取引先からのオーダーで、着物の時に持つような「煙草入れ」を作って欲しい!とオーダーが入った。
今回は、工房のメンバーの和田君に全面的に任せてみた。
「君の思うように、デザインを起こし、原価計算し、幾らで出せば、仕事として成り立つのか?クウォリティは?・・・・・・などなど、
職人と云うのは、「物が作れる」と云うことは当たり前のことで、商品としての魅力と値段と採算性を同時に考えることが出来なければ、物作りなど出来ない。
サイズは、「煙草と小さなライターが入る大きさで」これだけが、条件です。
果たして、彼も何回も何回も失敗しながら作り上げたのが、これだ。
細かい網代編みに、鳳尾竹の丸みと艶を生かした縁と足、この鳳尾竹の丸みがポイントになる。
小さな作品なので、ワンポイントを何処に持ってくるのか?ちょっとしたことだが、平たい竹で作るのと、丸みのある竹で作るのでは、作品の表情がまるで違うのだ。
これからは、自分の作品を作り貯めて独立した時の財産を作っていかなければならないね。