ファミリー劇場 <特集 バック・トゥ・ザ・昭和~昭和のデカ殉職編~> の放送、あすに控えているわけですが。
私にとって「殉職編」というのは、刑事が死んでハイ終わり的なその話で完結するものではなく、逆に殉職編をある意味崇拝することもなく、それまでの年月を経ての卒業編というか訣別編というか最終回という踏まえ方でいるので、正直言ってそれを特集して一挙放送するというのは反対派であります(^_^;)
確かに、そういうクライマックスを一挙集めるというインパクトはダイジェストでは成立するとは思いますが、全編をその話毎に集中放送するという事は、軽い気持ちで観ると、本当に気負けするのではないかという危惧があったりします。
多分それは、演じる人や作り手の姿勢と気合いが作品自体に籠っているからこそ、各作品毎にかなりヘヴィに視聴者に圧し掛かってくるのではないかと思います。
なので、老婆心ですが録画してゆっくり小出しにしてご視聴になることをお勧めしたいです。
太陽の場合は卒業編という踏まえ方のものも多いですが、西部署系の場合は非常にむなしく・寂しい殉職編が多く、多分大門死すのスケールで止めを刺されてかなり疲労すると思います。
太陽の場合は卒業編という側面もあることから、明日に希望を持ちながら生命を落としてしまうというパターンが多いですが、今回の放送分ではスコッチ病死以後は相当精神的に滅入ると思います・・・もう山さん殉職編については、あの2時間だけで真面目に何がどうというわけではないですが、頭の中で「終わった・・・」というのが駆け巡ります・・・。
殉職編というのは確かに刑事モノの天下の宝刀なわけで、それを何回も使っている太陽はある意味禁じ手かもしれませんが、少なくとも1年、それ以上慣れ親しんだキャラクターと訣別し、新しいキャラクターを迎え入れるのは観ている方も演じる方も切り替えという面では有効だったことは確かなことだと思います。それほどそのキャラクターを消したり加入させたりすることに関してある意味落としどころを設けないと納得できないという部分も側面ではあったと思います。確かに制作側が殉職編を視聴率アップに使おうとした意図もあったとは思いますが、太陽の場合その大半が演者による降板申し入れによる殉職編なため、作意とバッサリ切り捨てることは不可能です。
と、私の殉職編に対する、めんどくさい思いは少々置いておき、
七人の刑事(新)の#43「一粒の麦死なずば」
新・七刑自体、初期は裏の太陽や大都会シリーズなどを意識したアクションが盛り込まれていましたが、その辺りは北川刑事の三浦洋一氏や東大卒のエリート(一方では頭でっかち・・)岩下刑事の活躍編を主体にし、その他は旧作を確り継承している印象があり、決して時流に流されて制作していない力を感じさせる作品が多いのには、さすが刑事主体のドラマ元祖としての誇りが見え隠れするところでありました。その中で、緩和役となっていた南警部補と佐々木刑事が#43で降板します。
この当時(1976年ごろから)、殉職編は一種のブームだったわけで、それが顕著に出たのが『非情のライセンス』や『大空港』や『明日の刑事』。
そして、まさか沢田班での殉職者・・・。
南警部補が警部に昇格して所轄の警邏課長として栄転する最後の事件が、そのナンさんの警察学校同期のマルボー刑事の暴力団との結託の件にその露見の発端になった容疑者の逃走に責任を痛感していたササやんの佐々木刑事が巻き込まれて、最期はマルボー刑事が思わず発砲してしまった銃弾に倒れるという、ナンさんにもササやんにも非常に気の毒なクライマックス。
そのササやんの最期の言葉が「一粒の麦」。
ササやんの兄さんの話で、「警察官たるもの一粒の麦の精神で」(ササやんの父上がキリスト信者ではないものの「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし」という節が好きだったから)というのがあって、それがじんわりと沁みてくる名編でありました・・・・。
佐々木刑事自体、エリート刑事が多い沢田班の中でも中堅格でありながら九州弁丸だしで人情味溢れ、性格付けもしっかりあったことから、非常に寂しい最期になりましたが、その最期の事件がオリジナルメンバーである南警部補の捜査一課最後の事件ということになり、何とも、後に引く話であります。
