「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送予定 2016.11.29号

2016-11-29 07:13:41 | 放送予定
 さて、向う一週間の太陽放送です。
偶然にも、地域によっては一時復帰作がこの一週間で2作観ることができるという機会になっています。

ファミ劇は通常通り放送。
HD初放送分は、ブルースの犯人射殺を巡り、犯人説得役だったラガーは説得は成功したものと主張、若手2人の対立が起きてしまう#592と、暴走族殺人事件にその暴走族グループと面識のある西多摩署に転勤したジプシーが参加、ボギーらと捜査を共にする#593を放送。

テレ玉・テキサス&ボン編、とちぎテレビ・テキサス&ボン編はお休みです。
チバテレ・ボン&ロッキー編は、七曲署と山田署管内で発生した殺人事件は同一犯?助っ人に山田署に転勤したスコッチが捜査に加わるものの、ロッキーの拳銃恐怖症が再発していた・・・・ロッキーの病を克服させようと、さり気なく振る舞いながらも熱く接するスコッチを描く#274を放送。


【CS】

▼ファミ劇HDリマスタ 初放送 ブルース登場編

第592話 59.03.02 空白0.5秒 (ラガー・ブルース)根岸明美 氏家修 根本律子 加藤武


金融会社に江口という若い男が拳銃を持って押し入り、若い女子社員・由美を人質にとり立て籠もった。
説得に乗り出したラガー、江口に銃口を向けられたままあれこれと話しかけるラガー。
一方、店の向かいのビルから、ブルースが万が一の為にライフルで江口に照準を定めていた。
苛立つ江口の説得の決め手になる母親の春江が店の外に到着、それも効を奏してか江口の銃口がガクンと下がった。
ラガーが江口に歩み寄ろうとした時、思わず後ろを振り返った瞬間、ピシリと窓に穴が開き、江口が倒れた。
ブルースがライフルを発砲した・・・春江は息子の名前を絶叫、現場は騒然となった。
状況が状況なだけにブルースの発砲の適否を巡って査問委員会が開かれることになった。
ブルースの主張はラガーが振り返った時に江口が拳銃をラガーに向けて発射しようとしたという。
だがラガーは自分の説得が効き江口が銃口を下げたままだと信じている。
ラガーが後ろを見た「空白0.5秒」が争点になった。
唯一の証人である由美は、関わり合いになるのが嫌なのか、「わからない」の一点張り。
間もなく本庁で査問委員会が開かれた。
ブルースは江口が歯を食いしばって右腕に力を込めたのを見たので撃ったと主張、ラガーは言いづらさを押さえながら江口の銃口は自分には向いていなかったと主張したが・・・・。

当時は結構ライトな作品や活劇が多かった中で、急にこの話が突っ込まれたのは身が引き締まった印象が残っています。
ブルースが射殺という新人刑事の「通過点」もあり、かつ一係・被害者・関係者の対立という、太陽ではあまり描かなかった題材かもしれません。
それ故に各人の葛藤が生えます。
無論、一番葛藤するのは説得が効いたと信じるラガーなのですが。
さらに射殺された犯人の裏事情とかが、なんとも切なさを増長させます。
ゲストも豪華で、被害者の母親を演じるのあればこの人しかいないような根岸さん、そして太陽には約7年ぶりにゲスト出演の加藤さんなど、ゲストも充実しています。


第593話 59.03.09 ジプシー再び (ボギー・ジプシー)中帆登美 浜田寅彦 崎津隆介

暴走族・チェリーのリーダー・石田がアパートの部屋を荒らされ殺された。
どうやらチェリーでは大物政治家・一条を恐喝しており、その一条の手となるある名目上商事会社の暴力団が動いたらしい。
一係ではチェリーのメンバーから事情を訊くことにしたが、一筋縄でいく連中ではない。さらにチェリーを調べていたところ、「女リーダー」が存在していたことが判り、その線から西多摩署に転勤したジプシーが関係を持っている可能性が強まり、ボギーたちはジプシーと再会、事情を訊いたところ、過去に何度か接触しており、捜査に協力するという。
その矢先、一条の娘・真弓がチェリーに誘拐されかかる。
ジプシーは真弓のガードを買って出た。
しかし、ジプシーのガード方法は真弓のお供という感じでいかにも恋人風なため、ブルースから反感を食らう。
その頃、チェリーの幹部・大沢が襲われ重体に陥った。
そして、双方の動きから、いよいよ決着をつけるべく最後の取引が行われるらしいことが判る。
その日ジプシーは、真弓と共にプールで泳いでいたが、そこから真弓はいつの間にか消え・・・・。

ボギー殉職前段階のイヴェント的な作品、三田村さんとしては世良さんへの太陽餞別的なご出演だったと思いますが、制作側としてはゆくゆくは「復活」という部分も含んでいたのかもしれません。世良さんの後任としては一説では後のデュークが考えられていたという説があり、ボギーはヨーロッパで散り・・・というタイミングだったそうですが、その説から考えると、実際にはかなり早まってしまったことになります。
もしかすると、三田村さんに世良さんの後任として復活という構想もあったかもしれません。

ほぼ1年ぶりに再登場したジプシー、七曲署では、無言実行のクール刑事→頑固だがチームバランス取り肝刑事という変遷があっての転勤でしたが、今回は「マイペースなものの核心を突いている敏腕刑事」という感じにやはり変化しています。
妄想話ですが、もしジプシーの復帰がボギーとの交代で叶っていたら、これから主演ドラマの関係で太陽主演編が少なくなるラガーの分も考えると、かなり活躍できたのではないかと思うと少々残念ですが・・・まだ当時は秀継続中でしたから、ジプシー現役時の「殺人的掛け持ちスケジュール」は難しかったものと・・・(^_^;)

久々に登場の男・吉野と共にお楽しみを・・・。
というより、三田村さん=ジプシーファン(カワセミ&ミワカン)へのサービス的な話でもあったりして・・・(^_^;)


12/2(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#590 怪盗107号
ファミリー劇場HD(CS)

12/2(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#591 ボギーの妹?
ファミリー劇場HD(CS)

12/2(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#592 空白0.5秒
ファミリー劇場HD(CS)

12/2(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#593 ジプシー再び
ファミリー劇場HD(CS)



【地上波】


▼テレ玉 テキサス&ボン編

残念ながら、お休みです。



▼チバテレ・ボン&ロッキー編

第274話 52.10.28 帰ってきたスコッチ刑事 (ロッキー・スコッチ)遠藤征滋 中田博久 佐々木一哲


ゴリさんとロッキーたちは銀行強盗犯を激しい銃撃戦の末逮捕、ロッキーはかつての「拳銃恐怖症」など無かったかの如く活躍した。
それに間髪入れず、白昼の雑踏で拳銃を使った殺人事件が発生するが、犯人の動機が掴めない。
捜査を開始したロッキーは、山田署へ転勤したスコッチと出会う。
事情を説明するため一係刑事部屋へ久々に赴いたスコッチは、山田署管内で起こった暴力団員の殺人事件の捜査をしていたという。
その時、犯行に使われた拳銃のライフルマークの照合結果を持ってきたゴリさんからスコッチの事件と同一の拳銃であることを聞いたボスは、スコッチを「助っ人」として迎え入れ合同捜査を行うことにし、ロッキーとコンビを組ませる。
早速暴力団廻りを行うスコッチとロッキーだったが、今までの温和な感じのスコッチが暴力団員を目前にすると冷静かつ殺気を見せるのにロッキーは驚いてしまう。
その二人にボスから警官が撃たれたとの急報があり、現場に駆け付けた2人は・・・。

