さて、向う一週間の太陽放送。
【CS】
▼ファミリー劇場HD初放送・マイコン登場編
4/7(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#623 マイコン刑事登場!
ファミリー劇場HD(CS)
4/7(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#624 張り込み
ファミリー劇場HD(CS)
4/7(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#625 四色の電車
ファミリー劇場HD(CS)
4/7(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#626 激走・大雪渓
ファミリー劇場HD(CS)
=初放送=
第625話 59.11.23 四色の電車 (ドック)長谷川論 伊川久美子 堀之紀
東京・総武線の高架沿いの道で早朝、若い女性がナイフでめった突きにされて死亡、前後して神戸の山陽本線のそばと大阪の環状線のそば、そして、東京・千代田線のそばでも若い女性の刺殺事件が発生、何れも現場には濃い緑色のライターが残されていた。
ドックは電車の特徴に事件のカギがあると見て、鉄道関係を調査したところ、事件の起きた各線には何れも103系と呼ばれる通勤型の古いタイプの車輛が走っていることが判った。
それらの車輛は、各路線を引退した後、常磐線を走っているという。
総武線の黄色、大阪環状線のオレンジ、山陽本線のスカイブルー、千代田線のシルバーと緑という四種類の103系列車が、緑色の常磐線がツギハギされて走っているのだ。そして、常磐線の濃い緑こそ犯人の残しているライターと同じだった。
これらのことから、ドックは常磐線のツギハギ車輛に対して怒りを覚えている鉄道マニアの犯行ではないかと考え、ツギハギ車輛を送り出している残った東京・中央線のそばで事件が発生すると推理、マイコンがホームズ三世で更に絞り込んだ場所は、多摩川の緑地公園であった。
マミーが囮を買って出て、公園で網を張ったが、犯人は人の好さそうな若者を装ってマミーに近づき、ナイフを振りかざした。
マミーは負傷したものの生命に別状はなかったが、犯人には逃げられてしまう。
しかし、犯人のモンタージュと、山さんの調べを総合して、若松という男が浮かんできた。
若松は鉄道マニアであり、アパートの目前に常磐線の緑色の車輛が走っていた。
さらに調べてみると、若松には好きな女性が居たが、鉄道マニアということで「暗い」と判断されフラれていた・・・・。
マニアックなマイコンが登場した直後に、現在では市民権を得ていますが「鉄道マニア」の起こした広域連続殺人事件を扱う本作。当時は「マニア=オタク=暗い」というイメージが根強く、女性マニアなんていう存在がほぼ皆無に近い状態だったと思います。
拘りが怒りを呼んだ為に発生してしまった事件でありながら、罪のない女性が「女性だから」ということで殺されるという不条理もありますが、それなりに突っ込んだマニア臭がする作品に仕上がっています。
第626話 59.11.30 激走・大雪渓 (ブルース・マイコン)綿引勝彦 苅谷俊介 戸塚孝
ブルースとマイコンが休暇を利用して白馬岳に釣りに出かけた。
喧々諤々しながらものんびり竿を垂らしているところに、明らかにハンターのものとは違う銃声が聞こえてきた。
二人が音のする方へ行ってみると、そこには銃の密売人で有名なヘンリー原田と相棒である金森と共に銃の試射を行っていた。
ブルースとマイコンは原田たちに見つかってしまうが、何故か金森が銃の密売相手である響組の使者だと原田に紹介して事なきを得た。
どうやら原田たちは響組と銃の取引をするらしい。
しかし、本物の響組が現れ窮地に陥るブルースたちだったが、またもや金森が次の買い手である竜神会の偵察員であると決めつけて、ここでも命拾いをする。
