正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

昨日の晩は散々でした

2007年07月05日 | 時計修理
昨晩は残業で気合を入れてシャッターを閉め、お店にこもりました。
蒸し暑い中、小さな扇風機を回して修理机の前に座って、届いたばかりの部品を整理し修理を始めました。

今年1月に修理したロンジンウルトラクロノのジョイント竜頭が折れたとの事もう一度お預かりし、部品を注文して巻芯を合わせて出来上がったのですが、時計は動かず。
機械の中を点検すると、折れた破片で2番車の歯車が2枚欠けていました。
部品を注文して昨日届き開けてみると3針の時計なのに2針の2番車が届いていました。また注文すると時間がかかるので、カナを外して交換しようとポンスで新旧の歯車からカナだけ外し、新しい歯車に3針用のカナを取り付けました。それだけでもかなり時間がかかっていました。

「よーっしゃ今から組んでいくぞ~」って気合を入れなおして組んでいる途中、秒かなを止めるバネ押さえのほんとに小さなネジの頭が飛んでしまいました。

よくあることで、残っているネジの胴の部分を回すと案外クルクルと上がってくるのですが、今回は上がってきません。
しょうがないのでリューターを使ってネジを取ってしまって、新しいネジを合わせ修理終了。
この時点で10時を回っていました。

後は順調かと思いきや、出来上がって時間を見ていると置き回りが出ていました。
(ガビーーーン)
また針を外してモジバンを取り、筒カナをはずして顕微鏡で点検。
もう一度閉めなおして組み込みちょうど良いところまで調整して文字盤を付けて針付けし、完了

終わったのが12時でした。
金蔵さんへのメールにも書いたのですが、早く終わったら久しぶりに飲みに行こうと思ったのですが、お店を出たときにはヘロヘロ状態で、速攻で帰って風呂に入って寝ました。

一日仕事した後、こんなに困難な修理でちょっとバテてしまいました。
一瞬ですが、「修理士してるやん」って感じでした。