スコッチが7か月ぶりに七曲署に帰ってきた特別編。
今回は助っ人としての参加ながら、同じ拳銃に対してのトラウマを持つロッキーとコンビを組んで捜査に当たります。
ロッキーの「拳銃恐怖症」再発ということになりますが、得体の知れない犯人への恐怖心が引き金になったことは否めず、これは後に「左ききのラガー」でも扱われます。
ということで、今回は「拳銃」というよりも「得体の知れない者への」恐怖心がテーマになっています。
二つの恐怖をトラウマとして背負い込むことにも成りかねなかったロッキーが、スコッチというトラウマ克服の先輩が自分を曝け出すことによって、憂き目に遭わなかったという事になります。
よって、スコッチはロッキーの恩人という事になります。
これは、今後の二人の関係を決定づけるもので、スコッチが死ぬまでロッキーが彼に従順であった「理由」という位置付けであるため、スコッチ及びロッキーの各ファン諸氏には外すことができない作品であります。

かつ、当時一方にあった「スコッチ復活を願う」ファンへのサービスともいえる、なかなか粋な作品でもあります。
(というか、スコッチの歴史の中で一番明るい滝さん)



▼とちぎテレビ・テキサス&ボン編

残念ながら、お休みです。







12/2(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第264話 #274 帰ってきたスコッチ刑事

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驚き含み・・・

2016-11-28 23:10:56 | 浮気心
さて、浮気心です<何が。。。


BS11『大都会PARTII』
あっという間に、明日終了。
カルーセル麻紀さんがバスジャック犯という、なかなかトリッキーな配役で終了、130セドリックSpecial6もボロボロになりながら最終話にも登場、そしてトク・ジン・今日子さん・山元かっちょさんとはお別れです・・・。
水曜日からは次郎にトラの登場と相成りますが、トクさんが居ないのは寂しい。。。

『相棒』
初動はちょっと弱いなぁ・・・インパクトが無いなぁ・・・と思っていたら、徐々にエンジンがかかってきた感じがあります。
出産後初の安達祐実さんをゲストに迎えたり、次回は鶴田真由さんの女検事登場、おまけにTV版と映画版の光彦対決(^_^;)
結構楽しみになってきました。

『特別機動捜査隊』

「ある夜の出来ごと」は前評判以上に凄い作品というか、映画の方が向いている脚本だったように思います。
この当時はバスジャックなんてまだ海外の出来事でしたし、題材としては早い採用でしたが(『三十六人の乗客』はありましたが)、籠城ものとしては太陽でも既に#36で作品化されていたので、珍しいものではないですが、如何せん、クライマックスの囚われの身だったバスの乗客たちが「犯人惨殺」。この当時も昔も今も、テレビドラマとしてはかなり尖ったものです。
確かに、犯人に対してバスの乗客が同情する部分は皆無だったので、有り得る成り行きとは思えど、他作品であればここまでは描かなかったでしょうし、止め役である畑さんも体調不良の身体でリンチされ、最後は一発逆転するものの乗客たちの暴挙を止められず自らも凶器になるであろう石を握りしめていたという、なかなか凄い内容でした。

ところで、倉岡刑事も復活傾向の水木刑事にすっかり居場所を奪われた感じでフェードアウトするようですし、高倉班ではもっちゃんの代わりと思われる日高刑事が登場。北海道民にはお馴染みの日高晤郎さんの若き日です。
いや、実はどんな感じで登場するか楽しみでしたが、初登場回からいきなりファッションスーツにサングラス着用という、それまでの特捜隊の刑事には見られなかった(それに下っ端刑事)風貌と、ノリの良さ(笠原刑事とタイをはる・・・というかスナック「ローズか!」が二人でシンクロ)という、なかなかの曲者。
クレジットピンになった鷲見刑事や、散髪で爽やかさが増した片桐刑事という、特捜隊の伝統的刑事像とは対極な感じです。
ただし、これも高倉主任が登場する後数回の登場であるようなので、ある意味残念ではありますが。

さて、この時期は太陽も特捜隊も両方出演しているゲストが多いですが、太陽中毒としては#627「17歳心中」の井岡文世さんの体当たり演技に度肝を抜かされました。(いや、参りました。)
井岡さんとしては良子役で初登場したあたりがデビューのようで、その後1974年春までは他作品でも出演されていますが、1975年以後はどうも太陽しか出演されていなかったようです。但し確認できる最後の出演は『半七捕物帳』(七代目尾上菊五郎氏版)で1979年。この作品はレギュラーに辰平さんが出演しており、もしかするとその繋がりでのご出演だったのかもしれません。


『ジャングル』

最近の例の事件、そして毎週観ている火野正平さんのせい(^_^;)で、八坂署が観たくなり、一気観・・・・。
いや、久々に面白かったです。
確かに「興行的」には失敗作かもしれませんが、時間帯が違ったり太陽の後番組では無かったら、こんな扱いにはならなかったんじゃないかと残念に思う番組です。

個人的には、嫌いなキャラクターが一人もいないですし、ある意味「戦犯」になってしまった若手も、味が出過ぎている中堅からベテラン陣も、無論杉戸課長も、あんばいがいい。ただしその代り強烈に引っ張る個性が無い部分は否定できないところではありますが、それも八坂署の味です。
(無論、和さんもカンさんもカメさんも好きです。)
ただ、負傷する確率は各人高いですが(^_^;)
カメさんも撃たれたり殴られたり・・・・。

ところで、八坂署の「青明寮」、今回の視聴で気が付いたのですが、太陽常連の三菱関連施設の寮だと思われる建物。
それに、らせん階段アパートも登場したり、ロケ地的には太陽を引き継いでいる感じです。

それから・・・・覆面車の白いスープラですが、にわかに太陽からスピンオフした車両だと最近噂になっていますが(^_^;)
八坂署の車両はタルガトップでリヤスポイラーが付いた別物だったりします。

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キレのあるアクションと、変則的危機編ながらほっこり。

2016-11-27 17:54:04 | ファミ劇日誌
大泉洋氏が週刊現代の「テレビを見たくなる俳優ベスト100」 第1位を獲得。
岡田元P氏が「いまの若い俳優の芝居は見よう見まねでやっているだけだから、みんな同じで面白くない。でも、彼の場合は、ちゃんと自分で考えて演技しているように思えます。」と絶賛。

確かに大泉氏も見よう見まねな部分はあるのですが(^_^;)、独特な感性で消化しているところが大きいので、独自の世界を切り拡げられているところが評価されているんだと思います。
もし、太陽が現在でも続いていてキャスティングされても、しっかり順応できたのではないかと思うほど、器用ですから。

と、ちょっと前に、STVの局アナとフラフープ対決していた人物の評価です(^_^;)


話題がそれましたが、ファミ劇の方。

12月の放送は#599までです。
ということで、年内にボギーとはお別れという運びになります。
ファミ劇の放送は年末に年始がこうやって交代劇に当たる確率が高いので、現在のロス時季になっていますが、
今回は新メンバー登用が無いので、一層寂しいかもしれません・・・。


さて、ファミ劇日誌を。



第590話 怪盗107号

志穂美さんじゃないと演じられない役であるのと同時に、相手役がドックじゃないと成り立たない部分があり、軽快さとシリアスな部分を持ち合わせた、後期らしい作品じゃないかと思います。
脚本の金子さんはご自身も担当している『キャッツアイ』を意識して書かれたのは想像に難しくないですが、単独で志穂美さん主演の連続ドラマでも十分耐えられる設定であったため、総合的にかなり豪華な印象を残しています。
ノンクレですがJACも参加しているようですし、アクションも見どころ満点。

ただ、この作品を制作するのにあたって、結構特別な力が働いたのではないかと想像してしまいます。
志穂美さんといえば当時は東映や角川作品が主な活躍ステージだったので、考えられるとすれば日テレ関係のラインか、それとも『姿三四郎』出演時の脈が・・・と考えるほど、出演は意外な事でした。

このあたりからブルースも自我を出してくるようになりますし(^_^;)

第591話 ボギーの妹?