その金森にブルースは見覚えがあった。
ヘンリー原田を追い続けて、刑事を辞めた西崎という男だった。
西崎の計らいで何度も命びろいをしたブルースたちは西崎に協力するため、竜神会の使者を演じた。
しかし、ブルースたちが公務ではなく単なる休暇で白馬に来ていたことを察した西崎はブルースたちに銃を向ける・・・・。
水と油な感じのブルースとマイコンの記念すべきコンビ第一作。
釣りに誘ったのは間違いなくマイコンなのですが、マイコンの人懐っこさと、ブルースのハードボイルド感が上手くクロスしている感じになっています。
凸凹コンビがいきなり命の綱渡り状態になってしまいます。
ゲストの苅谷さんはまだ『西部警察』のイメージが強い時期で、衣装はゲンに生き写し状態。
綿引さんは#596からそれほど間もない登場で、イメージがダブる部分がありましたが、そんな感じがあまりしないのは、果たして演じる西崎が敵なのか味方なのか最後までわからない存在であったというのが強いのかもしれません。
【地上波】
▼テレ玉・テキサス&ボン編
4/6(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「復讐」
第186話 51.02.06 復讐 (ボス・チーム)日下武史 山本紀彦 市地洋子
ボス主演作が続きます。
今回は診療拒否という社会問題を別な視点から描く意欲作です。
また、日下さん他芸達者なゲストが盛り立てます。
ひき逃げ犯・脇田が護送中に逃走、以前から脇田の事件に計画性を感じていたボスは、彼の赤子が病院を「たらい回し」にされたために亡くしていたことを突き止める。
そして脇田の「殺した」男は、生きていた赤子を最後に診た早坂医師のいとこだった。
早坂に執拗に復讐しようとする脇田、早坂の家族をガードする藤堂一家、苦悩する早坂医師・・・。
医師として「診ない」という選択をしなければならなかった早坂医師の厳格な考え方、その早坂と脇田の仲立ち的な立ち位置で事件に挑みながら、刑事として厳格に対応するボスと、プロフェッショナルな2人のやりとりも見どころです。
このころのボス編はかなり良いです。
▼チバテレ・ボン&ロッキー編
4/7(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第280話 執念
第290話 53.02.17 執念 (山さん)垂水悟郎 山本昌平 小野木克志
十年前、何者かに殺人依頼を受け実行した殺し屋の脇田は本庁の吉沢刑事によって逮捕されていた。
この事件の裏には汚職が絡んでおり、残酷な計画殺人として捜査されたものの、脇田は最後まで依頼人の名前を明かさないまま刑期を終え、出所することになった。
吉沢は脇田が十年前の依頼人と必ず接触すると判断し、出所時から脇田の尾行を始めていた。
そんな時、殺人事件が発生し、現場から発見された凶器の指紋などから、犯人は何と吉沢の息子・修であると特定され、修を重要参考人として指名手配することになった。
山さんは、まだ何も知らない吉沢に息子が指名手配されたことを報告、捜査に協力するよう依頼するが・・・。
刑事の職に身を呈しているのは同じ、さらに妻の最後を看取ることが出来なかったことも共通している、鬼虎と異名を持つ吉沢刑事と山さん。
同じような刑事スタイルに見えながら、私生活の考え方は全く違う2人を描いていくわけですが・・・。
刑事としての誇りを尊重し、それに犠牲になった人間に対する考え方をどう持つかが、今回のテーマかと。
山さんの他界した妻・高子が久々の「登場」、山さんに重要なアドヴァイスをもたらします。
(バンクフィルムではなく、この作品の為に新緑されたものです。)
しかし、あの赤子は・・・隆なのか、#127で流産した山さんの実子なのか・・・。
▼とちぎテレビ・スコッチ登場編
残念ながらお休みです。
▼TVQ九州放送 マカロニ編
4/6(木)
15:00~16:00
新番組 太陽にほえろ! マカロニ刑事編 #1 マカロニ刑事登場!
