「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

サンテレビ太陽放送10/23=「汚職刑事」の刑事魂とは・・・

2022-10-23 07:30:59 | 放送予定

さて、10/23サンテレビ・太陽放送は#131。
デザイナー殺しに浮かぶ暴力団、そこにベッタリ「癒着する」横浜港(湊)署刑事の宮本。殿下の正義感が爆発しますが・・・・ゲストに若林豪さんを迎えハードボイルドに展開するのですが、若林さん演じる宮本が後の『Gメン’75』の立花警部の原型のような活躍をします。蜷川幸雄氏も合わせてゲストです。
しかし、横浜港(湊)署・・・・ゴリ→宮本→鷹山・大下(ニヤリ
斎藤光正監督の久々登板でもあります。

チャコちゃんが抜けたので、しばらくは男臭い一係をご堪能ください<何?

宮本「島君、この前はありがとう。君のことだけは忘れないよ。」


【地上波】サンテレビ・テキサス編

10/23(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第19話)
サンテレビ1(地上波)

第131話 50.01.17 刑事の胸の底には… (殿下)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平
ゲスト:若林豪
 倉野章子 松下明
 佐田淳 若原初子 ピーター・ウィリアムス エンベル・アルテンバイ
 セキトラ・カーアクション・プロ
 蜷川幸雄 工藤明子

脚本:小川英 杉本容子

監督:斎藤光正

殿下とテキサスが殺人事件の容疑者の暴力団幹部・長尾を逮捕しようとした時、屈強で傲慢な男に長尾のアリバイを主張され妨害される。
その男はなんと刑事で、横浜湊署の宮本というベテランだった。
なぜ現職の刑事が仕事でもないのに暴力団員の家や事務所に出入りし、さらに捜査を妨げるのか・・・。
殿下たちは宮本に汚職の臭いを感じとるが、具体的な証拠は何もなかった。
そして、事件のカギを握ると思われた被害者の情婦が自殺に見られる死に方をし、それを殿下たちが調べようとすると、またも宮本は「越権行為」として非難する。
これまでの流れから、宮本が事件に関わっていると考えた殿下は彼を尾行し、彼が麻薬中毒者であることを突き止める。
ところがボスは湊署の署長から聞いた極秘情報では、宮本は6年前から汚職刑事を装って暴力団に近づいて潜入捜査を行っているという。しかも近日中に大きな麻薬取引があるため、宮本の尾行を止めてほしいとの要請があった。
先方の捜査を妨害するわけにも行かず、かといい殺人事件の捜査の放置も出来ない、長尾が何かをたくらみ宮本にニセ情報を流して張り込みを外させようとしたかもしれない。宮本は一体どちらに味方しているのか、さらに宮本自身が何を考えているのか・・・。
迷った殿下は、宮本の婚約者であったという道子に会って、宮本の人柄を訊くことにした・・・。

ハードボイルドでダーティな宮本刑事と、もっとも優しい刑事・殿下との葛藤と対立と和解を描きます。
一見、共通点が無いように見える2人ですが、職務に対する姿勢や女性に対する考え方はもしかするとかなり似ているかもしれません。
さらに今回は宮本が麻薬中毒であることも、その共通点に一助しているようにも見えます。
今回、強烈な存在感を残す宮本を演じるのは若林豪さん、この年の4月に始まる『Gメン’75』に1977年からレギュラー入り、この作品の放送時にはまだ番組自体が始まっていない時期、さらにGメンにゲスト出演する#4についてもまだ放送されていない時期なので、この作品がもしかしたら立花警部のキャラクターに影響している?と勘ぐってしまうほどキャラが立っています。


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サンテレビ太陽放送10/16=テキサスは容疑者だった青年を救えるか?