確か、この放送の頃はまだ世良さんが降板することは知らなかったと思いますが、この作品の主題のひとつが、ボギーの過去事件からの遺恨であったり、変則的危機一髪な物語に、太陽好例である殉職直前の危機編の「スパイス」を感じたのは事実で、季節のタイミング的に違うかなぁ・・・と思いながら観ていたものです。

話的にはグッとくるものがあったり、ボギー自体の私生活を垣間見られたり、なによりもボギーと洋子のカップルがベストであったり、川田さんの熱演も目をひいたり、名作と言ってもいい作品じゃないかと思います。

普通、こういう「遺恨的」作品は「監禁」とか「リンチ」が付きまとい殺伐としてしまいますが、この作品は「あぁ・・・そういう方向もあるよね」的な感動をおぼえた部分もあったりして・・・(^_^;)

それに、高瀬監督が川田さんの事を気に入るのも理解できる、変にアイドルしていないながらも、しっかりツボは掴んでいるし、かつ普通っぽい自然な感じが、なかなか出せるものではないですから、太陽アイドルとしては出色の人物だったと思います。

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溜めていたファミ劇日誌、1984年突入

2016-11-27 09:31:40 | ファミ劇日誌
養生中のけぶでございます<(_ _)>
久しぶりにクタクタです。。。。

更にその状態で大全集の締め切りを大幅に超えて寄稿してしまったので、もしかすると今回はボツになるかもしれません<(_ _)>
なにしろ、書く引き金を引く力がなく、やっと発射できるかという状態(^_^;)

そういえば、11月14日の「ZIP」で最終回が紹介されたようで、エンケンさんが出演していたことがツイッターで話題に。
犯人役、見せてあげればよかったのに(^_^;)

で、ファミ劇日誌もため込んでしまいましたが。。。
ところで、ファミ劇のリマスター版は1984年放送分に突入しました。
どうも、ボギーと別れなければならない匂いがしてくる時期・・・
寂しい・・・


#584 盗聴

「盗聴」という微妙な行為と云ったらいいのか、というかもうちょっと前の刑事モノであれば、違法であるもののここまでシビアに描かれていなかったので、かなり新鮮な感じはしました。
知識と機械さえあれば、盗聴は簡単にできるような情勢になったのはこの頃からかもしれません。
それに恐喝自体のやり口も実行犯は表に出ない恰好ですから、狡猾でもありました。
その恐喝男が西岡徳馬さんが演じているのですが、出演頻度的にはこの頃はそれなりの実績でしたが、やはりまだまだ悪役時代。
星正人さんが大人しい役柄なのには違和感がありました・・・・というのもやっぱり城西署のトラの印象が強烈に残っていた時期(再放送がこの前後であった記憶があります)なので。
この作品の主役は情熱派で純情派でもあるラガーが一番適任でもあり、ボギーのアシストも心地いい感じで、太陽らしい作品ではありますが、しかしソアラに突然なぜダイバーシティアンテナを付けようと思ったのか(^_^;)

ところでこの作品、初放送時はどうしてこの作品が年始皮切りに放送されたのか疑問でした。
派手目な作品、珍作、ボス主演作が歴代並んでいるわけですが・・・・ひょっとすると#590「怪盗107号」が何らかの問題で順延になったのかもしれません。#590もタイミング的にはちょっと不思議な時期の放送だったので(^_^;)
計画段階までは新春放送、撮影に取り掛かってから順延という感じじゃないでしょうか。


#585 ボギー名推理

ボギー版「刑事・コロンボ」
もしかすると、ボギーの延命が無かったなら、実現しなかった話かもしれません。
確かに自白だけだから、裁判になると弱い面もあるかもしれませんが、ボギーの執念が顕著に現れている好例でもあり、いつもは「格闘シーン」でその執念を表すのですが、今回はボギーメモ推理とチャリンカーいっつあん。
そして今回は刑事として成長した部分として「心理戦」に持ち込んでおり、山さんも顔負け状態。

正直、もうちょっとこの手の作品が観たかったです。

この頃、ボギーもすっかりオシャレ者の看板が定着し(登場初期のように、ネクタイで汗やよだれを拭くことが無くなった)、そういう意味でも成長を見せているので、こういう「落ち着いたボギーの活躍」をもっと観たかったです。

個人的にはこの作品が年始を飾ったほうが相応しかったような・・・
ゲストも深水さんだし(^_^;)


#586 生と死の賭け

ブルースとしては、ちょっと節目的な話。
居候していた豪邸を出て、ハートマーク付きの表札へ・・・あの表札、作品ごとに微妙に違う感じがするので、その度に渡瀬さんが書いていたのでしょうか(^_^;)
そんなことは何より、野瀬さんが久々ゲストで2面性のある凶悪犯を演じるのと、ブルースとの対比(似た様な生い立ち)、マグナムの使用如何など、何気なのですがブルース本人にクローズアップしている面がありながら、壮絶なカーアクションを魅せるというオマケもあります。
犯人像はミステリアスな面を残したかったのか、あまり深くは掘り下げられていませんが、殺伐としたハード編としては出色だったと思います。

ところで、この作品から派手なカーアクションが続きます。
(というか、マエダ・オートクラブ所有者と思われる車両のバーゲン処分の始まり、今回は赤いセリカ)

井川「ボス!ボス~ゥ?」
ちょっとツボでして(^_^;)


#587 殺人広告

ベテラン刑事主演作は歳を重ねる度に自分自身に響いてくる作品が多く、本作もそれに当てはまります。
刑事バカのトシさんですら、家族が分断して転職を考え、迷い・苦しむのが描かれています。
スッポンファン諸兄姉にはちょっと辛い部類の作品かもしれませんが、そのトシさんのまるで写し鏡のような平泉さん演じる失業サラリーマンの悲哀、・・・・トシさんじゃなくても、日本酒をあおりたくなります。
ただ、その中で良かったのが、由利との和解。
あれだけ父親に無関心を装っていた彼女が、ここまで来るとは思わなかったので。
それに「青春のテーマ」にバックのトシさん格闘も見逃せません。

今回のカーアクション、2話連続ケンメリ破壊ですが、HTから横転時はセダンにすり替わっています。
というか、横転させなくてもいいシーンではあるのですが(^_^;)


#588 夏子という女

この時季の「女」シリーズは、しっとりしていて良いです。
それに、マミーが刑事らしい貫禄を兼ね備えてきたのも良いです。
マミーと夏子は、ある意味いままで修羅場を切り抜けてきたという意味では似たもの同士ですし、カラッとした性格のマミーだからこそ、一方で自分自身を押し殺して懸命に生きる夏子を放置できなかったのではないかと。

とにもかくにも、片桐夕子さんの熱演が素晴らしいですし、
マミーと友達になって、幸せになってくれよなぁ・・・と、思ってしまうキャラクターでもあり、
それが、この話の肝でもある気がします。