TVQ九州放送1(地上波)
第1話 47.07.21 マカロニ刑事登場! (マカロニ・ボス)水谷豊 鹿沼エリ 浜畑賢次
早見淳という若者が七曲署捜査一係に配属された。
スズキ・ジムニーで出勤、パンタロン・スーツの長髪というおよそ刑事らしくない見た目から、怪訝そうに尋問する石塚誠、それをクールに見つめる島公之、お茶を差し出してくれた温厚そうな部長刑事の野崎太郎、そして淳の「重役出勤」に睨みを利かす係長の藤堂俊介。
淳に早速、その容姿から「マカロニ」という呼び名が発生した。
早速、管内でチンピラ射殺事件が発生、藤堂は淳に向かいの麻雀屋に詰めている「山さん」と組めと指示。
山さんこと山村精一は淳のことなど気にせず麻雀に没頭していたが、ある電話によって動き出す。
山村は情報屋を使って、事件のあらましと犯人を掴んだ。
容疑者である守が恋人や仲間のいるレストランに現れると考えた淳は張り込みを開始するが、現れた守に逃げられ追跡するも、拳銃を抜いた守に応戦できず、駆けつけた石塚が足を撃たれて、成す術のない淳の前から守は消えてしまった。
さらに、藤堂に怒鳴られ、意気消沈する淳。
「拳銃を撃たなかったことがそれほど悪いことなのか・・・」
藤堂の怒りに合点がいかない淳は、入院している石塚のもとに立ち寄ったが、石塚に激怒させてしまう。
藤堂の怒りは、拳銃を撃たなかったことへの責めではなく、刑事として犯人を逃がしてしまったことに対しての責めであることを石塚は自らの姿勢を語りながら淳に説いた。
目が覚めた淳は、拳銃と警察手帳を内田伸子婦警に預け、一人の若者であり刑事として、同じ若者である守を追う決意を固めた。
しかし、守の背後にはある組織が動き出していて・・・・。
記念すべき太陽第一回目はマカロニ刑事登場です。
拳銃が好きで、なんとなく刑事をカッコよく感じて警官になった早見淳が七曲署着任早々に出くわす、拳銃好きの若者が起こした「人殺し」。
「へそ曲がり」な一係の面々に揉まれながら、自分自身の若者として・刑事としての淳自身の気づきを描いていきます。
というよりは、太陽以後の刑事ドラマ登場編の基本フォーマットになった話とも言えます。
当初の太陽は、集団ドラマではなく、マカロニを主役に据えた普通なドラマ展開でしたが、回を重ねる毎に藤堂チームの物語の色合いを濃くしていきますが、実はその片鱗が既に第一話でも充分違和感なく感じられるという不思議な話であると共に、今現在の「主役ありき」のドラマ造りとは違う、奥の深さが感じ取れるのも興味深い点ですが、当時の新宿の風景、イガイガ頭の長さん(^_^;)、短髪の山さん、懐の深い内田親子(^_^;)、そしてなんとなく不良っぽい感じとエリート的な香りを漂わせている若きボスにも注目です。
が、やっぱりマカロニの奔走がメインの見どころではあります。
若く、さらに当時久々に演技畑に復活した水谷豊さんの守も注目ですね。
4/7(金)
15:00~16:00
太陽にほえろ! マカロニ刑事編 #2 時限爆弾 街に消える
TVQ九州放送1(地上波)
第2話 47.07.28 時限爆弾街に消える (マカロニ・山さん)松山省二 吉田柳児 御影伸介
当直明けのマカロニが帰ろうとした時、英文の「Molotov Cocktail」の作り方書いた英文の紙切れを訳してくれとゴリさんに頼まれる。
それを聞いたボスは即座に火炎瓶の作り方だと悟り公安に連絡していたところに、マカロニを名指しで爆破予告の電話がかかる。
愉快犯的相手の態度に怒りを覚えるマカロニだったが、なんとか自分をなだめながら、何度かかかってくる電話の対応をした。
相手から聞き出し内容、ダイナマイトの盗難など事実を判明し、いたずらではないことが確定的になる。
マカロニにはこんな嫌がらせをされる覚えも無く、困惑する一方だったが、爆破場所を聞き出し、登戸鉄橋に急行するとボート乗り場付近で不審なボートを発見した。
間もなく、無人のボートが水上で爆発したが、その爆発を見届けた後のように一台のバイクがその場から立ち去ろうとしていた。
マカロニがバイクで追い詰め、立ち去り男を確保した。
取り調べに当たる山さんとマカロニ。ひどくマカロニには反抗的な立ち去り男は三田という25歳の若者であることが判明したが、マカロニはそれでも三田の記憶がない。
取り調べを進める内に三田はまだ爆弾を仕掛けていることが判明、七曲署上層部に焦りの色が見えてきたとき、山さんは三田を外に連れ出し、爆弾のありかを探っていく。逆におどけてあちらこちら刑事たちを連れまわす三田だったが、あるボウリング場の前で表情が変わった。
そのわずかな変化を山さんは見逃さず、一気に「落とし」にかかる・・・!
マカロニをからかう愉快犯と思いきや、実はマカロニのさり気ない「正義」で人生を狂わされたというしっかりとした動機を持っていた三田。
その事実を知らぬまま、その出来事すら忘れてしまっていたマカロニには、ショック以上の何物でもなく、最後には過去の自分の行動に対して三田に詫びるという、なかなか出来ないことをやっています。
松山さんがその屈折してしまったけれども、素直な面も持ち合わせている三田を好演します。
さらに、今回は山さんの凄味と落としのテクニックが充分以上に堪能できる秀作だと思います。
というか、殿下はゴルフの打ちっ放しにパンツ披露(^_^;)など、どういうキャラクターにしたかったんだろうという話でもありまして・・・・(^_^;)
【CS】
▼ファミリー劇場HD初放送・マイコン登場編
4/7(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#623 マイコン刑事登場!