2022-10-16 09:47:42 | 放送予定

さて、10/16サンテレビ・太陽放送は#130。
強盗殺人事件の容疑者として浮かんだ前川という若者はアリバイ成立の為釈放、事件の為に失業してしまった前川をなんとか元気づけようとして奔走するテキサスを描く・・・。
と主題はこうなのですが。
チャコが「ある事情」でワンクール勤めて今回で退場、改めて見るとちょっと目立っていますし、ラストのAポジションではいつもは山さんが陣取る位置に。
さらに久々の壮絶なカーアクション(40系クラウンと、これまた40系グロリアとのバトル)と砂浜バイクと、澤田監督の本領発揮的な演出も。
と、バラバラに魅力がある作品です。(^_^;)

藤堂「俺だってこれ・・・余ってるわけじゃないんだぞ!」

【地上波】サンテレビ・テキサス編

10/16(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第18話)
サンテレビ1(地上波)

第130話 50.01.10 鳩が呼んでいる (テキサス)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平
長山久子/浅野ゆう子(最終出演)

ゲスト:武岡淳一
 長谷川明男
 永井政春 亀井三郎 石山克己 仙波和之 男喧太 伊奈貫太
 セキトラ・カーアクションプロ

脚本:柏倉敏之 小川英

監督:澤田幸弘

朝、中高開発に強盗が入り、警備員が1人射殺され500万円が強奪された。
もう1人の警備員・中谷も負傷したが生命に別状はなかった。
現場にはある百貨店のバッジが落ちており、テキサスはそのバッチの持ち主である配送係の前川を突き止め連行した。
しかし、バッジ以外の確たる証拠もない。前川の家を捜索したテキサスは、飼われていた鳩の一羽の足についていた手紙が付いているのを発見、そこに書かれた「名前」が共犯者とにらんで調べた結果、意外にもその筆跡が前川であることを知る。
つまり前川は、都会に暮らす寂しい青年の1人であり、寂しさを紛らわすために自分あての手紙を伝書鳩に託して飛ばしていたのだ。
前川の容疑は晴れたが、その事件がきっかけとなり彼は会社をクビになってしまった。
ひどく責任を感じたテキサスは、何とか前川を慰めようと就職を世話したりツーリングに誘ったりするが前川が一向にうちとけない。
テキサスは例の鳩に誕生日祝いのメッセージうぃ結び付けて飛ばすという事を手伝ったことで、やっと前川の気持ちを和ませることに成功した。
そして前川は三上の友情に応えて、殺人の起きたビルで見たことを思い出そうと屋上に昇って行く、その後を追う一人の男の手には拳銃が・・・。

容疑者が結局は犯人ではなく、メンバーが窮地に落とされるパターンは多いですが、今回の場合はテキサスらしくどうにか容疑者だった青年を立ち直らせることに成功し、友情をはぐくむという不幸中の最良の結果を迎えています。
テキサスの「おせっかい」はある意味ゴリ押しではあるものの、自分の利益を考えない純粋な行動なので、それが物語を成立させているカギだと思います。
今回は、「中学生が警察署に勤務する(^_^;)のは何事か」等の苦情の為、僅かワンクールで降板する浅野ゆう子さんのチャコが最後の登板。
さらに久々に壮絶なクラッシュ・カーアクションという見どころが突如出てくるという目が離せない作品でもあります。


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サンテレビ太陽放送10/9=テキサスが一番楽をした?というよりはゴリさんが一番損をした?