第589話 共謀

お互いの利益だけで結びついている夫婦の「共謀」、トリック・工作、それぞれ状況証拠だけなので、最後は自白、今回は物的証拠が発見されたので良かったですが、なかなか立件するのは難しい事件だったように思います。
だからこその山さんの出番だったわけですが、
田島夫婦、あれだけ開けっ広げにするのであれば、佐枝子を殺さなくても良かったのに・・・とは思いつつも、
いろんな意味で「メンツ」が田島夫婦のすべてだったと思うと、恐ろしくなります。

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太陽放送予定 2016.11.24号

2016-11-24 06:54:17 | 放送予定
 やはり、なかなか記事が書けないけぶでございます<(_ _)>
スランプ継続中、おそらく季節の変わり目がちょっと堪えられないのかもしれません。

何とかせねば・・・。


 さて、向う一週間の太陽放送です。

ファミ劇は通常通り放送。
HD初放送分は、スペシャルゲストの志穂美悦子さんが名画専門の怪盗に扮し、ドックとひょんなことから手に入れてしまった麻薬を奪われた組織と対決する#590と、行方不明になったボギー、彼を殺そうとしたのにもかかわらず、記憶喪失のボギーを兄として自室へ迎え入れた少女の真意は・・・#591を放送。

テレ玉・テキサス&ボン編は、藤堂一家で自分が役に立っているのかどうか疑心暗鬼なボンが遭遇した「逃がし屋」組織に、自ら囮として潜入するボンに生命の危機が・・・#172を放送。
チバテレ・ボン&ロッキー編は、脱獄犯が自分を逮捕したベテラン刑事を襲撃し拳銃を奪う。冤罪による逆恨みか?脱獄犯を追うことになったボスの葛藤とロッキーの初めての危機を描く♯273を放送。
とちぎテレビ・テキサス&ボン編はお休みです。

【CS】

▼ファミ劇HDリマスタ 初放送 ブルース登場編

第590話 59.02.17 怪盗107号 (ドック)志穂美悦子/田中明夫 中庸助


七曲署では、竜神会と貿易会社社長・陳との麻薬取引の情報を得、取引現場である陳の会社・大王貿易の周囲を固めた。
ところが、社長室に陳たちや竜神会の面々が入った時、窓から逃げていく人影があった。金庫に隠していた名画が放り出され、金庫の麻薬が持ち去られていた。
これには、陳たちも一係の刑事たちも唖然とするしかなく、結局は麻薬取引の証拠が無いため、陳たちを逮捕することが出来ず、一係はビルから逃げた人影の行方を追った。
現場の状況と手口から名画専門の怪盗107号ではないかという事になったが、107号については正体不明であり手がかりはない。
しかし、ドックが大王貿易のそばに107号が用意したと思われるバイクを目撃しており、そのバイクに見覚えがあった。
それは行きつけの歯科医でよく見かけるバイクで、それを思い出したドックは早速歯科医に向かいバイクの持ち主である歯科衛生士の松本景子に接近する。さらに彼女の正体を調べた結果、景子の夫は美術商で、ニセ物を掴まされ多額の借金を苦に家族で無理心中、その生き残りであること、さらに景子が優秀な体操選手だったことなどが判明、景子と107号の人物像にダブるところが多い為、ドックは景子が107号であると確信した。
だが、状況証拠のみで逮捕することもできず、ドックは景子をマークし続けた。
そうしているうちに、麻薬を取り返そうとする竜神会の魔の手が景子に近づいてきて・・・・。

ボギー降板を控え、降板編前の「お祭り状態」にシフトする切っ掛けの作品。
スペシャルゲストに志穂美さんを迎え、当時この人しかできなかったであろう「怪盗107号」を心・体共熱演する、東映とも角川とも一味違う志穂美さんの魅力が生かされる作品になっていると思います。
その怪盗を追うドックにしてもドックらしいライトな対応で、まるで友人関係のような雰囲気を醸し出しながら、軽快な作品に一助します。
アクション満載で、さらに「ルパン三世」などを手掛けている金子さんの脚本、そして小川さんの太陽らしさをミックスした、なんとも豪華な作品になっています。

しかし、諸兄姉もそうだったと思いますが、志穂美さんが太陽にご出演というのは驚きました。
そういう驚きも加味されて、お祭り心が拡張されたというか・・・でもまだ当時はボギー降板は知らなかったような記憶が・・・・(^_^;)


第591話 59.02.24 ボギーの妹? (ボギー)川田あつ子 桐原史雄 中村元

ボギーを尾行する女・・・広田洋子19歳、彼女の兄は3年前、ボギーに追いつめられ海に落ちて死亡していた。
以来、彼女はボギーの事を「人殺し」として呪詛し、その日は機会を見てボギーを殺そうと尾行していた。
だが、ボギーが洋子の目の前でトラックに接触し頭を打って倒れた・・・殺そうと近づいた洋子だったが、ボギーが記憶喪失に陥っているのを見て心が変わり、自分のアパートに連れて帰り介抱、気付いたボギーに「あなたは私の兄」と言い聞かせる。
一方、一係ではボギーが無断欠勤しアパートにも居ないため捜索を開始、恨みを持つものの手に堕ちたことも考えられた。
ボギーの方は洋子と生活、ヤクザだから表に出ないようにと洋子に言われ、ひっそりと暮らしていた。
ところがある日、ボギーはひったくりを目撃し、犯人を捕まえようと格闘しているうちに記憶を回復、洋子は自分に恨みを持つ少女であることも思い出した。ボギーは洋子の真意が知りたくて、ドックにだけは現況を報告し、洋子のアパートに戻った・・・。

ボギー大神島駐在時代の暗い過去が今・・・仮といえ微笑ましい兄妹像、洋子の極端な心変わりが今回の焦点になります。
が、だからといって暗い話にはなっていないところが太陽所以でもあり、川田さんの熱演もかなり影響しているところであります。
その川田さん、当時まだ高校生。
高瀬監督やスタッフにも気に入られたようで、リップサービスかもしれませんが「一係のマスコットになりたい」というのもあったとか。

ボギー降板はこの時期に発表されたようですが、私個人はこの作品のときは知らなかったような記憶があって、この話好きなんですが、一方で何となく変な胸騒ぎを覚えたのはありました・・・というかボギーが優しすぎる(^_^;)


11/25(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#588 夏子という女
ファミリー劇場HD(CS)

11/25(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#589 共謀
ファミリー劇場HD(CS)

11/25(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#590 怪盗107号
ファミリー劇場HD(CS)

11/25(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#591 ボギーの妹?
ファミリー劇場HD(CS)



【地上波】


▼テレ玉 テキサス&ボン編

第172話 50.10.31 俺たちの仲間 (ボン)新橋耐子 西本裕行 高橋明 苅谷俊介


一係・藤堂一家で自分は役に立っていないように思い始めたボン。
それなりに自信はあったのに、各先輩には敵わない、そんなボンを何とか奮起させようとするゴリさんの行動も「過保護」に終わってしまい、山さんの「一係は各人の流儀でやってる」の説明も、ボンを単独潜入行為に誘い、生命の危機を迎えますが・・・。
素直すぎるほどの屈託のなさで登場から愛されてきたボンが、その彼の性格ゆえに自らに危険を招いてしまう、ボンにしてみれば第二の試練なのですが、あくまでもサブタイトル通りチームワークを軸に描かれるので、周りの先輩たちの温かさと頼もしさを並行して描くことになります。(特にゴリ&テキ兄弟)
ボンは萎んだり咲いたり大変ですが、それを必死になってサポートする先輩たちも良い、太陽らしい作品です。
とは言いつつも、相手は似非「逃がし屋」という非常に危険な組織、何となくスパイ話的なエッセンスも交えながら、西本(スナフキン)氏の珍しい悪役も見どころかと。(苅谷さんの悪役はこの当時は珍しくないので(^_^;))