ファミリー劇場HD(CS)
4/7(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#624 張り込み
ファミリー劇場HD(CS)
4/7(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#625 四色の電車
ファミリー劇場HD(CS)
4/7(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#626 激走・大雪渓
ファミリー劇場HD(CS)
=初放送=
第625話 59.11.23 四色の電車 (ドック)長谷川論 伊川久美子 堀之紀
東京・総武線の高架沿いの道で早朝、若い女性がナイフでめった突きにされて死亡、前後して神戸の山陽本線のそばと大阪の環状線のそば、そして、東京・千代田線のそばでも若い女性の刺殺事件が発生、何れも現場には濃い緑色のライターが残されていた。
ドックは電車の特徴に事件のカギがあると見て、鉄道関係を調査したところ、事件の起きた各線には何れも103系と呼ばれる通勤型の古いタイプの車輛が走っていることが判った。
それらの車輛は、各路線を引退した後、常磐線を走っているという。
総武線の黄色、大阪環状線のオレンジ、山陽本線のスカイブルー、千代田線のシルバーと緑という四種類の103系列車が、緑色の常磐線がツギハギされて走っているのだ。そして、常磐線の濃い緑こそ犯人の残しているライターと同じだった。
これらのことから、ドックは常磐線のツギハギ車輛に対して怒りを覚えている鉄道マニアの犯行ではないかと考え、ツギハギ車輛を送り出している残った東京・中央線のそばで事件が発生すると推理、マイコンがホームズ三世で更に絞り込んだ場所は、多摩川の緑地公園であった。
マミーが囮を買って出て、公園で網を張ったが、犯人は人の好さそうな若者を装ってマミーに近づき、ナイフを振りかざした。
マミーは負傷したものの生命に別状はなかったが、犯人には逃げられてしまう。
しかし、犯人のモンタージュと、山さんの調べを総合して、若松という男が浮かんできた。
若松は鉄道マニアであり、アパートの目前に常磐線の緑色の車輛が走っていた。
さらに調べてみると、若松には好きな女性が居たが、鉄道マニアということで「暗い」と判断されフラれていた・・・・。
マニアックなマイコンが登場した直後に、現在では市民権を得ていますが「鉄道マニア」の起こした広域連続殺人事件を扱う本作。当時は「マニア=オタク=暗い」というイメージが根強く、女性マニアなんていう存在がほぼ皆無に近い状態だったと思います。
拘りが怒りを呼んだ為に発生してしまった事件でありながら、罪のない女性が「女性だから」ということで殺されるという不条理もありますが、それなりに突っ込んだマニア臭がする作品に仕上がっています。
第626話 59.11.30 激走・大雪渓 (ブルース・マイコン)綿引勝彦 苅谷俊介 戸塚孝
ブルースとマイコンが休暇を利用して白馬岳に釣りに出かけた。
喧々諤々しながらものんびり竿を垂らしているところに、明らかにハンターのものとは違う銃声が聞こえてきた。
二人が音のする方へ行ってみると、そこには銃の密売人で有名なヘンリー原田と相棒である金森と共に銃の試射を行っていた。
ブルースとマイコンは原田たちに見つかってしまうが、何故か金森が銃の密売相手である響組の使者だと原田に紹介して事なきを得た。
どうやら原田たちは響組と銃の取引をするらしい。
しかし、本物の響組が現れ窮地に陥るブルースたちだったが、またもや金森が次の買い手である竜神会の偵察員であると決めつけて、ここでも命拾いをする。
その金森にブルースは見覚えがあった。
ヘンリー原田を追い続けて、刑事を辞めた西崎という男だった。
西崎の計らいで何度も命びろいをしたブルースたちは西崎に協力するため、竜神会の使者を演じた。
しかし、ブルースたちが公務ではなく単なる休暇で白馬に来ていたことを察した西崎はブルースたちに銃を向ける・・・・。
水と油な感じのブルースとマイコンの記念すべきコンビ第一作。
釣りに誘ったのは間違いなくマイコンなのですが、マイコンの人懐っこさと、ブルースのハードボイルド感が上手くクロスしている感じになっています。
凸凹コンビがいきなり命の綱渡り状態になってしまいます。
