正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

エルメスとMONDAINEの仕上げを

2008年03月13日 | 時計修理
ほんとに暖かくなってきました。
昨晩も残業中腕をまくっても汗が出てきました。
空調が止まるともう暑くなってきます。

また暑い夜が来るのかと思うと少し憂鬱です。

昨日はモンディーヌの分解掃除とエルメスのクオーツを修理しました。
モンディーヌの時間表示の盤は直接機械から文字盤を外して、かさ車から抜く方法で外しました。
後はロンダの通常の機械ですが、穴石が無く油たまりもない受けなので油の量も難しい機械です。
以前先輩の職人に聞いたのですが、「油を差さない方が機械の調子がいい」と
そのほうが再修理が少ないとか…。
油がたまるところが無いので反対に差さないほうがいいのかと思いましたが、Fをほんの少しずつ差しました。
今のところ順調です。


水入りのエルメスの時計です。
M様からのお預かりです。ETA956032キャリバーです。

かなりの水が入っていて文字盤の四隅も茶色くなっています。
機械を出すためにねじを4箇所外すのですが、2箇所がさびで固まっておりルーターでねじ山を削る作業からの修理になりました。

1時間弱かかって機械を取り出し分解掃除へ。


電池からの漏液で接点に青さびもでていました。

 分解掃除、回路洗浄(金属部分)で動いてくれています。

今日の予定はオメガとIWCです。
2個出来るかはわかりませんががんばります。