▼チバテレ・ボン&ロッキー編

第273話 52.10.21 逆恨み (ボス・ロッキー)金子信雄 剛達人 市東昭秀 


護送車が三人の男に襲われ、囚人の一人である上岡は散弾銃を奪い逃走した。
上岡は逮捕歴3回を数える粗暴な男だが、今回逮捕された質屋強盗については最後まで否認し続けた。
護送車襲撃の三人は単に奪った銃を使ってスリルを味わいたい為に上岡を脱走させたことが判明する。
逃走中の上岡は質屋強盗事件で自身を逮捕したベテラン刑事の尾崎を襲撃、瀕死の重傷を負わせ、さらに尾崎の拳銃を奪ってまた逃走する。
ボスは七曲署管内のひき逃げ事件の調書を読んでいて、事件の発生したタイミングや被害者が上岡の身体つきによく似ていることに気が付き、上岡の逮捕が誤認だったのではないかと考え始める。
意識を回復した尾崎に事情を訊くボス・・・・。


スコッチ転勤後久々のボス主演編。
冤罪とそのことに対してあくまでも粗暴に「仕返し」する男にボスが拳銃を向けます。
更にベテラン刑事の拘りと悲哀も描かれます。
質屋強盗事件とは直接関係がないものの、結果的に襲撃事件で関わることになり、冤罪を解き明かしてしまうボスの何とも言えなさは、ボス主演作の一種の主軸にもなっているケースです。
受難はロッキー・・・上岡に撃たれ、ボコボコにされてしまいます。。。。

ゲストの金子氏、太陽では唯一の登場ですが少々出番が少ないのが残念なところです。
この金子氏ゲスト出演から暫くはセミレギュラー含め客演が豪華になっていきます。

剛さんは二年半ぶりのゲスト出演、ボン&ロッキー編では客演が多くなります。



▼とちぎテレビ・テキサス&ボン編

残念ながら、お休みです






11/24(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「俺たちの仲間」

11/25(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第263話 #273 逆恨み

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太陽放送予定 2016.11.16号

2016-11-16 07:08:31 | 放送予定
 相変わらず、なかなか記事が書けないけぶでございます<(_ _)>
どうも、周期的なスランプに陥りそうなので、何とかなにかで奮起させないとならないところですが、どうも元々無い行動力がどんどん失われている感じです。
何とかせねば・・・。


 さて、向う一週間の太陽放送です。

ファミ劇は通常通り放送。
HD初放送分は、暴力団の情報を売ろうとした男が殺され、犯人は暴力団が雇った殺し屋であることを突き止めた一係は、その「おんな」である夏子の小料理屋にマミーを張り込ませるが・・・マミーと夏子の友情、男と女の情を描く#588と、ホステス殺人事件の容疑者に裕福な営業課長が浮かぶ、その男のアリバイに山さんは不自然さを覚える・・・夫婦の「共謀」、愛情?打算?利己?。山さんがある夫婦の犯罪を暴く#589を放送。

テレ玉・テキサス&ボン編は、奇怪な身代金要求電話で始まった女子大生誘拐事件、山さんの思い切った行動が「死体発見」で批判を受けますが・・・誘拐事件と見せかけた殺人事件を山さんが熱くかつ冷静に謎解きする#171を放送。
チバテレ・ボン&ロッキー編は、殺人事件に巻き込まれた女性をガードするロッキーは女性の暗い過去を知る。しかし、その女性自身に違和感を覚えていくロッキーは・・・・ロッキーのほろ苦いロマンス編でありながらサイコパスの要素も加えた#272を放送。
とちぎテレビ・テキサス&ボン編はお休みです。

【CS】

▼ファミ劇HDリマスタ 初放送 ブルース登場編

第588話 59.02.03 夏子という女 (マミー)片桐夕子 鹿内孝 浜田晃


新宿のビジネスホテルで元総会屋の政経リサーチ社長・板倉が射殺された。
阿多蔵は大阪の高官と暴力団・響組の癒着をネタに東京のマスコミに売ろうとして上京してきて殺されたことが判り、一係では響組の雇った殺し屋の犯行と考えた。
目撃者の証言で、犯人は女を食い物にして生きている神原らしいことを突き止め、さらに小料理屋のママ・小森夏子のヒモ同然の暮らしをしていたことが判り、マミーは夏子をマークすることになる。
ところが尾行中のアクシデントで手に怪我を負ってしまい、前を歩いていた夏子がそれに気付き声をかけてきて店に連れて帰り傷の手当をしてくれた。さらに令子の様子を見て店で働かないかと誘ってきた。令子は当惑したが、渡りに船と店を手伝うことにした。
一方、神原は板倉が所有していたネタの書いた手帳と響組幹部の指紋が付いた凶器をネタに、響組に対し殺しの報酬の他に2千万を渡すことを要求していたが、響組は神原を亡き者にしようとチンピラに襲わせたが失敗、傷を負った神原は夏子の店に逃げ込んだ・・・。

どうしようもないヤクザな男と、人好きで疑う事を知らないような夏子、なぜこの二人が繋がっているのか困惑しながら夏子をマークするマミーは、当初はあくまでも刑事として夏子を見ていたのが次第に夏子に友情を憶えていきます。
夏子には片桐夕子さん。
太陽ではストイックな役柄が多く、それらが印象に深く残る方なのですが、今回については自然体な感じがなかなかに心地いい雰囲気を出されています。
ということで、マミーと夏子の二人の舞台という感じで、寒い時期に酒のツマに観るには良い作品だと思います。

第589話 59.02.10 共謀 (山さん)寺田農 田島令子 穂積ペペ 

ドックたちは偶然にある裏通りに駐車中の車内から佐枝子というホステスの絞殺死体を発見した。
その時、その車の近くに居た車が怪しいと睨んだものの、無関係だった。
佐枝子は20歳で高校を中退して水商売に入り、現在は高級マンションに居住、男関係も派手で、さらに親しくなった相手に飽きると、関係をバラすと脅し金を強請っていたため、大勢の人間に恨みを買っていた。
山さんはその中から大東物産の営業課長・田島をマーク、佐枝子の事を気に入っている会社の重役に関係を言いつけると脅されていた。
だが、田島には事件当夜アリバイがあり、部下と自宅で麻雀を徹夜でやっており死亡推定時刻には大阪にいる妻・由紀子と長電話をしていた。
完璧なアリバイだったが、山さんはなにか不自然さを覚えた。
田島と由紀子は人もうらやむおしどり夫婦という評判だったが、服飾デザイナーの由紀子が大阪に店を出すことで対立していたという。麻雀をやっていたメンバーによると、電話の為に書斎に入った田島が由紀子と言い争う声が洩れていたという。
山さんはその声はテープレコーダーのもので、夫婦は共謀して佐枝子殺しを計画したのではないかと推理したが・・・・。

久々の山さん推理・アリバイ崩し編、最終的には焦点は田島夫婦の「愛情」に移っていきます。
ただ、この田島夫婦はステレオタイプの「仲の悪い夫婦」ではなく何を基軸に繋がっているかが本作のミソになっており、その夫婦間の打算を山さんが暴いていく格好になります。

その夫婦に寺田さんと田島さんを迎えますが、このキャスティングがハマってます。
さらにこういう大人な内容でも、息抜き的な場面も多々あり、楽しめます。
しかし、あぶ刑事の監物さんの連続出演、後で気付いてびっくりしました(^_^;)



