚れているから危険な目に遭ってもタレコミ稼業を続けていると言うのが解る作品ですし、だからこそ殺人犯に静かにですが怒りが爆発する山さんの心情が切なく伝わってくる作品です。

山さんは家族に縁の薄い人だったように見えますが、それでも学生時代には母親が健在で、東京には伯父がおり、奥さんがいます。
ただ、伯父さんとはあまりそりが合わないようなので、上京してからの生活というのは孤独そのものだったのかもしれません。
その孤独を紛らわすのに街の雑踏に紛れ、そのうち裏社会に精通するようになったというのは、多分山さん自身がそういう部分に足を踏み入れそうになったか、または世話になったかなのかと思います。一係や高子と出会うまでの本当に唯一の家族だったと言っても言い過ぎではないかもしれません。
なので、今回の事件は山さんとしては家族を亡くしたという部分が大きかったのと、その街の人々にソッポを向けられたというショックとで、ボスの前では珍しく弱音を吐きますが・・・ボスと山さんは相棒同士でありながら実はライバル同士という側面もあって、お互いに尊重しあうのと同時に一線を引いている部分もある。
ただ、山さんにしてみれば我がままを通してくれるボスの存在も大きいし、ぶつけどころもボスだったり。

山さんにとってはボスの下というのは本当にパラダイスのような世界ということになるのでは・・・。


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サンテレビ太陽放送2/5=殿下の彷徨える記憶は戻るのか?

2023-02-05 09:38:39 | 放送予定

恐怖の大魔王第2弾との闘いを始めたけぶでございます<(_ _)>
太陽仲間のしげさん、入院手術。
・・・いやぁ・・・他人事ではない。。。

ところで、息抜きにツイッター。
大川俊道さんが、今年から本格的ツイッターを始められて、ちょうど東映チャンネル『ベイシティコップ』開始。なかなかナイスなタイミング。
なんか最近、この時代の作品を観ているとあぶ刑事含めて何となくむず痒いというか、甘酸っぱいというか・・・。
青春の記憶。。。<自爆

もう一つ息抜きに国立国会図書館の利用者登録。(運転免許証などの身分証明画像が必要です。)https://dl.ndl.go.jp/ja/
デジタルデータ、かなり閲覧できるようになって、太陽関係の資料もオフィシャルなものはまだ直接図書館へ行かないと閲覧できないものが多数ですが、太陽開始当時のいくつかの記事とか、他雑誌で安本キャメラマンの寄稿とか、#111近辺の関根恵子さんの密着記事(同時にジーパン殉職シーンの見慣れないスチールも発見)などを観ることができます。しかし、タレント名鑑の初号からの3冊が見られるのは凄い。若き露口さんの写真が美しいぞ・・・・!
ところで、特捜隊の初代長さんである、佐原広二さんのプロフも発見、昭和5年広島生まれで立教大の水泳選手、佐野周二さん宅に寄宿していてそれが縁で東映第一回ニューフェイスに合格と。
他にもいろいろあるのですが、じっくり楽しんで行こうと思います。


さて、2/5サンテレビ・太陽放送は、
殿下の知り合いが殺され、殿下自身も負傷、さらに殿下は記憶を失ってしまう・・・・自分が誰であるかもわからない殿下は自分を取り戻すべく立ち上がるものの、犯人の魔手は殿下にそれとなく近づいていた・・・・。
やはり長いこと不運が続いた殿下が、今度は記憶喪失、うっすらとした記憶をたどって事件の事どころか、自分の事を思い出そう奔走する#143を放送。

藤堂「どうだ・・・傷は痛むか?・・・・・どうしたんだ?島・・・俺がわからないのか?殿下。」
島「・・・デ・ン・カ・・・それが僕の名前ですか・・・?」

【地上波】サンテレビ・テキサス編

2/5(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第31話)
サンテレビ1(地上波)

第143話 50.04.11 霧の旅 (殿下)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

ゲスト:大門正明
 朝倉一
 石井宏明 泉芙美子 福田真知子 千葉宏和 鳥井忍 山田太郎 丘広樹 マエダ・オートクラブ

脚本:柏倉敏之 小川英

監督:児玉進

殿下はあるよる覚せい剤の売人をしていた宮沢から情報を聞くことになって喫茶店「ラ・メール」に出向いた。この店のマークは図案化された青い帆である。だが宮沢は喫茶店に現れず、ある駐車場を指定してきた。
殿下が駆けつけたとき、宮沢は射殺され、犯人は死体を運び出そうとしていた。
顔を見られた犯人は車で殿下を撥ね殺そう突っ込んでくるが、殿下は頭に負傷して気絶、危うく生命は助かった。
ボスが病院に駆けつけた時、殿下は完全に過去の記憶を失い、自分の事も仲間の顔も思い出せない状況に陥っていた。
殿下の足取りがわからないまま、一係の一同は手がかりを求めて苦しむ。
しばらくして、マンホールから宮沢の死体が発見され、駐車場の血痕と一致した為、殿下が殺人を目撃した結果殺されかけたことがつかめる。
そんなある日、殿下の病室に学生時代の剣道部の友人・矢代となのる人物が見舞いに現れたが、殿下は全く思い出せないでいた。
矢代が帰った後、別名で小さな花束が届けられるが、山さんはその中に時限爆弾が仕掛けられているのを発見、危うく難を逃れる。
これで殿下の記憶が重要な鍵であるkとが益々はっきりした。
殿下は病室に閉め切りのテキサスとヒマにまかせて将棋を指すうち、駒の形で何かを思い出す。
それは「ラ・メール」の青い帆のマークだった。
殿下は自らの記憶を取り戻そうと、病室を抜け出し街に彷徨い出る。
その頃、一係には殿下の親友である矢代と名乗る男が訪ねてきた。
だが、それは先日病院に見舞いに来た男とは全くの別人だった・・・・。

殿下受難編の中でも特異や様相を示す作品。
殿下の記憶喪失もさることながら、大門正明氏が殺し屋という意外性と、まさに殿下の頭の中のような彷徨うような作風。
自分の事を知ろうと奮起する殿下と、素の殿下が味わえる逸品であると思います。
また、山さんも今回はサポートにまわり、サスペンス色を強める一助になっています。
しかし、この作品からでしょうか、刑事モノで「記憶喪失」がメジャーになっていったのは(^_^;)


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