2022-10-09 07:32:47 | 放送予定

相変わらず社畜けぶでございます<(_ _)>
全身神経痛、ストレスチェック要注意。。。。まあ、そうでしょう(^_^;)
指が思うように動かない、、、、

さて、10/9サンテレビ・太陽放送は#129。
1975年・年始の娯楽作、捜査中のゴリさんがに轢逃げにあってしまうものの、本人はかすり傷で済む。加害者の少年は新聞配達員であるが逃走、ゴリさんたちは若者が最後に頼りにするのは懇意にしていた老人ホームであると「潜入捜査」を開始したころ、若者は人身売買組織の魔手に取り込まれようとしていたが・・・・。
あらすじを書くとハードな感じですが、年始の娯楽作なので、そういう意味で楽しみが多い作品。太陽中毒御用達の本作、ボスの小唄で踊る一係もオツですが、ボスとチャコ以外が「潜入捜査」で扮装もオツです。
先にご逝去された澤田監督らしい、華やかな作品ですし、キーワード満載(^_^;)
*新春を飾る豪華なゲスト陣
通好み過ぎる老人役メンバーに、小鹿番、松井紀美江、さらに澤田監督御用達の野瀬・前田の哲郎=イレズミ者コンビの登場も見逃せないところです。(敬称略)
*脚本も豪華、小川さん筆頭に大山のぶ代さんにこの手の題材がお得意な田波靖男さんも共同参加。
*ゴリさんにとって受難編(逞しいのよぉ!!!)
*民謡教室の弟子・太郎兄ちゃん(逮捕の時は素早い)
*太陽史上、扮装ランキングトップクラスの白子屋。(脚立を駆使する白子屋アクション!)
*大会社の重役(俊さん)は「もずが枯れ木で」を披露。
裕次郎さんとしては昭和41年にカヴァーした曲ですが、色々と背景のある曲で、さらにいうと本曲のカヴァーの先駆けのようです。

想い出すだけでも楽しい。。。

石塚「え~右に見えますのが、かの有名な七曲警察。いや別に名所ってわけじゃないんですがね、なにしろへそ曲がりばかりいて、変わった警察で有名なんですよ。」

 

【地上波】サンテレビ・テキサス編

10/9(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第17話)
サンテレビ1(地上波)

第129話 50.01.03 今日も街に陽が昇る(チーム)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平
長山久子/浅野ゆう子

ゲスト:原泉 佐藤晴通
 木田三千雄 小峰千代子 本間文子
 日高ゆりえ 津路清子 松井記美江
 岡泰正 竹田将二 市村博 野瀬哲郎 山下望 前田哲郎 浅野進治郎
 小鹿番 長島隆一 上野山功一

脚本:小川英 大山のぶ代 田波靖男

監督:澤田幸弘

ゴリさんは犯人逮捕時に事件と関連のない少年・健一の乗る軽バンに撥ねられ軽傷を負う。
調べによると健一は新聞配達店の車を運転していたが、無免許だった。
健一は事故以来、突然の出来事で動揺した為か姿を消してしまっていた。
軽傷でもひき逃げは許されないと、ゴリさんは健一の行方を捜すために健一の持ち物を調べた結果、「三田アケミ」という署名のあるラブレターらしきものを発見、住所のパレス・サンライズに急行するものの、そこは老人ホームであり、アケミは72歳の老婆ということで2度びっくり。
アケミは以前街で倒れたときに健一に助けられたことがあり、以来2人は祖母と孫のように付き合っていて、健一はこのホームのアイドルとなっているという。
健一がゴリさんをひき殺したものと思い逃げ回っているらしい・・・そこでゴリさん・テキサスは各々に化けてホームに潜り込んで張り込むことになった。
一方、山さんは健一が暴力団の人買い組織に引っかかったことを知り、そのアジトを急襲するが一足違いで健一に逃げられてしまう。
明後日はホームの創立記念パーティが開かれる。健一はアケミ会いたさにやってくる、そしてその健一を暴力団が追ってくる恐れもあった。
一係は既にホームに潜入していた2人の他をさらに潜入させ、有事に備えたが・・・・。

1975年最初の放送は裏に危険で怪しげな組織の存在を匂わせながら、各々が変装して老人ホームに潜入するというサービスを含めた娯楽作になっています。
というか、鉢巻度数が高いのですが(^_^;)(というか、鉢巻をすれば変装なのか?藤堂一家は。。。)
ボスはそのまんまですが、ちゃんと美声を披露します。
大山のぶ代さんの脚本デヴュー、いぶし銀俳優好きには堪らない布陣であることも確かです。


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サンテレビ太陽放送10/2=殿下、人形を操る

2022-10-02 09:41:42 | 放送予定

泥寝明けけぶでございます<(_ _)>
澤田監督のおくやみを書こうと思っていたら、猪木さんに円楽さん・・・・。
自分がトシをとったということなんでしょうけど、最近の訃報はどうもやけに身近に感じるところがあって、早く書けなくなったのもそのあたりではあるんですよね。

