X巡回
▼小野寺昭さんの胆嚢摘出手術
81歳で3泊4日の手術が受けられるというのはお若い証拠ですね。
大学職から身を引かれたばかりなので、一瞬ドキリとしましたが、お身体のメンテナンスという面では丁度よい機会だったのかもしれないですね。
さて、3/9 サンテレビ・太陽放送。
#233は、深夜の路上で男(東南アジア某国の諜報部員)が、車に轢き殺され七曲署の刑事たちが現場検証をしていたが、その時突然現場へ本庁警備課の堀田が車で駆け付け、被害者の顔を確認し、あっけにとられる刑事たちを尻目に立ち去った。
検証を終え、一係部屋に戻った刑事たちに会議の声がかかった。
会議室でボスは3日後ある外国政府の高官が極秘に来日するが、高官の暗殺計画があり、既に腕利きの暗殺者が日本に潜入していることを明らかにした、さらに本庁警備課と協力し、暗殺計画を阻止し、その暗殺者を逮捕する任務をわらわれが与えられたと報告した。
七曲署を訪れた堀田は、万一副首相の身に何かが起こった場合は、同国の政府は大変な窮地に陥ることを力説し、”失敗は許されない”と付け加えた。堀田が助手を一人要請し、殿下がその任に充てられた。(当時の新聞記事に若干加筆)
ということで、1977年新年1発目の太陽は、まだタレント専業になる前、各界に身を置いて親方(年寄)であった龍虎さんの堀田警部がうっちゃります。
その他のゲストは刑事ドラマ界隈ではおなじみの関谷ますみさんに森大河さんなど。GPメンバーは実際に強いと思われるK&Uの面々。何気にマエダオートの前田満夫さんもご出演。
新郎役の染谷久男氏について、情報が少ないのでメモります。
青学を経て文学座研究生となり、当時27歳で4年ほどの俳優キャリアの持ち主。
CX「鯛めしの唄」NTV「野分」やCMにご出演(1977年当時)
堀田「たとえそれが親の仇であっても、我々は守れと命令されたら命がけで守らなければならないんです。GPの仕事は、将棋の駒にならなければ出来ないんです!」
【地上波】サンテレビ・スコッチ登場編
3/9(日)
11:00~11:55
ドラマ 太陽にほえろ!(スコッチ登場編 第17話)
サンテレビ1(地上波)
第233話 52.01.07 狙撃(殿下・チーム)
レギュラー:藤堂俊介
石原裕次郎
滝隆一
沖雅也
田口良
宮内淳
山村精一
露口茂
石塚誠
竜雷太
島公之
小野寺昭
野崎太郎
下川辰平
矢島明子/木村理恵
SPゲスト:放駒清一(龍虎)
ゲスト:関谷ますみ 染谷久男 小笠原弘
有馬昌彦 森大河 佐藤京一
森正親 新海丈夫 戸塚孝 井口義亮 イクバル・ハニフ カール・アッサム
(以下ノンクレジット)小坂生男 新井一夫 永野明彦 前田満夫
セキトラ・カー・アクション マエダ・オート・クラブ
脚本 鴨井達比古 小川英
監督 澤田幸弘
外国人ソムジットが轢き殺され、その現場に本庁外事課刑事とSP・堀田警部が現れた。
ソムジットは殺される前に大使館に赴いていたようだが、大使館は彼を知らないという。
捜査が本格化しようとした時に一係に暗殺計画がある某国政府高官が極秘来日する為に、堀田警部の指揮のもとに警備することになった。堀田の高圧的な態度に一係メンバーはあまり乗り気ではない様子だったが、ボスは堀田のアシストに殿下を付けることにする。
高官の娘・マリアは日本の大学に留学中に日本人男性と結婚、その結婚式に出席するための今回の来日であり、暗殺者カルロスは実は政府の諜報員だったソムジットを殺した疑いが濃厚だった。
マリアと面会する殿下だったが、某国は反日運動の高まりで結婚を反対され、高官が日本に来日することを俄かに信じることが出来ず、さらに堀田の要請である結婚式の中止についても断られる・・・。
殿下が主役的な面があるものの、実質的には龍虎さん演じる堀田警部が主演と言ってもいいほどの存在感と迫力を醸し出します。
ゴリさんですら手におえない相手であり、取り調べシーンでは手荒な事をする堀田に「当時」のスコッチが止めに入るほどの勢いは、しばらく大人しい作品が続いていたので、かなり刺激的でもあります(^_^;)
さらにクライマックスの結婚式場での狙撃攻防戦では、堀田になぜかケチョンケチョン状態であったゴリさんが面目躍如の活躍を見せるなど、最後まで色々と見どころのある、さすが年始めの作品という感じです。
いや、スプリンターに無理やり乗っている感の堀田警部も見逃せない(^_^;)
GP・・・警備課にそのような名称は実際にはなく、SP自体が発足間もない頃だったようで。
ガードポリス、ガバメントポリス(←Gメン(^_^;))・・・いろいろ考えられますが、多分「警備」というのがセキュリティという言葉よりザ・ガードマンのイメージが強かった頃なので、架空の名称を与えたものと思いますが、個人的には敢えて劇中での精鋭ぞろいということで、「グレートポリス」としたい感じが・・・(^_^;)
ということで、グレートポリス・堀田警部登場!。
観ていると、セミレギュラーにでもなる勢い(^_^;)でしたが、これっきりなんですよね。
ゴリさんが一番嫌う大柄な態度は、自信と責任の現れですが・・・どうも所轄の人間を軽んじている本庁刑事的なステレオ部分も持っていたものの、最終的には一係の活躍を認めます。
そこが、普段しゃしゃり出てくる本庁刑事とは違う所ですが、それにしてもボスに迫るほどのダイナミックな動きと独特な無骨さは、当時まだ力士を引退したてで、角界をまだ去っていなかった龍虎氏ならではのキャラクターだったと思います。
しかし、それこそボスでしか止められない堀田警部の勢いは、ゴリさんもスコッチも敵わず、ボスが殿下を堀田のパートナーとして選んだのはさすが・・・、これは既にそのゴリさんやスコッチと殿下のコンビで実証されていますから、安心感は強いですが。
そのGP軍団、部下には小坂生男氏、新井和夫氏、永野明彦氏という最強な布陣。
これは実際にも強かったでしょう。
結局、堀田の押し出しが強いため、一係のメンバーがあまり目立ちませんでしたが、長髪気味のアメリカンなボスの押し出し、なぜか堀田警部には鼻をへし折られた感じのゴリさんがクライマックスには活躍したり、ボンもヘルメットかぶってカルロス逮捕という感じで、クライマックスまではちょっともぞもぞとした感じでありましたが・・・(^_^;)
外国人ゲストを迎えながら、高官は有馬昌彦氏、マリアは関谷ますみ氏と無国籍感がプンプン。
極め付けがリンの森大河氏、スコッチとの取調室のシーンでは、「これが沖縄への伏線か(^_^;)」なぞと。。。
(ご参考:当初はソムジットが香港国籍の貿易商、堀田警部は警部補だった形跡あり。)
=ロケ地=
千代田区九段北 私学会館