11/18(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#586 生と死の賭け
ファミリー劇場HD(CS)

11/18(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#587 殺人広告
ファミリー劇場HD(CS)

11/18(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#588 夏子という女
ファミリー劇場HD(CS)

11/18(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#589 共謀
ファミリー劇場HD(CS)



【地上波】


▼テレ玉 テキサス&ボン編


第171話 50.10.24 暴走 (山さん)仲谷昇 柴田侊彦 戸部夕子 武岡淳一 宇田川智子 

女子大生誘拐事件が発生し、金の受け渡し時に現れた男を堂々と追い取り押さえる山さん。
当然、山さんには考えがあるわけですが・・・。
男は単に真犯人に頼まれただけで、男が指定された場所に金を置いて犯人を待つが現れず、女子大生は死体で発見される・・・。
ゴリさんにも不信感を抱かせたこの行動は当然非難を浴びてしまいます。

それ以来単独行動をとり、女子大生の周辺を洗った山さんはある事に気付く訳ですが・・・・。

「誘拐事件」の常道捜査から逸脱した山さんのいつもでは考えられない行動と、脅迫電話の気持ち悪さが際立つ作品ですが、殺されてしまった女子大生があまりにも不憫な感じで悲しい・・・(これは山さんの暴走とは関係ない意味で、女子大生がいじらしいというか・・・)

▼チバテレ・ボン&ロッキー編

第272話 52.10.14 秘密 (ロッキー)高沢順子 金井大 柳沢紀男


あるアパートの書道教室の部屋で殺人事件が発生、悲鳴を聞いて駆け付けた巡査は、既に絶命している教師とかすり傷を受けて倒れていた律子を発見した。
一係が現場検証を行った結論として、物取りの犯行ではないと判断、さらに生き残った律子が再び襲われる危険もあるため、ロッキーがガードに就く。
律子がアパートに戻ると、窓の外に怪しい人影を発見し叫ぶが、ロッキーが駆けつけたものの取り逃がしてしまう。
そのことで律子が犯人から狙われていることは確定したため、ロッキーは律子にはりついた。
その一方、一係の捜査は律子の周辺の調べを行い、律子には彼女が小学生の時に事業で失敗し失踪した父親が居ることが判る。
日が進むにつれ律子は誰かに見張られていると怯え、急にオドオドするようになってくる。
そんなある日、律子のもとに男から脅迫電話がかかってくるが・・・・。

久々にロッキーの単独主演編です。
歴代新人刑事が「避けて通れない」ほろ苦いロマンスながら、非常に悲しい結末が待っているという展開をロッキーも経験することになります。
更に、#101辺りから始まるサイコパス的な要素も含んでおり、トラウマのように記憶に残っている方も多い作品かと思います。
なので、あまり話題に上らない作品ながら、観た後の余韻は相当あったりします。

ゲストには回数は少ないながらも本作以後、太陽晩年までご出演の高沢順子さんが複雑な人間性を持つ律子を熱演されます。




▼とちぎテレビ・テキサス&ボン編

残念ながら、お休みです。






11/17(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「暴走」

11/18(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第262話 #272 秘密

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太陽放送予定 2016.11.10号

2016-11-10 07:03:13 | 放送予定
 多忙なため、なかなか記事が書けないけぶでございます<(_ _)>

 向う一週間の太陽放送です。

ファミ劇は通常通り放送。
HD初放送分は、警官の拳銃を2度も奪う連続殺人犯をブルースが追跡の末、冷凍倉庫の中に閉じこもってしまうハード編、野瀬氏の得体のしれない犯人像と壮絶なカーアクションも見どころな#586、覚せい剤絡みの殺人事件にその本丸である商事会社に再就職した平凡な中年男に食い下がるトシさん。互い中年男の悲哀と葛藤を描く#587を放送。

テレ玉・テキサス&ボン編は、殿下のおかげで更生した若者が結婚式を挙げるという。しかし、相手の女性が事件に巻き込まれて、結婚にこだわる若者まで巻き込まれて行きますが・・・・殿下の厳しさとやさしさが同時に観ることができる#170を放送。
チバテレ・ボン&ロッキー編は、元は犯人に飼われていたシェパード犬・ブラックが訓練を経て正式に警察犬に。その頃、財界の大物をシェパード犬で襲撃する事件が発生、その犬はブラックにソックリだったことから、ボンのアイデアでブラックが捜査に加わりますが・・・・囮にもなるブラックの大活躍を描く#271を放送。
とちぎテレビ・テキサス&ボン編はお休みです。

【CS】

▼ファミ劇HDリマスタ 初放送 ブルース登場編

第586話 59.01.20 生と死の賭け (ブルース)野瀬哲男 村上幹夫 吉田太門 

ブルースが間借りしていた豪邸からアパートに引っ越しした日、その真昼間に初老の巡査が殺され、拳銃を奪われた。
一係ではその拳銃の犯罪を危惧していた矢先に映画館のトイレで中年男が殺された。
翌朝には、今度はタクシー運転手が犠牲者になり、何れの使用拳銃も奪われたものと判明、犯人は財布を奪ったりはしているものの、中身は数万円程度で、金欲しさの犯行とは考えられず、かつ巡査以外の犠牲者に対するえん恨とも思えなかった。
一係は残る2発の拳銃で犯行を重ねることは間違いないとみて、24時間警戒態勢を取り犯人を捜索したが、その最中第4の犯行が・・・。
犯人は包囲網の中にいる。ブルースは犯人を発見して追跡するものの、マグナムを発砲するのを躊躇したために逃げられてしまう。
さらなる犯人の聞き込み捜索を行った結果、1週間前に拳銃を欲しがっていた男とブルースの証言で一人の男が浮かんできた。
犯人の拳銃には1発銃弾が残っている・・・しかし再び警官が襲われ犯人は新たな拳銃を手に入れたが、再びブルースが発見し、壮絶なカーチェイスの末、冷凍倉庫に追いつめるが、ブルースは大腿部を犯人に撃ち抜かれてしまう。
動けなくなったブルースは意識的に冷凍庫のドアを閉め、犯人もろとも閉じこもってしまう・・・。

ブルースが豪邸から引っ越し、新たな生活を開始しようとした矢先に起きる、犯行理由が不可解な連続殺人事件。
さらに使われた拳銃が警官のものであることから、非常警戒状態に。
その中で、その「訳の判らない」犯人をあらゆる手段で犯人を追い、最終的にはその犯人と共に過酷な状況に追い込まれます。
本来であれば、音楽のブルースをめぐってブルース自身の葛藤が準備されていた(犯人もブルース好きと思われた)ようですが、それは全てオミットされ、ブルースのアクションと激しいカーアクション等に見どころを持って行ったところがあったようですが、ウエットな部分を払拭した分、ハードアクション編ということで楽しめると思います。