次回からは中野刑事として当時新人の宅麻伸氏、そして所轄からの叩き上げの立岡刑事に輪島功一氏が登場するそうですが・・・。
真面目にどうなるんでしょうね・・・(^_^;)
ついでに『特別機動捜査隊』もメモっておきます。
第388話 空から来た男
1969年期首のこの話から特捜車は130後期セドリックに変更されるわけですが、OPはそのまま。
この当時既に、立石班は主任以下、橘部長刑事・荒牧刑事・桃井刑事・岩井田刑事・松山刑事となり、藤島班は主任以下、関根部長刑事・香取刑事又は笠原刑事・森田刑事・内藤刑事・山崎刑事という布陣が固まっていましたが、この回は藤島班でありながら混合編成、さらに「空から来た男」という事で拳銃の遣い手として潜入捜査を立石主任が、眉毛をメイクでつぶし付け髭で登場、もう波島ワールド全開で、女にはモテる、拳銃を使いこなす割には、ボコボコにされたり拉致されたり、最後は絶体絶命の危機など、いつもの特捜隊とは毛色の違った話になっていました。
そして潜入婦警にあの池田昌子氏というのも凄かった・・・というか好演なさってました。
第389話 追跡380粁
小野武彦さんがゲストということで話題(?)になる話ですが、名古屋ロケでもあり、さらに松山刑事が一旦降板する最後のロケ(多分まっちゃんお別れ会を名古屋で?)とも見ることができます。130セドリックも都内では後期型ですが、名古屋では初期型に戻ったり(^_^;)、多分まっちゃんの一旦降板編である第395話 薔薇と悪魔 も同じ名古屋ロケであると思われます(というよりも同時撮影)。
整理すると東京でのロケはセドリックが後期でまっちゃんが居ない、名古屋では前期セドリックでまっちゃんは突然登場するという具合。
その抜けた穴にその後もまっちゃんの補強要員となるもっちゃん(森田刑事)が登場しており、もっちゃんの場合は東京にも名古屋にも登場します。
ということは、まっちゃんと前期セドリックは同時降板・・・(前期セドリックは今モデルカー化する「4559」は白パトになり、「4562」はサブ車となりますが)。
ところであのモデルカー、パトランプを装着するためのレールは再現しないのでしょうか(^_^;)
と、色々書きなぐってしまいました・・・・<(_ _)>
私にとって「殉職編」というのは、刑事が死んでハイ終わり的なその話で完結するものではなく、逆に殉職編をある意味崇拝することもなく、それまでの年月を経ての卒業編というか訣別編というか最終回という踏まえ方でいるので、正直言ってそれを特集して一挙放送するというのは反対派であります(^_^;)
確かに、そういうクライマックスを一挙集めるというインパクトはダイジェストでは成立するとは思いますが、全編をその話毎に集中放送するという事は、軽い気持ちで観ると、本当に気負けするのではないかという危惧があったりします。
多分それは、演じる人や作り手の姿勢と気合いが作品自体に籠っているからこそ、各作品毎にかなりヘヴィに視聴者に圧し掛かってくるのではないかと思います。
なので、老婆心ですが録画してゆっくり小出しにしてご視聴になることをお勧めしたいです。
太陽の場合は卒業編という踏まえ方のものも多いですが、西部署系の場合は非常にむなしく・寂しい殉職編が多く、多分大門死すのスケールで止めを刺されてかなり疲労すると思います。
太陽の場合は卒業編という側面もあることから、明日に希望を持ちながら生命を落としてしまうというパターンが多いですが、今回の放送分ではスコッチ病死以後は相当精神的に滅入ると思います・・・もう山さん殉職編については、あの2時間だけで真面目に何がどうというわけではないですが、頭の中で「終わった・・・」というのが駆け巡ります・・・。
殉職編というのは確かに刑事モノの天下の宝刀なわけで、それを何回も使っている太陽はある意味禁じ手かもしれませんが、少なくとも1年、それ以上慣れ親しんだキャラクターと訣別し、新しいキャラクターを迎え入れるのは観ている方も演じる方も切り替えという面では有効だったことは確かなことだと思います。それほどそのキャラクターを消したり加入させたりすることに関してある意味落としどころを設けないと納得できないという部分も側面ではあったと思います。確かに制作側が殉職編を視聴率アップに使おうとした意図もあったとは思いますが、太陽の場合その大半が演者による降板申し入れによる殉職編なため、作意とバッサリ切り捨てることは不可能です。