ゲストの苅谷さんはまだ『西部警察』のイメージが強い時期で、衣装はゲンに生き写し状態。
綿引さんは#596からそれほど間もない登場で、イメージがダブる部分がありましたが、そんな感じがあまりしないのは、果たして演じる西崎が敵なのか味方なのか最後までわからない存在であったというのが強いのかもしれません。
【地上波】
▼テレ玉・テキサス&ボン編
4/6(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「復讐」
第186話 51.02.06 復讐 (ボス・チーム)日下武史 山本紀彦 市地洋子
ボス主演作が続きます。
今回は診療拒否という社会問題を別な視点から描く意欲作です。
また、日下さん他芸達者なゲストが盛り立てます。
ひき逃げ犯・脇田が護送中に逃走、以前から脇田の事件に計画性を感じていたボスは、彼の赤子が病院を「たらい回し」にされたために亡くしていたことを突き止める。
そして脇田の「殺した」男は、生きていた赤子を最後に診た早坂医師のいとこだった。
早坂に執拗に復讐しようとする脇田、早坂の家族をガードする藤堂一家、苦悩する早坂医師・・・。
医師として「診ない」という選択をしなければならなかった早坂医師の厳格な考え方、その早坂と脇田の仲立ち的な立ち位置で事件に挑みながら、刑事として厳格に対応するボスと、プロフェッショナルな2人のやりとりも見どころです。
このころのボス編はかなり良いです。
▼チバテレ・ボン&ロッキー編
4/7(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第280話 執念
第290話 53.02.17 執念 (山さん)垂水悟郎 山本昌平 小野木克志
十年前、何者かに殺人依頼を受け実行した殺し屋の脇田は本庁の吉沢刑事によって逮捕されていた。
この事件の裏には汚職が絡んでおり、残酷な計画殺人として捜査されたものの、脇田は最後まで依頼人の名前を明かさないまま刑期を終え、出所することになった。
吉沢は脇田が十年前の依頼人と必ず接触すると判断し、出所時から脇田の尾行を始めていた。
そんな時、殺人事件が発生し、現場から発見された凶器の指紋などから、犯人は何と吉沢の息子・修であると特定され、修を重要参考人として指名手配することになった。
山さんは、まだ何も知らない吉沢に息子が指名手配されたことを報告、捜査に協力するよう依頼するが・・・。
刑事の職に身を呈しているのは同じ、さらに妻の最後を看取ることが出来なかったことも共通している、鬼虎と異名を持つ吉沢刑事と山さん。
同じような刑事スタイルに見えながら、私生活の考え方は全く違う2人を描いていくわけですが・・・。
刑事としての誇りを尊重し、それに犠牲になった人間に対する考え方をどう持つかが、今回のテーマかと。
山さんの他界した妻・高子が久々の「登場」、山さんに重要なアドヴァイスをもたらします。
(バンクフィルムではなく、この作品の為に新緑されたものです。)
しかし、あの赤子は・・・隆なのか、#127で流産した山さんの実子なのか・・・。
▼とちぎテレビ・スコッチ登場編
残念ながらお休みです。
▼TVQ九州放送 マカロニ編
4/6(木)
15:00~16:00
新番組 太陽にほえろ! マカロニ刑事編 #1 マカロニ刑事登場!
TVQ九州放送1(地上波)
第1話 47.07.21 マカロニ刑事登場! (マカロニ・ボス)水谷豊 鹿沼エリ 浜畑賢次
早見淳という若者が七曲署捜査一係に配属された。
スズキ・ジムニーで出勤、パンタロン・スーツの長髪というおよそ刑事らしくない見た目から、怪訝そうに尋問する石塚誠、それをクールに見つめる島公之、お茶を差し出してくれた温厚そうな部長刑事の野崎太郎、そして淳の「重役出勤」に睨みを利かす係長の藤堂俊介。
淳に早速、その容姿から「マカロニ」という呼び名が発生した。
早速、管内でチンピラ射殺事件が発生、藤堂は淳に向かいの麻雀屋に詰めている「山さん」と組めと指示。
山さんこと山村精一は淳のことなど気にせず麻雀に没頭していたが、ある電話によって動き出す。
山村は情報屋を使って、事件のあらましと犯人を掴んだ。
容疑者である守が恋人や仲間のいるレストランに現れると考えた淳は張り込みを開始するが、現れた守に逃げられ追跡するも、拳銃を抜いた守に応戦できず、駆けつけた石塚が足を撃たれて、成す術のない淳の前から守は消えてしまった。