さて、10/2サンテレビ・太陽放送は#128。
殺された人間が持っていた木の部品が人形劇の人形に使われたもので、疑わしい人形劇の集団にデンカが潜入しますが、その中で疑ったり、疑われたり。
小野寺さんが人形劇に参加していた前歴を生かした話題作という1974年末に華を添えた異色作ですが、
不器用なテキサスにも注目かもしれません(^_^;)
#119あたりから又「器用さ」がウリになってきた殿下ですが、こういうソフトな面が今後はよりクローズアップされていきます。
でも、蟹江さんが人形使いというのも・・・ピンとこないでしょうけど(^_^;)

(残念ながら#127については本放送以来再放送の無い、お蔵入りの永久欠番になっています。)
=放送なし、参考まで= 第127話 49.12.20 非情な斗い (山さん)内藤武敏 ☆永久欠番 
「男の斗い」とは軽く地続きな作品ですが、高子の身ごもった子供が、山さんの執拗な捜査により「反撃」で流産してしまう事は、今後の展開もありますので押さえておかなければならないと思います。
以前、ある方のご厚意により本放送当時の音声を聴かせてもらいましたが、BGMが抑えられ、山さんと内藤武敏さん演じる社長との静かで、物凄く危険な戦いが音からも伝わってくる傑作です。
結末が太陽らしくない部分がありますが、この作品もどうやら「実銃」の使用が問題のようです。
公式で権利が絡むと思われるもの以外の欠番はこれで終わりです。

 

島「昔、俺の家の近所に人形の好きな女の子が居た。小学校5年でかわいい子だった。その子がある日誘拐されて殺されて発見されたんだ。」
順「!」
島「まんじりともできない夜が幾晩も続いた・・・ある朝俺は決心した。・・・刑事になろうと。
人形は噓をつかない、決して人を傷つけない。だから俺は人形が好きだった。だがなテキサス。人形には人を救うことが出来ないんだ。」

【地上波】サンテレビ・テキサス編

10/2(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第16話)
サンテレビ1(地上波)

第128話 49.12.27 夢見る人形たち (殿下)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平
長山久子/浅野ゆう子

ゲスト:蟹江敬三
 頭師孝雄 水谷邦久
 酒井久美子 井野口一美 飯室健一 萩原紀 仙波和之
 協力 プーク人形劇場 スタジオ・ノーヴァ
 人形操作 岡野公夫 中田あつ子
 人形指導 佐藤東 

脚本:小川英 杉村のぼる

監督:山本迪夫

ビルの谷間で一人の不良学生が刺殺された。
被害者は小さな竹板に釣り糸が付いた妙なものを握っていたが、殿下によるとこれはコザルといい人形劇に使う人形の眼や口を動かすための爪だという。殿下は学生時代、人形劇団にいたことがあるという。
ボスは捜査を人形劇団に絞り、同じコザルを使っていた「カステル」という劇団に殿下とテキサスを潜入させる。
殿下は人形劇をやる人間が殺人を犯すとは信じられないままだったが、丁度ドン・キホーテの公演準備に追われる劇団は殿下の技術を見込んで早速メンバーに加える。
しかし、劇団にあった人形は全てコザルはあり、捜査は行き詰まってしまったかに見えたが、犯行現場近くからノミは発見され血液反応からこれが凶器だと断定された。そのノミも「カステル」の所有していたものだった・・・・。

1974年末のサービス作。
太陽全体の流れでは年末作は暗めの作品を充てる傾向にある中では、視聴者側に振った作品で、人形劇団に在籍経験のある小野寺さんと杉村のぼるさんの経験を生かした、当時人気沸騰中の殿下主演作です。
さらに、殿下が刑事になった切っ掛けを語る部分もあり、殿下ファンには見逃せない作品になっていますが、そのサポートにまわるテキサスもいい味を出して好演しています。
この頃のことを考えると・・・蟹江さんの善人役は珍しいと思います(^_^;)
でも、当時の蟹江さんは善人らしからぬギラギラ感はありますね・・・


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