第587話 59.01.27 殺人広告 (トシさん)平泉成 八木昌子 中村竜三郎

ひき逃げ事件が発生し、トシさんとラガーは現場の状況と被害者の赤城が東南アジア関係の仕事をしていて大金を蓄えていたことから、トシさんは計画的は犯行と判断し、現場から走り去ったとされる目撃者らしい中年男の割り出しにかかった。
3日後、神村という中年男が竜神会のチンピラ・富沢に刺されて死んだ。
神村の近親者の話では、彼は求人誌を持ち歩き再就職口を探していたが、3日前に蒼ざめた顔をして帰宅したという。
そのことからトシさんは、神村こそがひき逃げ事件の目撃者で、犯人は竜神会の人間に違いないと睨んだ。
実は赤城には東南アジアから覚せい剤を密輸していたらしく、それに竜神会が絡んでいたらしい。
しかし、竜神会に神村が目撃者だということがバレた理由がわからなかったが、トシさんは神村が求職中であったことと現場に求人誌などを落としていたことから、竜神会は就職口を探している中年男に狙いを定め、求人広告を出したのではないかと考えた。
そこで、神村が殺された日に持っていた新聞の求人広告から、日南商事という会社に目を付けた。
しかし、社長の南条は神村など知らないとしらばっくれるばかり、一人、入社したばかりの中年・三好が何か隠している様子で、トシさんは三好に食い下がるが・・・。

中年男の求職事情という社会性を盛り込みながら、同じ中年のトシさんの家族の状態も織り込んだ、当時のトシさんの状況をまた事件関係者の中年男とクロスさせるような作品。家族の為に何でもいいから仕事にありつくことを考える三好と、家庭再生には刑事を辞める条件を妻から提示された刑事しかできない男・トシさんの悲哀を描きます。




11/11(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#584 盗聴
ファミリー劇場HD(CS)

11/11(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#585 ボギー名推理
ファミリー劇場HD(CS)

11/11(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#586 生と死の賭け
ファミリー劇場HD(CS)

11/11(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#587 殺人広告
ファミリー劇場HD(CS)



【地上波】


▼テレ玉 テキサス&ボン編

第170話 50.10.17 再出発 (殿下)織田あきら 志摩みずえ 沢りつお

殿下を慕う元チンピラだった若者が立ち直り結婚までこぎつけた時に起きた相手の女性の不幸に、殿下とその若者との葛藤と対立が生まれて・・・。
再出発の証が結婚という拘りを持つ若者と、本当の意味での再出発を願ってやまない殿下の冷静でちょっと非情に見える行動が、観ている方には逆に若者の方に同情する感じになっていきますが・・・ラストでその辺りのモヤモヤというものは解氷すると思います。

やさしい殿下がクローズアップされていた時期に、刑事として厳しい態度をとりながら、犯罪に対してはあくまでも冷静に取り組む島の姿を描いています。
ただ、殿下の心情を思うと、ちょっと辛い作品ではありますが。




▼チバテレ・ボン&ロッキー編

第271話 52.10.07 警察犬ブラック (ボン・ブラック)西田健 小林重四郎 矢吹渡

非番のボンは久しぶりに警察犬訓練所に警察犬ジュンを訪ねた。
殊の外喜ぶジュンをよそに、半年前に警察犬として「転身」したブラックはあまり嬉しそうではなかった。
翌日、金の亡者で手段を選ばぬ財界の大物・佐竹が命を狙われるとの知らせを受け、ボンとロッキーは佐竹が出席するという株主総会の会場をマークした。
はたして、盲人を装ったサングラスをかけた男とブラックにそっくりなシェパードが現れ、佐竹を襲撃するが失敗、逃走する。
ボンはブラックを使って捜査を開始する・・・。

1977年下半期期首作品として、半年ぶりに警察犬のジュンとブラックが登場、今回の主役は捜査活動が初めて描かれるブラックがメイン。
ジュンの多才能までは追いつかないまでも、クールで冷静なブラックの活躍が堪能できます。

そしてゲストの西田健氏の氏らしい(失礼(^_^;))怪しげでストイックな殺し屋の暗躍(^_^;)も見ものです。



▼とちぎテレビ・テキサス&ボン編

残念ながら、お休みです。





11/10(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「再出発」

11/11(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第261話 #271 警察犬ブラック

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ある意味、突き抜けた作品が観たいのかもしれない・・・(^_^;)

2016-11-04 23:23:50 | 浮気心
浮気心を少し。

BS11『大都会PARTII』もグッパイ1977。
万城目氏が暴れまくりました<違

六郎ちゃん・230セドリックの登場で、すっかり後期に入ったPARTIIも犯人の狂気さ増大、トクさんのアドリブ増大(^_^;)
しかし、小池雄介さんは本当に痛そうだ・・・・。

この頃になると、130セドリック・スペシャルGLがボロボロ・・・#37で半壊するパーソナルDXの特装車より室内の制限が無いので使用頻度はかなり高かったので、もう前作初登場時のピカピカ極上車の雰囲気は皆無・・・。


『相棒』
折角、風間杜夫さんをキャスティングしたのに、なんだか2時間ドラマみたいな仕上がりになってしまったのは残念・・・。
脚本もそうですが、演出面でもちょっと疲弊している感じがします。
この際、一般プロット公募した方が面白くなるのではないかと思ってしまいました・・・・(^_^;)

『特別機動捜査隊』
どうも『相棒』を観ているより、特捜隊の方が面白い・・・。
しかし、松木部長刑事・・・同じ作品の中で「マッサン」「長さん」と呼ばれて、どういうモチベーションだったんでしょう(^_^;)
それにしてもいきなり鷲見刑事が主役級の扱い、さらに拳銃は彼だけハイパト所持。
もっちゃんももうそろそろ降板のようですが、笠原チームはその「代打」刑事に日高晤郎さんが登場して間もなく一時解散・・・。
ということで、こちらは1973年がもう少しで終わろうとしています。

終わろうとしているのに吉田義夫さんが長髪で日本刀をゴルフウェア姿で振り回し、最期は雷に撃たれて絶命するという、アナーキーな話を繰り出したり、なんとも素晴らしい。。。。

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コマサさん、逝く・・・

2016-11-03 22:36:34 | おくやみ
石原プロの元専務である小林正彦さんが10月30日にご逝去なされたことが発表されました。
80歳。

石原プロの金庫番としての役割、「興行」や「ビジネス」という部分で良い部分も悪い部分も背負って、裕次郎さんや渡さんや石原プロのブランド力を維持するのに懸命になってダンプカーのように活躍した印象が強く残っています。
他の芸能人が社長のプロダクションが次々に店じまいする中で、今でも石原プロが存在しているのはまさにコマサさんのおかげだと言っても良いのではないでしょうか。

裕次郎さんは太陽には「一出演者」という御立場だったので、表向きには石原プロの関与は無いことになっていますが、裏舞台では裕次郎さんなどのマネージメントや、企画やキャスティングなど影響力はあったと思います。
太陽では発言力としては裕次郎さんが大きい部分があったようですが、裕次郎さん大病中からの太陽側の交渉はコマサさんが窓口になっていたようなので、西部署との出演調整とか、出演時間が限られる裕次郎さんのスケジュールの割り振りに奔走なさったのは容易に想像できます。

確かに、コマサさんが石原プロを辞められてから、作品のソフト化が加速して、今では大都会がBS11でほぼ毎日放送されています。(先日から早朝で『大都会・闘いの日々』が再放送されています。)
これが良かったのか悪かったのかは、今はまだ判りませんが、対メディアの戦略としては有効な部分もあったと思います。

しかし、大掛かりな事をやり遂げてきた方々が亡くなっていくのは寂しい限りです・・・・。

ご冥福をお祈りいたします。

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太陽放送予定 2016.11.3号

2016-11-03 03:26:00 | 放送予定
 向う一週間の太陽放送です。

ファミ劇は通常通り放送、再放送とHD初放送共、無料放送2回目です。
HD初放送分は、偶然脅迫電話をラジオでキャッチしたラガーは恐喝犯人を追うこととなるが、強請りの金を受け取りに来た女性も脅迫の被害者だったが・・・一人の女性を救うため敢て「盗聴」という手段に刑事生命を賭けるラガーを描く#584と、殺された女性作家事件を捜査するボギーが作家の夫であるジャーナリストに疑惑を持ち、ボギーらしい切り口で謎を解きながら夫に挑戦する#585を放送。