さらに、藤堂に怒鳴られ、意気消沈する淳。
「拳銃を撃たなかったことがそれほど悪いことなのか・・・」
藤堂の怒りに合点がいかない淳は、入院している石塚のもとに立ち寄ったが、石塚に激怒させてしまう。
藤堂の怒りは、拳銃を撃たなかったことへの責めではなく、刑事として犯人を逃がしてしまったことに対しての責めであることを石塚は自らの姿勢を語りながら淳に説いた。
目が覚めた淳は、拳銃と警察手帳を内田伸子婦警に預け、一人の若者であり刑事として、同じ若者である守を追う決意を固めた。
しかし、守の背後にはある組織が動き出していて・・・・。
記念すべき太陽第一回目はマカロニ刑事登場です。
拳銃が好きで、なんとなく刑事をカッコよく感じて警官になった早見淳が七曲署着任早々に出くわす、拳銃好きの若者が起こした「人殺し」。
「へそ曲がり」な一係の面々に揉まれながら、自分自身の若者として・刑事としての淳自身の気づきを描いていきます。
というよりは、太陽以後の刑事ドラマ登場編の基本フォーマットになった話とも言えます。
当初の太陽は、集団ドラマではなく、マカロニを主役に据えた普通なドラマ展開でしたが、回を重ねる毎に藤堂チームの物語の色合いを濃くしていきますが、実はその片鱗が既に第一話でも充分違和感なく感じられるという不思議な話であると共に、今現在の「主役ありき」のドラマ造りとは違う、奥の深さが感じ取れるのも興味深い点ですが、当時の新宿の風景、イガイガ頭の長さん(^_^;)、短髪の山さん、懐の深い内田親子(^_^;)、そしてなんとなく不良っぽい感じとエリート的な香りを漂わせている若きボスにも注目です。
が、やっぱりマカロニの奔走がメインの見どころではあります。
若く、さらに当時久々に演技畑に復活した水谷豊さんの守も注目ですね。
4/7(金)
15:00~16:00
太陽にほえろ! マカロニ刑事編 #2 時限爆弾 街に消える
TVQ九州放送1(地上波)
第2話 47.07.28 時限爆弾街に消える (マカロニ・山さん)松山省二 吉田柳児 御影伸介
当直明けのマカロニが帰ろうとした時、英文の「Molotov Cocktail」の作り方書いた英文の紙切れを訳してくれとゴリさんに頼まれる。
それを聞いたボスは即座に火炎瓶の作り方だと悟り公安に連絡していたところに、マカロニを名指しで爆破予告の電話がかかる。
愉快犯的相手の態度に怒りを覚えるマカロニだったが、なんとか自分をなだめながら、何度かかかってくる電話の対応をした。
相手から聞き出し内容、ダイナマイトの盗難など事実を判明し、いたずらではないことが確定的になる。
マカロニにはこんな嫌がらせをされる覚えも無く、困惑する一方だったが、爆破場所を聞き出し、登戸鉄橋に急行するとボート乗り場付近で不審なボートを発見した。
間もなく、無人のボートが水上で爆発したが、その爆発を見届けた後のように一台のバイクがその場から立ち去ろうとしていた。
マカロニがバイクで追い詰め、立ち去り男を確保した。
取り調べに当たる山さんとマカロニ。ひどくマカロニには反抗的な立ち去り男は三田という25歳の若者であることが判明したが、マカロニはそれでも三田の記憶がない。
取り調べを進める内に三田はまだ爆弾を仕掛けていることが判明、七曲署上層部に焦りの色が見えてきたとき、山さんは三田を外に連れ出し、爆弾のありかを探っていく。逆におどけてあちらこちら刑事たちを連れまわす三田だったが、あるボウリング場の前で表情が変わった。
そのわずかな変化を山さんは見逃さず、一気に「落とし」にかかる・・・!
マカロニをからかう愉快犯と思いきや、実はマカロニのさり気ない「正義」で人生を狂わされたというしっかりとした動機を持っていた三田。
その事実を知らぬまま、その出来事すら忘れてしまっていたマカロニには、ショック以上の何物でもなく、最後には過去の自分の行動に対して三田に詫びるという、なかなか出来ないことをやっています。
松山さんがその屈折してしまったけれども、素直な面も持ち合わせている三田を好演します。
さらに、今回は山さんの凄味と落としのテクニックが充分以上に堪能できる秀作だと思います。
というか、殿下はゴルフの打ちっ放しにパンツ披露(^_^;)など、どういうキャラクターにしたかったんだろうという話でもありまして・・・・(^_^;)