と、私の殉職編に対する、めんどくさい思いは少々置いておき、
七人の刑事(新)の#43「一粒の麦死なずば」
新・七刑自体、初期は裏の太陽や大都会シリーズなどを意識したアクションが盛り込まれていましたが、その辺りは北川刑事の三浦洋一氏や東大卒のエリート(一方では頭でっかち・・)岩下刑事の活躍編を主体にし、その他は旧作を確り継承している印象があり、決して時流に流されて制作していない力を感じさせる作品が多いのには、さすが刑事主体のドラマ元祖としての誇りが見え隠れするところでありました。その中で、緩和役となっていた南警部補と佐々木刑事が#43で降板します。
この当時(1976年ごろから)、殉職編は一種のブームだったわけで、それが顕著に出たのが『非情のライセンス』や『大空港』や『明日の刑事』。
そして、まさか沢田班での殉職者・・・。
南警部補が警部に昇格して所轄の警邏課長として栄転する最後の事件が、そのナンさんの警察学校同期のマルボー刑事の暴力団との結託の件にその露見の発端になった容疑者の逃走に責任を痛感していたササやんの佐々木刑事が巻き込まれて、最期はマルボー刑事が思わず発砲してしまった銃弾に倒れるという、ナンさんにもササやんにも非常に気の毒なクライマックス。
そのササやんの最期の言葉が「一粒の麦」。
ササやんの兄さんの話で、「警察官たるもの一粒の麦の精神で」(ササやんの父上がキリスト信者ではないものの「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし」という節が好きだったから)というのがあって、それがじんわりと沁みてくる名編でありました・・・・。
佐々木刑事自体、エリート刑事が多い沢田班の中でも中堅格でありながら九州弁丸だしで人情味溢れ、性格付けもしっかりあったことから、非常に寂しい最期になりましたが、その最期の事件がオリジナルメンバーである南警部補の捜査一課最後の事件ということになり、何とも、後に引く話であります。
次回からは中野刑事として当時新人の宅麻伸氏、そして所轄からの叩き上げの立岡刑事に輪島功一氏が登場するそうですが・・・。
真面目にどうなるんでしょうね・・・(^_^;)
ついでに『特別機動捜査隊』もメモっておきます。
第388話 空から来た男
1969年期首のこの話から特捜車は130後期セドリックに変更されるわけですが、OPはそのまま。
この当時既に、立石班は主任以下、橘部長刑事・荒牧刑事・桃井刑事・岩井田刑事・松山刑事となり、藤島班は主任以下、関根部長刑事・香取刑事又は笠原刑事・森田刑事・内藤刑事・山崎刑事という布陣が固まっていましたが、この回は藤島班でありながら混合編成、さらに「空から来た男」という事で拳銃の遣い手として潜入捜査を立石主任が、眉毛をメイクでつぶし付け髭で登場、もう波島ワールド全開で、女にはモテる、拳銃を使いこなす割には、ボコボコにされたり拉致されたり、最後は絶体絶命の危機など、いつもの特捜隊とは毛色の違った話になっていました。
そして潜入婦警にあの池田昌子氏というのも凄かった・・・というか好演なさってました。
第389話 追跡380粁
小野武彦さんがゲストということで話題(?)になる話ですが、名古屋ロケでもあり、さらに松山刑事が一旦降板する最後のロケ(多分まっちゃんお別れ会を名古屋で?)とも見ることができます。130セドリックも都内では後期型ですが、名古屋では初期型に戻ったり(^_^;)、多分まっちゃんの一旦降板編である第395話 薔薇と悪魔 も同じ名古屋ロケであると思われます(というよりも同時撮影)。
整理すると東京でのロケはセドリックが後期でまっちゃんが居ない、名古屋では前期セドリックでまっちゃんは突然登場するという具合。
その抜けた穴にその後もまっちゃんの補強要員となるもっちゃん(森田刑事)が登場しており、もっちゃんの場合は東京にも名古屋にも登場します。
ということは、まっちゃんと前期セドリックは同時降板・・・(前期セドリックは今モデルカー化する「4559」は白パトになり、「4562」はサブ車となりますが)。
ところであのモデルカー、パトランプを装着するためのレールは再現しないのでしょうか(^_^;)
と、色々書きなぐってしまいました・・・・<(_ _)>