テレ玉・テキサス&ボン編と、とちぎテレビ・テキサス&ボン編はお休みです。
チバテレ・ボン&ロッキー編は、ワンマン社長の目の前で娘婿候補が転落死した。頑なに事故死を主張する社長と殺人の可能性も視野に入れ捜査を開始する殿下は、気丈な社長とは裏腹に会社が危機に陥っていることを知るが・・・・剛腕社長の孤独と葛藤、事件を通じてそれを目撃する殿下を描く#270を放送。


【CS】

▼ファミ劇HDリマスタ 初放送 ブルース登場編


第584話 59.01.06 盗聴 (ラガー)西岡徳馬 星正人 早川絵美

ドックとラガーが巡回中にラジオを聞いていると、付近の電話からの会話に聞こえる声が入ってきた。
それは田所という男が脅迫されている内容のもので、明らかに電話が盗聴されていることを示した現象だった。
2人が田所に事実確認をするとあっさりと認めた。
恐喝犯人を捕まえるべく、田所に強請りの金50万円を受け渡す場所に向かわせ張り込む二人は、現れた若い女・和美に驚くが、彼女の胸にも隠しマイクが取り付けられていた。
ラガーは和美に事情を訊くと、田所と同じく彼女も強請られており、金を受け取った彼女に協力を要請、彼女を尾行し、彼女から金を受け取った秋田という男を逮捕したが、和美は行方不明になる。そして秋田にしても響組の組員ではあるものの、やはり脅迫されて手を貸しだけだった。
そんな時、盗聴の件から手を引かないと和美を殺すという内容の脅迫電話が一係にかかり、指定された場所に行ったところ、和美が拘束され傍に時限爆弾が映るポラロイド写真が置いてあった。
また、和美の愛人・大学病院医師の春彦が一係に事件から手を引くよう申し出てきて、春彦をマークしていると犯人から再度尾行を止めろと脅迫電話が入る。
捜査は八方塞りに・・・一命を案じたラガーは、独断で春彦にかかってきた脅迫電話を盗聴、犯人を逮捕したが・・・。

盗聴による卑劣な犯罪に盗聴という手段でなんとか犯人を突き止めようとしたラガーが結局証拠能力の無い違法な盗聴という手段に泣くわけですが・・・一人の女性の生命を救うため、自分の刑事生活を賭けるデカ・ラガーが描かれます。
星正人さんは太陽初登場、早川さんは2回目ですが、結構出演回数がある西岡さんは確かこれで4回目、まだ悪役が多い時期。


第585話 59.01.13 ボギー名推理 (ボギー)深水三章 堀之紀 一柳みる 

一係に作家の桂子が仕事場で何者かに襲われたらしいと、夫のジャーナリスト・良介から通報が入る。
電話を受けたボギーは急行すると、彼女の悲鳴を電話で聞いたという週刊誌編集部・高石が待っており、少し遅れて良介も駆けつけてきた。
仕事部屋は荒らされており、良介宛てに桂子を誘拐したと脅迫文が残されていた。
2人によると、高石が電話で異常を察知し良介に連絡、良介から一係に連絡の上、自宅から仕事場に向かったという。
良介と桂子はおしどり夫婦として知られており、良介の落胆ぶりと焦りは相当なものだったが、ボギーは良介が自分に対して見る目が気になっていた。それはボギーに対して「本当に刑事なのか?」という感じ。ボギーはそれを受け流していた。
仕事場のマンションでは桂子が出て行ったところを目撃した者はおらず、裏階段を使ったと推測できたが、それでもかなり現場の状況に詳しい者の犯行に思えた。
自宅に待機する良介やボギーたち、しかしボギーは偶然に良介が鏡に向かって髪形を崩しているところを目撃する・・・。
その矢先、犯人から3千万を要求する脅迫状が届いたが、犯人は指定した場所には現れず、翌朝桂子は絞殺死体となって河川敷で発見された。
解剖の結果、電話で悲鳴が聞こえたときに殺されたことが判明した。
山さんが一連の事件の流れを見て、金目当ての犯行にしてはあっけなく、目的はあくまでも殺人であったとの見解をみせたとき、ボギーはとっさに良介が犯人だと断定、良介に抱いた不審を説明した。
しかし、良介にはアリバイがある、それに動機は・・・調査の結果、夫婦の「おしどり」という評判は嘘だったことが判った。
ボギーはアリバイ崩しと、良介へのマークを全力投球で開始した・・・。

ボギーのガサツな部分と繊細な感覚が合わさった、「刑事・ボギー」という感じの作品。
かつては長さんが得意としていた、犯人に見下されながら着実に犯行を暴いていくというパターンにボギーの破天荒さを加味した捜査法は見どころだったりします。チャリンカー・いっつあんの本領発揮の場面もあり、この頃の安定してきたボギーの魅力発揮作だと思います。



11/4(金)
6:30~7:30
無料 太陽にほえろ!HDリマスター版#582 犯罪ツアー
ファミリー劇場HD(CS)

11/4(金)
7:30~8:30
無料 太陽にほえろ!HDリマスター版#583 三人の未亡人
ファミリー劇場HD(CS)

11/4(金)
20:00~21:00
無料 太陽にほえろ!HDリマスター版#584 盗聴
ファミリー劇場HD(CS)

11/4(金)
21:00~22:00
無料 太陽にほえろ!HDリマスター版#585 ボギー名推理
ファミリー劇場HD(CS)



【地上波】


▼テレ玉 テキサス&ボン編

残念ながら、お休みです。


▼チバテレ・ボン&ロッキー編

第270話 52.09.30 殿下とライオン (殿下)中条静夫 島村佳江 中真千子


「ライオン」と呼ばれる建設会社社長の岩沢とビル工事現場で口論した設計課長がその現場から転落死した。
現場検証に当たった殿下らは現場の作業員の証言から岩沢が突き落として殺したのではないかという疑いを持つものの、岩沢が頑として否定した。
決め手がないまま、捜査は岩沢や設計課長の周辺を調べることから行われていくが、岩沢の娘・美樹子が被害者と婚約しており、さらにその娘は自殺未遂を起し病院に担ぎ込まれた。
父親が自分の婚約者を殺したと思い込んだ美樹子は、父親を拒否、捜査でも岩沢にとって不利な事ばかりが浮かんでくる。
しかし、殿下の調べで意外な「裏事情」が見えてくる・・・。

剛腕が相手を惹きつける魅力を持つ殿下の能力発揮の一編。
「もっとも優しい刑事」というフレーズの殿下、こういうキャラクターは実はあまり男性には人気が無いのですが、殿下の場合はそれが当てはまらない「訳」が何となくこの作品で見えるような、そういう殿下の芯の通った男気みたいなものが垣間見られる作品であるように思います。

ゲストはなぜかこれまでカメオ出演的なスタンスでしか登場していなかった中条静夫さんが、当時人気が爆発していた大映テレビの中条さんの役柄を彷彿とさせるような、ワンマン社長として登場、これがまた裏に深い愛情を備え持った魅力的な人物で、中条さんじゃないと成立しない役柄です。

中々男の哀愁が漂う、味わい深い作品です。

▼とちぎテレビ・テキサス&ボン編

残念ながら、お休みです。





11/4(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第260話 #270  殿下とライオン

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